「経営の定石」の失敗学 傾く企業の驚くべき共通点

著者 : 小林忍

• ディスカヴァー・トゥエンティワン (2016年12月23日発売)

作品紹介・あらすじ

セオリーの暴走が会社を傾かせる!気鋭の企業再生コンサルタントが経営危機を徹底検証!経営の思考停止に警鐘を鳴らす「実践の書」。若手から経営者まで、ビジネスパーソン必読!

感想・レビュー・書評

[Ticklerさんの感想 · 2021年2月28日]

ウチの会社に当てはまりすぎる‼️

ウチの会社は、月例幹部会議への提出資料を何十ページも社員に作らせる。そういうものを作らせることにどんな意味があるのか❓と思っていたら、本書が「ダッシュボード経営」なる言葉で見事に解説してくれていた❗️
本書を読んでいると、「ザ・ゴール」を思い出す。「ザ・ゴール」は「部分最適」で問題に対処してはまた別の問題を生じさせることを繰り返している経営層に「全体最適」で根本的な問題解決を示す名著だ。本書は、まさに「部分最適」あるあるを示していて、経営層に「全体最適」的な視点を持たせる具体的なアドバイスを示している。

[kiageneさんの感想 · 2020年6月20日]

体裁が近年多く見るチープなビジネス本なので損をしているが、非常に示唆に富む実例を踏まえた良著。経営者の視点だけでなく、経営企画業務や現場メンバーの視点でも実践の要諦が描かれていて大変参考にできる。

[すぎもったんさんの感想 · 2019年6月24日]

日銀やメーカーでの経験の後コンサルティング業の経験も豊富な著者がモチベーションや選択と集中といった経営判断における定石について自身の経験から成功と失敗の明暗を分けるポイントを書いた一冊。

経営において定石と言われる10の項目について架空の会社や著者の経験などをもとに失敗の要因が書かれており大変勉強になりました。
ビジョンをしっかり持つことや異なる意見を受け入れることや広い視野で物事を捉えることなど経営トップに求められるものが大きく関わってくることを読んで感じました。
経営者、管理部門、現場と三段階に分けて解説されているのも理解が深まりました。

そんな本書のなかでも選択と集中はコストと品質で1番か2番ということは印象に残りました。
また、インテリジェンス能力の向上、学芸会行為の禁止などが特に大事であるとも感じました。

経営の定石にある落とし穴とその対処法を本書で学ぶことができました。
そして、経営者は慢心せず、本社部門は情報を集め提言できる環境を作ること、現場では一度は本音をぶつけることを行うことが大切であると感じました。

本書で紹介されている定石について正しく本質を理解し、地道に経営を行なっていくことが大事であると感じた一冊でした。

[akineyさんの感想 · 2018年10月29日]

経営の定石と言われている言葉は数多あるが、浅い理解で応用すると会社を傾かせるという事例と対策をまとめたもの。 ベストプラクティス事例などから帰納推論的に導かれた法則・ 経営方針・手法を平易なキーワードで表現しているといった性質を持つ定石には気を付けないといけない。 説教臭いのと、妙な処世術的なアドバイスは蛇足。

[mikan101さんの感想 · 2018年5月17日]

現場の人間は、必ず一度は正しい情報を上（本社）に話し、怒られる。その上で、立場を守るためやむを得ない場合に限り、魂を売るとのアドバイスがリアリティがある。上からのプレッシャーが強い場合、現場の人間は正しい情報を上にあげられないものである。

[a0019447さんの感想 · 2017年12月17日]

経営の定石についてよくある失敗点と、それの対する対策について記した本。よくありそうな話が満載で参考になる。

＜メモ＞
・現場の声を聞くだけではなく、必要な検討をしっかり行いトータルで判断すべき。社長訪問時の現場情報は取り繕われた幻情報であることも


・

[chieさんの感想 · 2017年7月12日]

インテリジェンスとして機能できるように繰り返し読みたい。
言葉の持つ力の大きさと、言葉の意味合いをあらかじめ揃えておくのもとても大事なこと。

[emi16aさんの感想 · 2017年6月10日]

Yotsuya

[たかしさんの感想 · 2017年4月1日]

読了

[nishi-tatsuさんの感想 · 2017年2月24日]

2017/2/24

著者プロフィール

理工数学研究所 主任研究員
著書「超電導の謎を解く」（C＆R 研究所）
「低炭素社会を問う」（飛翔舎）
「エネルギー問題を斬る」（飛翔舎）
「SDGs を吟味する」（飛翔舎）
監修「テクノジーのしくみとはたらき図鑑」（創元社）

「2024年 『解析力学』 で使われていた紹介文から引用しています。」