時代を先読みし、チャンスを生み出す 未来予測の技法 (リベラルアーツカレッジ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799322116

感想・レビュー・書評

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  • ●購入。
    ・TSUTAYA にて。「未来予測」という言葉に惹かれる。
    ・たまたま今日探していた「お金2.0」と同じ著者だった。何かの因縁を感じた。
    (2018/02/11)

    ●初読。
    ・概観読み ? 巻頭・巻末読み ? 全文に目を通す。
    ・章レベルで構成を掴み取る。
    ・過去のパターンを読み解いていけば、これから社会がどちらの方向に向かっていくか?はおおよそ推測できる。どんな技術革新が起きるのか?その技術によって、どんな社会が現出してくるのか?日々情報を摂取し、考え続けることが大事。
    (2018/02/11)

    ●再読。90分ほどで一気読み。
    ・図表読み ? 節の前文読み+他の本文をざっと目で追う ? 脚注読み。
    ・人類の歴史には「パターン」があり、このパターンを読み解けば、未来は予測できる。
    ・社会に有用な製品やサービスを提供する「タイミング」を外さないこと。世の中のニーズと技術的な成熟度が一致するタイミングで、遅滞なく最適な製品やサービスを提供すること。
    ・変化に即応するだけでは生き残れない。変化を先読みし、満を持してタイミングよく、世の中に求められている製品やサービスを提供することが必要だ。
    ・機械が人間化し、人間は機械化するだろう。
    ・休日に知識を詰め込み仮説を立て、平日に実践して検証する。社会科学の実験をしながら、ビジネスをする。著者のこの生活スタイルに共鳴。自分もこのような生き方がしたい。知識の習得とビジネスの実践を強固に結びつけたい。
    (2018/02/12)

  • 常に原理から考える、手段が目的化することを防ぐ
    全ては必要性からはじまる
    イノベーションは適切なタイミングで適切なことをすること

    テクノロジーの進歩と社会の変化に潜むパターン
    1あらゆるもののエントロピーは増大する
    2 あらゆるところにセンサーが付きさらには知性を持つ。意思決定が省略される
    3 ネットワークはピラミッド型からハブ型、分散型になる
    4 テクノロジーは人間を拡張する。人工知能と人間は対立軸ではなく、人間が拡張され再定義されるだけ。
    5 テクノロジーは人間を教育する
    6 テクノロジーは宇宙へ広がる
    7 テクノロジーは境界線を溶かす。国家と企業、社内と社外、自分と他人
    8 テクノロジーは全てを無料に近づける。企業によるベーシックインカムの可能性
    9 テクノロジーの出した答えを理解できなくなる。合理的な解が長期的には不合理になるリスク。不確実性が排除できないのでリスクヘッジが必要

  • 前作、前々作とほぼ同内容。
    確かに、未来の方向性は分かるけどニーズとのタイミング次第というのはその通りだけど・・・パターン化の既述も含め「未来予測の技法」とは言い難い?

  • 【時代を先読みしチャンスを生み出す】

    1.リーンスタートアップに代表されるように、未来を予測するののではなく、状況の変化に合わせて常に自らも変化していくことの重要性が認知されていますが、その前提には未来がまったく予測不可能であるということがあります。しかし、実際はそうではありません。個別の具体的な予測というのはたしかに難しいのですが、将来どうなっていくかということの方向性を知ることは十分に可能なのです。そこで鍵となるのが「パターン」です。パターンを見抜いた上で来るべき未来の予測ができたなら、後は適切なタイミングを見極め、備えるだけです。

    2.国家と呼ぶ存在は、3つの要素を持っています。領土と国民と権力です。なぜ国家はこれらの要素を持つようになったのでしょうか。言い換えれば、どんな必要性を満たすために、これらの要素は誕生したものなのでしょうか。国家ができた理由を一言で言えば、「生存確率を上げること」に尽きるでしょ。群れをなす動物と同様に、集団行動することで、私達の生きる残る確率はあがります。外敵に襲われにくくなり、集団の知識を共有しあうことで同じ失敗をしにくくなります。また、怪我をすれば、仲間が代わりに食料を分けてくれるなど、それぞれの不足を補うこともできるでしょう。すべて、個体の死ぬ確率を下げる行為です。

    3.初期の人類は集団で狩猟をしながら暮らしていました。しかし、狩りは獲物がいつも見つかるとは限らいない、ハイリスクな手段です。時を経て、人類はより不確実性の低い農耕や牧畜へと移行をはじめます。農耕や牧畜は手間こそかかるものの、一定の土地とノウハウがあれば継続的に食料を確保することができます。農耕社会において「土地」は経済力の源泉です。集団は領土を拡大することで、より多くの食料を確保し、多くのメンバーを養えるようになります。個人は、集団のために「税」という形で得られた食料の一部を差し出し、それをもとに集団は領土を拡大していきます。そうすることで、集団に所属する個人一人ひとりに、より豊かな暮らしが提供されるのです。一方、領土が拡大し、コミュニティの構成が増えると、和を乱すものが出てきます。この段階において、コミュニティを快適に維持するために、特定の人に力を与え、構成員全員にルールを遵守させる必要性が出てきます。これが「権力」の起源です。「代理人」に権力を集中させることで、あらゆるプロセスを効率化さていくのが近代という時代でした。国家はその最たる存在です。国民の力を国家という代理人に集約させることが、近代の社会を運営する上では最も効率的でした。

