オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2016年12月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799320174
感想・レビュー・書評
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つまらないわけではないが細部が詰めきれておらず、いろいろ惜しい。
最たるものが、終盤いきなりの巻き展開。事件の本筋とは直接関係ない主人公たちのグダグダっぷりや精神荒廃はじっくりねっとり書いてきて、いざ真相判明こっからだろ、というところで何もかもを雑にぶった切って終わらせてしまう。ここを書かずにどうする! と叫びたくなった。
版元も大手でないためか、あまり見慣れない書体や妙にスカスカな登場人物一覧がやけに読みづらく、目がすべる。なんか、書き手も作り手もプロでない、同人誌を読んでいるような気になった。
原著はもう2作、邦訳はもう1作出ているのだが…うーん、どうしよっかなー。気が向いたら読むかも。
2022/3/17〜3/18読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく読みやすかったしストーリーも自分は好き。
でも、キャラクターをしっかり描くのはいいけどちょっと、くどすぎるかなぁ〜と。
いろいろ謎を入れ好き(笑)
結局、犯人の犯罪動機がいまいち弱い気がしました。 -
英米ミステリ小説にない斬新さが味わえるのが北欧ミステリの魅力だが、本作を読み終えた今、極上の出来栄えに感涙してしまっている。ノルウェ-屈指の女性捜査官(ミア・クリュ-ゲル)と殺人捜査課のリ-ダ-(ホ-ルゲル・ムンク)を核とした特別班に召集された捜査官たちが、過去に背負った重荷を清算できないまま、幼児連続殺人事件捜査への結束力に目覚め、命を懸けて立ち向かっていく姿には「感動」の一言しかない。帯のキャッチ・コピ-に引けを取らない、未読の方には是非ともお薦めしたい優れた作品である。
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もっと話題になってもいいような。
めちゃ面白かった。 -
わけあって解散していたオスロ警察の特別捜査班が、
凶悪事件解決のために再集結。
主人公である敏腕女性刑事は、
独り孤島でアルコールと薬漬けの日々。
この世を去るための準備をしているときに、
元上司に呼び戻されます。
生きる気力を失った主人公と、
彼女の属するチームの優秀なメンバーが、
一丸となって事件解決にあたりますが、
サイコパス相手に振り回され、捜査は難航。
700ページを超える長編ですが、
最後まで中弛みすることなく楽しめました。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
評判良いので優先して、かなりの早さで斜め読み。そのせいか、今ひとつ乗り切れず。ストーリーは面白いけど深みに欠けるな。北欧物はやはりヴェランダー警部シリーズが極北なのか。3.0
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仲の良かった姉を麻薬で失ったミアという女性刑事と、妻に離婚されたやり手の刑事のムンクが主人公。
ミアは、事件のあらゆる事実、事象、小さなパーツを眺めていくことで、事件解決に導くことのできるスキルを持つ。ムンクはミアを始め強い個性と特殊スキルを持つメンバーを見抜き、引き抜き、まとめ上げるリーダーとしての素質が強い警官。だがミアの事件の責任をとり、地方警察に異動となっていた。
ミアはある事件がきっかけで自暴自棄の生活を送っていたが、それをムンクは連れて帰る。学校に上がる年齢の子供が連続で殺される事件が起こり、その解決のためにムンクが呼ばれたためだ。
というわけで、最近多い?子供の連続殺人をテーマにしたミステリー。
主人公ふたりだけでなく、さまざまな登場人物がそれぞれの強烈なエピソードとともにザッピングしているかのように物語に登場する。
ラストの救出劇は偶然に頼ったもので少々お粗末というか、「助かったー!よかったー!」といったカタルシスはなく。
強烈な個性、エピソードを持つ登場人物。目まぐるしく変わる視点と怒涛の展開。なんとなく、テレビドラマ的小説だった。
続編はもういいかな。 -
怒涛のように色々な人物と事件が繰り広げられ、犯人に翻弄され、これは解決するのか?
って思って読み進めると、いきなり話が好転して、解決に向かう。子供が被害者の事件は読んでいて辛いけれど、他のレビューの方が書いていたように、事件としては鮮烈で引き込まれるのでしょうね。。
ミアは最後に助かったけれど、実は亡くなった方が、彼女的にはハッピーだったのではないかと思ってしまう。
生き続けることが果たしてハッピーエンドなのか。次の話も本になっているようなので、また少ししたら読んでみようと思いました。 -
犯人がそこまでやったの?と釈然としない点がある。ムンクへの数学的な暗号も考えたのか?どうやって孫の居場所分かったのか?などなど。。。
それでも文章は読みやすく、ストーリーに引き込まれた。
宗教の最後のシーンが意外な結末でびっくり。 -
どことなく詰が甘く勿体無い作品。謎の宗教団体の存在感が弱かったり、主人公の推理がかなり勘頼りだったり犯行理由がよく分からなかったり。