「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2018年7月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799323168
感想・レビュー・書評
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子どもも生まれながらにして人格を持っているという記述が特に印象的でした。
自分が子育てを行うのはまだまだ先の話ですが、良い子育てとは何か答えがない問題を考えられる本だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「幸福学」というものをもっと知ってみたいと思って、
さらに子育てと同時に学べそうだったので、手に取ってみました。
う~ん、コンテンツ自体は、悪くないんだけど、すぐい満足!という訳でもないちょっと消化不良な感じです。
おそらく、幸福学に必要な要素や哲学に基づいて、
その考え方を子育てに当てはめていっているという著者の意図は見えるものの、
結果として見える子育ての方法論があまりにありきたり過ぎて、
あるべき子育て(論)をむりやり幸福学に当てはめていった感が拭えない感じがします。
もっと幸福学の考え方からくるオリジナルな教育に対する考え方とかあれば、
とても面白い本になってたと思うのですが(まぁ、そんなミラクルなことはないのかも…)。
結果、幸福学の考えも子育ての考えも、途中で少し出てくるデザイン思考やシステムシンキングの考えもどれも中途半端な構成になっているのが残念です。
まぁ、これでまず上澄みを勉強したうえで、自分の興味のある分野を他の本やコンテンツで深堀していくというのがこの本の正しい使い方かもしれません。
内容が悪くないだけに、そして、子育ての考え方も大枠、自分の考え方にマッチしていただけに、ちょっと残念な内容でした。 -
子どもを幸せにするには親が幸せでいること
心配して干渉してしまいがちだが、子どもを信じる、見守ること
そのために傾聴すること
聴くとは能動的な作業であること
などが心に残っている。
実践するための考え方も参考になりました。 -
脳科学者でロボット研究者の著者が行き着いた幸福学において、子育てにフォーカスした一冊。
子育ての基本は親が幸せでいることと本書で何度も指摘される。なぜなら幸せは伝染するから。
親と子は、子供が小さいほど一体感があるため、親が幸せならその幸福が子供に伝染しやすいといえる。
そして、夫婦ともに幸せでないと家族の幸せはあり得ない。
当然ながら人は生まれながらにして誰かの親であるわけではなく、子が成長するのと同じように親として少しずつ学び、成長していく。
では、家族がみな幸福を感じ、心の底からお互いを信頼し合うという、幸福学的に理想の状態に至るに必要なことはなにかというと「夫婦間・親子間の対話」に尽きる。
上記を踏まえて、夫婦が心がけるべきは、
①夫婦で共通の子育てのビジョンを持つ
②何があってもポジティブな受け取り方をする
③夫婦間、家族間での対話を心がける
④怒りの感情をうまくコントロールする
著者は、幸福学を追求するなかで、物理的な豊かさは人間の本質的な幸福には寄与しないという真理にたどり着く。
モノやお金、地位のように他人との比較ができるものを地位財といい、健康や自由、愛情などのように他人と比較ができない主観的なものを非地位財という。
そして、長続きする幸せは非地位財によってもたらされる。
著者がたどり着いた幸せの4つの因子とは、
①やってみよう因子。夢や目標をもち、実現させるための学習・成長意欲が高いこと。
②ありがとう因子。他者を喜ばせたり支援すること。家族友人たちとの人との繋がり、感謝を感じること。
③なんとかなる因子。物事に対して常に楽観的でいること。自己肯定感が高く、気持ちの切り替えが早いこと。
④ありのままに因子。周りや他人と比べずに自分らしくあるがままでいること。
幸せの要素とは沢山あるように思われがちだが、実はわずか4つの因子から構成されており、それぞれのバランスがとれていることが大切。
友達の数が多いよりも、多様な友達を持っている人の方が幸せな傾向にあるという。
子供を褒めるときは、一番になったから凄かったねという結果ではなく、努力して偉かったというプロセスを褒めるべき。
子育てにおいて怒りの感情はうまくコントロールするように気を付けるべき。時には怒ることも必要だが、感情的にならないよう冷静に注意するように心がける。
子供への日々の声がけは子供の自己肯定感を左右する。
子供同士のトラブルは出来るだけ親は介入せず、子供同士で解決できるよう信じて見守る。親が一緒になって喧嘩してはいけない。
子供は何が得意か見極める必要があるが、何が苦手が見極める必要はない。苦手なことをイヤイヤさせるよりも得意なことをさせた方がパフォーマンスは上がる。これは大人も一緒。
究極の良い子育てとは、我が子の得意なこと、夢中になれることを見抜き、それを心から信じて支えること。
親は港であり灯台である。親は子供の航海にはついていけないが、子供が遭難しそうになれば明るく照らし、安心して寄港できる拠り所となるべきである。
趣味がなく、私生活が暇な人よりもボランティアや趣味の活動を積極的に行っている人の方が幸せというデータがある。
また、フリーランスとして働く人の幸福度は平均より高いというデータもある。
子供はあくまでも、両親とは別人格の存在。自分の所有物、一体としたものと捉えてはいけない。
子供を育てるという一見献身的な役割を果たしながら、自らも成長し、生きる力を育むことこそが幸せなのだということに、多くの人は気付いていない。 -
Audibleで読了。内容はQ&Aを紹介しながら進んでいくので聞きやすいと思います。聞いたことあるような内容も多かったので、新しい情報は特になかったです。ただ、子育てに幸福学を結びつけるのはとても重要だとおもいます。
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自分的には当たり前の事が書いてあったように感じた。もっと真面目でこうしなくては!という考えが強い人向けに書かれた本なのだろう。
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前野氏の提唱する4つの幸福因子、
そして親が幸せなら子供にも幸せが感染るからポジティブに
という本。
なんだろうな、なんか物足りない。
イラストとか紙面構成とかかな。
つまんない教育テレビみたくのっぺりしたかんじ。
スキンシップを取るためには、ハグや握手やマッサージ、アルコールジェルやハンドクリームを塗るなどの方法があると。なるほど。