AI分析でわかった トップ5%社員の習慣

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799326084

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    あらゆる企業のTOP営業にインタビューし、その中で共通事項を見出してまとめた1冊。
    月並みなタイトルの本ですが、内容はとても良かったです!

    正直なところ、下記「5%社員の5原則」という項目に、本著の要点がすべて詰まっておりました。
    ・結果を重視し、プロセスでの評価を求めない。
    ・自分の弱さや未熟さを自任し、飽くなき探求心、好奇心をもって貪欲に学ぶ。
    ・失敗を恐れずに挑戦を繰り返し、そこから修正していく

    などなど・・・
    口では簡単に言えることですが、これを愚直に実行し続けることができるのがやはりTOPたる所以なのかもしれません。

    「5%社員の5原則」以外では、「フィードバックはプレゼント」という項目が僕には刺さりました。
    恥ずかしながら僕は、他人からのフィードバックがあまり好きではありません・・・
    なぜなら僕は、他人からのフィードバックを「ダメ出し」と受け取るフシが強く、自分を否定された気になってしまうからでしょう。
    それは一種の承認欲求なのかもしれませんが、やはり自分の行動を改善するためには、他人からのフィードバック(=アドバイス)は欠かせません。
    一時的な承認欲求を取るのか、より長期的な自身の成長のためにフィードバックを頂くのか。
    この点が一流とそれ以外の分岐点なのかもしれません。
    これからは、この習慣を模倣して、積極的にフィードバックして頂くように行動したいと思います。

    細かい点も多く書いてありましたが、5%社員とその他社員の大きな違いは、やはり"行動力"そして"実行力"に尽きると思います。
    沢山トライ&エラーを繰り返した先に、1つの成功が待っているのでしょうね。
    些か精神的な議論になりますが、やはりバイタリティとモチベーションは何をするにおいても必須のスキルだと思いました。




    【抜粋】
    1.5%社員の5原則
    ・目的の事だけを考える
     ⇒過程よりも結果を重視。チェックポイントとしてプロセスも重視するが、それを逃げ口上に使わない。

    ・「弱み」を見せる
     ⇒「自分に分からないことがある」「まだ学べていないことがある」という前提に立ち、謙虚で、さらに質の高い知識を習得しようと貪欲。
      また、自分の弱い部分をあえて見せて、相手に対してマウンティングを取らないようにする。

    ・挑戦を実験と捉える
     ⇒全ては学び。失敗を責任転嫁せずに改善の材料と捉え、次の行動を修正する。

    ・意識変革はしない
     ⇒意識を変える前に行動する。意識を変えて行動するのではなく、行動を変えることによって意識が変わる。

    ・常にギャップから考える
     ⇒逆算思考。目標設定を適切に行い、そこからブレイクダウンして「今月やるべきこと」「今週やるべきこと」「いまやるべきこと」を明確にしていく。
      またそこに時間をかけず、とにかく行動!そして途中で内省・振り返りで修正し、早くゴールに到達する。

    2.フィードバックはプレゼント
    「フィードバック=ダメ出し」というネガティブな印象は捨てて、積極的に求めましょう。
    5%社員は積極的に他者のフィードバックを得ているのに対して、作業充実感に浸る一般社員は他者から意見をもらうことの必要性をあまり感じていません。

    尚、5%社員は、成功した場合でさえ相手に改善点を聞きます。
    成果を残した時であっても、今後もその成果を継続させるため、さらに上を目指すために、改善点を探しているのです。

    3.アウトプットする習慣を持っている
    意見や学習成果を披露する機会を意図的に作り、社内外でインパクトを残す。
    また、アウトプットにより自身のモチベーション維持を心掛けている。

    4.1番多い発言は「今ちょっといい?」
    相手に関心を持ち、カジュアルにコミュニケーションをとる。
    相手の様子を伺って、少し余裕があるタイミングで「今ちょっといい?」と声をかけている。

    社会的動物である人間は、本能として他人から認められたいのです。
    他人への「承認」「感謝」「尊敬」は、ポーズではなく本音で!!



