新・君主論 AI時代のビジネスリーダーの条件

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 21
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799322161

感想・レビュー・書評

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  • テーマは抜群におもしろい。「権力」を善悪という価値判断とは切り離してひとつの「機能」として捉えてみれば「権力」から「利権」を派生させるか、「やるべき変革」を導けるかは本人の倫理観や意志の強さに拠るのだろう。

    著者は前者を「悪い独裁者」と呼び、後者を「良い独裁者」と呼ぶ。組織を活性化し、日本社会を良い方向に導くべきなのは「良い独裁者」であり、読者にそうであることを要請する、という内容。

    なるほど参考になる。自分は派閥とか苦手なんだけど、あれはあれで意味あるんだなぁ(おおよそ社内のやつは「悪い独裁者」の派閥にしか見えないんだけど。。。)

    悪い点は残念ながらテーマの掘り下げのところで、「AI」とか「中小企業の後継者問題」などが「権力」というメインテーマの副題として出てくるんだけど、ぜんぜん話に一貫性がなく、突然出てくるので読んでいる方からすると「えっ?全然脈絡ないじゃん」となる。

    これはたぶん編集者があれこれいろいろ注文つけて「流行りのテーマを盛り込まないと売れませんよ」などと言った結果、生真面目だと思われる著者が「急に言うなよ。」という感じでどんどん付け足していったのではないかなぁ。

    著者は大学の先生であり、研究論文でこういうこと(主題に対する副題が拡散する)をやるとまず評価されないので、論文の構成など百も承知されているだろうから、これは編集者が無能だと思う。

    せっかくテーマは良いので、君主論シリーズとしてベンチャー企業や大企業の「良い独裁者」のケーススタディを交えて深堀りすると売れると思う。それこそどこかの経営大学院の講義テーマでも成立するのではないかなぁ。

    テーマは★5つ。構成でマイナス★2でした。

  • 聴覚に障害があると、社内政治で死ぬ(ことが多い)。
    これはぶっちゃけどうしようもないわと思ってるんやけど、まあ「出来ないこと」を把握しておくのも大事かと思うので本書で勉強。

    第六章「今日からパワー(権力)リーダーのスキルを実践する」の、ケーススタディがまさに読みたかった内容で満足でした。
    パワーリーダーになるには情報収集力が欠かせない。自分の業務に関係するキーパーソンを把握し、それぞれの影響力や権力を測り、キーパーソン間の関係性を把握し……
    聴覚障害の面でも、自分の性格的にも、ここまでやるのがちょっとキツいなと思ってしまう。

    誰かに権力を集めることは組織として重要なのだと理解・肯定し、音声情報がないために積極的に働きかけにくいが分析と予測に力を注ぐ。
    本書の「マキャベリ脳診断ツール」でいうと「アドバイザー、参謀役」が、自分の取るべき立ち位置かなと思う。
    てな結論ですわな。

  • 研修課題図書としては刺激が強いですが、会社が動く力学を教えてくれます。
    会社という組織を生々しく解説してくれ、なるほど!と腹落ちしまくる。。。

    会社は、理想論だけで動くわけではい。
    リーダーシップの一部である「権力」に対する正しい考え方を教えてくれる貴重な一冊です。

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