    4.近代国家のシステムは新しいテクノロジーによってどういった方向にへんかしてくのでしょうか。
    A.領土の重要性が低下する
    B.当面、国民は「形式的に」国家に所属し続ける
    C.国家の権力が企業に脅かされる

    5.予測を放棄し変化にすかさず対応する。一見理にかなったこの戦略は、もはや戦略として意味をなしません。変化を見抜くことが難しい時代だからこそ、未来を的確に予測し、先回りできた企業と個人が最終的に勝利を収めるのです。

    6.どうすれば現状のやり方を効率化できるかを考える前に、今も本当にそれをやる価値があるのかを優先して考えるべきなのです。

    7.うまく未来を予測している人は、点ではなく線で考えている。

    8.世の中には、どうあがいても予測不可な事柄が存在します。たとえば、どれだけ過去を分析したとしても、今この瞬間に居眠りしたりドライバーの運転するトラックが突っ込んでくるかどうかは、知りようがありません。しかし一方で、予測可能なことがあることにも気づきました。それは「パターン」です。テクノロジーがどのように進歩していくのか、テクノロジーが進歩していくと政治や経済のシステムがどのように動いていくか、そこにはパターンがあるようなのです。

    9.私たちにできることは「人々はどのように行動するか」「テクノロジーはどのように発展していくのか」「どのように未来をの方向性が決まっていくか」といったことについて繰り返し描かれているパターンを明らかにし、それをもとに、未来社会の全体的なトレンドやメカニズム探っていくこと、そして、それを重要な意思決定に活かしていくことです。

    10.ディズニーにはユーザーの「感動パターン」がノウハウとして蓄積されている。

    11.垂直統合型は成功すれば高い利益率を叩き出すモデルですが、全プロセスを自社で完結させることになるため、資金力とノウハウが求められます。一方で、水平分業型の場合、足りないプロセスについては他者に任せ、自社は得意なところだけに特化することができます。

    12.点で考えるのではなく、線でつないでパターンを考えれば、何が起こるかを予測すること自体は実はそれほど難しいことではありません。ただし、それがいつ起こるかを読むとなると難題です。

    13.予測の次は、タイミングの見極め

    14.未来が読めるだけでは価値はないのです。その恩恵にあずかるためには、未来に向かう電車がくるタイミングで、必要なリソースを備えて、駅のホームでまっていなければなりません。そのためには、まず自分が持っている手持ちのカードがをきちんと把握し、電車がくるまでの残り時間のなかで、足りない条件を揃える必要があります。電車がやってくるタイミングが近づけば近づくほど、同じことを考えてホームで待つ人は増えます。その結果、一人ひとりが得るリターンは減少します。一方、そのタイミングが多ければ遠いほど準備している人は少なくなり、リターンは大きくなります。

    15.手段が目的化することを防ぐためには、今やっている活動がどんな課題を解決するために誕生したのか、常にその原理を意識する必要があります。その課題を解決するための、より効率的な方法が存在するのであれば、今の活動を続ける意味はありません。

    16.すてべのテクノロジーもまた、その誕生の背景には「必要性」があります。火も文字も電気も、存在するうえで必要だったからこそ作り出されたものです。

    17.イノベーションはテクノロジーという視点だけから生まれるものではない。テクノロジーの流れだけを追っていって考えついたものや概念があったとして、それを社会がまったく必要としてないのであれば、それが普及することはないでしょう。資金も人材も投下されることはないからです。

    18.テクノロジーの進歩と変化に潜むパターン

    ●パターン1:あらゆるもののエントロピーは増大する。
    テクノロジーも、時間の経過とともに、シンプルなものから複雑化していき、部屋を飛び出し、多方向への侵食を繰り返していく性質があります

    ●パターン2:あらゆるものに知性が宿る。センサーから知能に。IoT、AI.
    膨大な情報を蓄積する→蓄積された情報から人間が手動で改善につなげる→蓄積された情報から人間がパターンを抽出し、そのパターンをシステムに検知させて改善につなげる→パターン認識も改善のための判断もすべてシステムが行う。実行パターン:学習→パターン認識→予測→実行

    ●パターン3:ネットワークはピラミッド型からはじまり、ハブ型、そして分散型へ。
    情報の非対称性が薄れていくことでの変化

    ●パターン4:テクノロジーは人間を拡張する
    蒸気や電力は人間の手足の動力そのものを何百倍にまで拡張させるテクノロジーです。一方で、コンピューターやインターネットは、電力や蒸気と根本的にまったく違う方向に人間の機能を拡張しています。その本質は「知性の拡張」です。

