失敗の科学

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799320235

感想・レビュー・書評

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  • 失敗から学ぶ重要性を改めて認識できた。
    とは誰もが理解している(知ってはいる)が、実践することの難しさの背景に組織の構造上の問題や、思考の癖があると気付かされた。そこを変えないと真に失敗から学ぶことはできないんだな。

  • 失敗を恐れる全ての人に読んで欲しい一冊と私は感じました。

    著者のいうクローズド・ループ現象の恐ろしさとその複数の要因を学ぶことができたことはとてもためになった。
    犯人探しバイアスや認知的不協和による曲解は誰にでも起きることで、自分自身にも心当たりがありました。これらの不毛さを学び、できるだけそこから解放できるように組織的なシステム、個人的なシステムを失敗から学び、個人的なシステムだけでも洗練していくよう努力していこうと思いました。

    「真の無知とは、知識の欠如ではない。学習の拒絶である。」というカール・ポパーの言葉を受け、物事を素直に受け入れる気持ちと、根気強さを持って、この人生を楽しもうと私は思う。

  • 名著である。さまざまな文献が参照されて説得力もあり、参照された数多の本を読んでみたくなる。本そのものもスートリー仕立てで大変楽しく読みやすい。

    普段の生活では、認知的不協和や確証バイアスにより、クローズドループに陥り、うまくいかない事態の方が多く観測される。しかしながら、オープンループ目指して、失敗を恐れず受け止めて、糧にする必要がある。
    その方法として、成長型マインドを意識して、小さなカイゼンを積み重ねるマージナル・ゲイン、リーンスタートアップ、ランダム化試験比較、事前検死などの道具とヒントが与えられる。

  • 失敗から学ぶ、学ぶ環境の作り方について。
    失敗の受け止め方について。
    魔女狩りはいけない。

  • うまくいくためには進んで失敗をするべし!といった内容で、企業の具体的な失敗事例、成功事例が書かれていて非常に面白かった。
    なぜ失敗をするべきなのかについても論理的に書かれていて面白かった。

  • 「失敗許容の組織文化」の重要性
    失敗から学習する風土は意識して作らなければ、本能には反する価値観
    人は失敗を隠す。しかし失敗は、学習に欠かせない貴重な情報源。
    ということは「失敗情報」を積極的に評価しないと組織にオープンにする風土はできない。

    航空業界 徹底して失敗から学ぶ 失敗の事実を集め・分析・公表する
    医療業界 認めたがらない 言い逃れの文化

    「上下関係」(ヒエラルキー)がチームワークを崩壊させる

    科学は常に「仮説」である カール・ポパー「反証可能性」
    科学は自らの失敗に慎重に応えることにより発展を遂げる
    「無謬」は進歩を止める(野口悠紀雄)
    ⇒試行錯誤し、進化せよ
     計画経済は衰退する 企業淘汰がない 日本型社会主義経済も同じ運命

    市場経済対計画経済(卒論のテーマ)
    市場の失敗ではあったが「組織の学習」の視点はなかった
    野中郁次郎

    「検証」による修正の重要性
    市場には試行錯誤のメカニズムが内在している

    真の無知とは、知識の欠如ではない。学習の拒絶である。(K.ポパー)

  • 失敗から学べ
    航空業界や医療業界の取り組みは、印象的

  • 名著と名高いので仕事に活きればいいなと思い読みました。各エピソードが刺激的でおもしろく、一般書なのに小説のように楽しく読めました。説教くささもなく説得力があり、仕事や私生活問わず意義あるメッセージが多くありました。失敗から学ぶこと、成長型のマインドセットを持って今日を取り組んでいきたいと思いました。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50054332

  • 書店で見かけて興味持ち、購入。

    失敗を恥ずかしいと思わず、改善のためのヒントにしていく姿勢が大切だと教えてくれる一冊。

    第1章は航空機や医療など比較的聞く話だが、2章の認知的不協和の話は裁判の事例含め大変興味深く読むことができた。

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著者プロフィール

作家、英『タイムズ』紙コラムニスト。オックスフォード大学哲学政治経済学部を首席で卒業。卓球選手として活躍しオリンピックにも2度出場。著書に世界的ベストセラー『失敗の科学』『多様性の科学』他。

「2022年 『才能の科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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