究極の独学術 世界のすべての情報と対話し学ぶための技術

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.05
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本棚登録 : 140
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799325964

感想・レビュー・書評

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  • 著者の自慢の入った自己紹介と偏ったおすすめ本の紹介本?リベラルアーツの推奨が結論であるなら、1冊では到底語れない。

  • この本を読んでから、紙媒体の本に線や言葉をどんどん書き込むようになった。
    その方が頭に入るし、キレイに読む本は学びが浅い。この本の内容はとても広い意味で独学の術を述べた本で、難しかったが、この本を読破した達成感は心地よかったし、他の厚めの難しい本もあまり苦に感じなくなってきたので良い読書経験になったと思う。

  • 情報の取り入れ方、まとめ方など。文字量が多い。

  •  この本は単なる独学「術」の本ではない。独学と毒親。2つの面をいったりきたりすることで筆者自身が浮かび上がってくるという構成になっている。
     独学とは学術や芸術等に関する作品(モノやコト)とのコミュニケーション(対話) である。本書はその対話がどのようになされているか、それが筆者にどのように役立っているかを数多い作品を例に示したものである。
     初中等、高等学校、大学、生涯学習等の教育、セミナービジネス等教育が溢れているが、現代においてそのタイムリーでありフィットしているとは言い難い。故に「独学」が必要なのだと主張している。
     裏テーマとなっている「毒親」の話も結果的にはそれをキッカケにしたり、バネにしたりと本人人格や知識や施工の洗練に役にたっている。他責にせずに自身の向上に精力を費やすことが肝要なのだと身を持って行っており、それを包み隠さずさらけ出しているところにこの本の本当の意味がある。
     勇気をもらえる本である。

  • ハウツー本ではない。学問=教養=リベラルアーツの大事さが語られている。
    博覧強記と思しき著者の姿勢から、自分ももっとひろく手を出そうと思わされる。
    独学でしたたどり着けない世界がある。それは書との対話による気づき。それは漫画でもできる。
    対話、つまり自分で考えるという経験と考えると、なんにでも手を出すのがいいような気がしてきた。

  • 本自体のボリュームもあって読み応えのある内容です。

    独学のハウツー本というよりは「学ぶ姿勢」というものをとことん掘り下げていった内容です。

    情報の洪水とも言える現代は独学に自分自身のスタイルをしっかり持たないと何も身につけることが出来なくなってしまいますね。

    面白かったです。

  • 鶴見俊輔 哲学の文献が多くなりすぎてから、哲学の質が落ちた

    インターネットを読むときの脳が絶え間ない情報処理に追われる結果、深い思考や集中、創造的思考が妨げられること、また、テクストの深い読みが困難になる

    多くの人々が関心をもつ事柄ほど、誰でも書き込めるような事柄なのであり、信用性の低い記事が多くなる。これが、ネット言論の最大の問題ではないか

    思考や感覚、ことにその深い部分をまとまったかたちで伝えるには、おそらく、書物という形式が群を抜いて適している

    ジョン・ダワー 敗北を抱きしめて

    独学にあたっては、社会の多数意見、その時々の勢いや「空気」に乗った意見よりは、少数派のほうがよりためになる場合が多い

    東京新聞の二頁にまたがらる「こちら特報部」が、本来あるべき新聞記事の姿に最も近い

    「選択」「FACTA」

    映画 ゼイリブ

    脳は、能動的、創造的に使えば使うほどその機能が高まる

    学者は、裁判官や弁護士同様、仮設は提示することはできても憶測を述べることはできない
    それは学者としては不適切な行為だ

  • https://www.silkroadin.com/2020/05/blog-post_17.html

    究極の独学術 世界のすべての情報と対話し学ぶための技術/瀬木 比呂志


    好きなときに好きなように出来る独学のほうが、より機能的であり、その効果も大きいし、より深いものが得られるのではないか。半世紀余りの経験から僕が得た結論なのです。(引用、究極の独学術 世界のすべての情報と対話し学ぶための技術/瀬木 比呂志)

    裁判官として東京地方地裁、最高裁などに勤務。

    その後、大学教授/学者へ転身。著者としても活動。

    重要なことはほとんど独学で学んだという著者が、わたしたち読者へ究極の独学術を公開して下さいました。


    本書は独学によって知識や技術を血肉化する方法と戦略について書かれた本です。

    教育機関で学べることには限界があり、社会を経験してようやく辿り着ける視座がある。

    大企業に就職すれば良いという時代は過ぎ去り、社会で生き残るためには個人での学習が欠かせません。

    今までそれぞれのやり方で学習を行ってきたわたしたちも、本書で公開される独学術を取り入れて自己学習を最適化することが出来ます。

    究極の独学術 世界のすべての情報と対話し学ぶための技術/瀬木 比呂志

    是非ご覧ください。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業。1979年から裁判官。2012年明治大学教授に転身、専門は民事訴訟法・法社会学。在米研究2回。著書に、『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(第2回城山三郎賞受賞)『民事裁判入門』(いずれも講談社現代新書)、『檻の中の裁判官』(角川新書)、『リベラルアーツの学び方』『究極の独学術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『教養としての現代漫画』(日本文芸社)、『裁判官・学者の哲学と意見』(現代書館)、小説『黒い巨塔 最高裁判所』(講談社文庫)、また、専門書として、『民事訴訟法』『民事保全法』『民事訴訟の本質と諸相』『民事訴訟実務・制度要論』『ケース演習 民事訴訟実務と法的思考』(いずれも日本評論社)、『民事裁判実務と理論の架橋』(判例タイムズ社)等がある。

「2023年 『我が身を守る法律知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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