    ●パターン5:テクノロジーは私達を教育しはじめる
    新しいテクノロジーが社会に普及してしばらく経つと、今度は私達のほうがそのテクノロジーに合わせて生活スタイルを適応させていくようになります。

    ●パターン6:テクノロジーは掌から宇宙へと広がっていく
    テクノロジーは一定の順番を経て、物理的に遠くへと浸透し、浸透すればするほど日常の風景となり、その存在感を消していきます。

    ●パターン7:テクノロジーは境界線を溶かしていく
    国家と企業の境界線:Googleはネットさえあれば無料で情報アクセスをすることを可能に。Facebookは人がもつつながりから信頼性を担保させた。テスラのロケット事業など
    社内と社外の境界線:企業は、クラウドソーシングなどを活用すれば、もはや、大量の労働力を自社に抱え込む必要はありません。世界中のリソースをリアルタイムで必要な分だけ調達し、企業としては小さなまま、膨大な量の仕事をこなすことができます。仕事が分散化され、社外にいるクラウド化された労働者へと外注されていくと、どこまでが社内でどこまでが社外かの線引きは非常に難しくなってきます。

    ●パターン8:テクノロジーはすてべを無料に近づける

    ●パターン9:テクノロジーが出した答えを理解できなくなる
    システムは膨大なデータを学習していくことで、私達には因果関係がわからないようなパターンでさえ認識できてしまう。しかし、システムは行動の結果を分析することは得意でも、行動に表れていない潜在的な顧客層の需要を喚起したりするといったことは苦手です。システムは不確実性を極力排除し、短期的な合理化や最適化を進めてしまいます。


    19.拡散と収束のサイクルが繰り返され、社会全体がより生産性の高いシステムへお変化していきます。社会も、人間と同様によく失敗をし、反省します。

  • マーケッターをやっている以上、未来を読むことが大事。
    仕事のヒントにならないかと読んでみた1冊。

    が、内容は想像と違った。
    というより想像よりもっと抽象的で大きなことを書いていた。
    筆者は、未来を予測するにはパターンを掴めと、そして大きなパターンを9個示す。
    非常に面白い、内容であった。

    筆者はともすれば資本主義社会の次の社会も予想する。
    貨幣から解き放たれた、国(政府)ではなく、企業が生活を担保する社会だ。

    私たちは遅かれ早かれ、そういった社会に移動していくのかもしれない。

  • 人類の進歩は一定の法則というか、ある方向性に向かっている。
    人間の能力を拡張し、より豊かにそして便利に生きることができるようにするということである。
    そういった目線で考えれば、コンピュータの誕生に至るまでのテクノロジーの発展は必然と考えることもできる。私は、いつも目先のことばかりにとらわれて、長期視点で考えることができていないのだなと思う。
    リスクという言葉にとらわれ過ぎてしまったり、他人の評価を気にしてしまったりするのは、長期的視点で世の中を眺めることができていないからだと思う。
    国家ですらそうなのかもしれない。地球規模の視点を持ち、環境問題や今後の人間の生き方という大きなテーマに取り組むことができれば、現代人の生活のありようはかなり変わるのではないか。
    大きな権力を持つのは国家だが、個人の呼びかけがインターネットを介して、世界中に広まり、ムーブメントを巻き起こす時代になっている。
    AIやロボットの発展によって、働かなくても豊かに暮らせる時代が来るのではないかという筆者の意見は、ロボットが人間を滅ぼすというSF的な話より、私にとっては現実感があるように思えた。

  • ・予測できないから「リーンスタートアップ」は間違っている
    ・「世の中の流れを読み、今どの場所にいるのが最も有利なのか適切に察知する能力」が大事
    ・未来予測のカギは「パターン」
    ・予測の次はタイミングの見極め
    ・常に原理から考える

    内容的には「未来を先回りする思考法」と同じなので
    新鮮味は感じられなかった。

  • 「未来予測の思考法」というよりは、近年のテクノロジー進化の流れをざっとなぞった内容。その分野に明るくない人にとっては、今さら聞けない基本を整理して知ることができるが、ある程度精通している人にとっては浅いかも。

    未来を前に進める方法は、何事も「必要性」から始まり、「点」ではなく「線」で大きな流れを捉え、そこから見出される『パターン』をもとに、「適切なタイミングで適切なことをする」ということ。

  •  詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=13749

  • 未来を予測するパターン
    ①社会のあらゆるもののエントロピーは増大する
    ②ネットワークはピラミッド化型からハブ型、そして分散型へ
    ③テクノロジーは私たちを教育しはじめる
    などのパターンは覚えておきたい
    ■覚えておきたいメモ
    ・人類が国家を作ったのは生存確率を上げるため
    ・ヨーロッパのほとんどでは「孤独」は聖職者にのみ発生するものだった

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著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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