    【引用】
    シンプルな行動と思考のルールを掴んでしまえば、それは再現できる可能性が充分にある。


    ・5%社員の5原則
    1.目的の事だけを考える
    2.「弱み」を見せる
    3.挑戦を実験と捉える
    4.意識変革はしない
    5.常にギャップから考える


    p16★
    ・目的のことだけを考える
    過程よりも結果を重視する。
    結果のためのチェックポイントとしてプロセスも重視するが、それを逃げ口上に使ってはいけないことを知っている。
    失敗をそれで終わらせず、失敗の発生原因を突き止めるチャンスだと捉えて、次の行動で修正する。


    p18
    ・自分で目標設定して達成を目指す
    5%社員は設定された目標以上の高い目標を自ら設定し、それをクリアしようと努める。
    背伸びしてギリギリ届くような目標を自身で設定した上で、それを達成するための努力を自主的に行い、実際にクリアする。

    彼らが大切にしているのは達成感。
    作業時間で充実感を覚えない。


    p23★
    ・弱みを見せる
    「自分に分からないことがある」「まだ学べていないことがある」という前提に立ち、謙虚で、さらに質の高い知識を習得しようと貪欲。

    また、自分の弱い部分をあえて見せて、相手に対してマウンティングを取らないようにする。
    そのことで、相手との距離感を縮めて良好な関係を築くことにつながる。


    p30★
    ・挑戦を実験と捉える
    全ては学びだと考えている。
    失敗を責任転嫁していてはスキルアップにつながらない。それを改善の材料と捉え、次の行動を修正していくこと。


    p35★
    ・意識変革はしない
    意識を変える前に行動する。
    意識を変えて行動するのではなく、行動を変えることによって意識が変わる。


    p40★
    ・常にギャップから考える
    逆算思考は、優秀な人が漏れなくやっている方法。
    目標設定を適切に行い、そこからブレイクダウンして「今月やるべきこと」「今週やるべきこと」「いまやるべきこと」を明確にしていく。
    そこに時間をかけず、途中で内省・振り返りで修正していき、早くゴールに到達する。


    p50
    ・フィードバックはプレゼント
    5%社員は積極的に他者のフィードバックを得ているのに対して、作業充実感に浸る一般社員は他者から意見をもらうことの必要性をあまり感じていません。

    尚、5%社員は、成功した場合でさえ相手に改善点を聞きます。
    成果を残した時であっても、今後もその成果を継続させるため、さらに上を目指すために、改善点を探しているのです。

    「フィードバック=ダメ出し」というネガティブな印象は捨てて、積極的に求めましょう。
    そうすれば、「フィードバック=成功のタネ」に変わるはず!


    p98
    ・100%の情報は集められない
    完璧主義すぎると、行動力が落ちる。
    はじめから完璧を目指すのではなく、途中で修正しながら進んでいくほうが成果を残しやすい。
    はじめにある程度の精度と時間を決めて、効率的に情報収集をする。


    p107★
    ・止まって考える時間を設けている
    定期的に仕事を振り返り、改善点を見つけ出す。
    なぜ忙しいのか、何かやめるべき事はないか、何に無駄な時間を費やしてしまったのか、などの内省を定期的に行い、その気づきや学びを次の行動に活かす。
    振り返って学びや反省を元に、同じ間違いをしないように行動を変えることで、自ずと成果が改善していき、その自分のモチベーションも他者からの評価につながる。


    p120★
    ・アウトプットする習慣を持っている
    意見や学習成果を披露する機会を意図的に作り、社内外でインパクトを残す。
    また、アウトプットにより自身のモチベーション維持を心掛けている。



    p140★
    ・1番多い発言は「今ちょっといい?」
    相手に関心を持ち、カジュアルにコミュニケーションをとる。
    相手の様子を伺って、少し余裕があるタイミングで「今ちょっといい?」と声をかけている。

    社会的動物である人間は、本能として他人から認められたいのです。
    他人への「承認」「感謝」「尊敬」は、ポーズではなく本音で!!


    p192★
    ・新たな経験を好む
    常に新しい情報をキャッチしようという意識が強い傾向にあり、好奇心旺盛で新しいもの好き。
    新たな挑戦には必ずデメリットがあるが、デメリットよりメリットが大きければ挑戦すべき。
    そのため躊躇なく今の自分にない情報やスキルに興味を持ち、その習得に熱心になる。


    p246
    ・ランチで「ヨコの人脈」を構築する
    1人ランチはやめよう。
    仕事の円滑さへの影響のために、積極的にランチで人脈作りをしよう。
    仲が良く、心の許せる人たちとリラックスしながら食事するのも良いですが、変化への対応力や人を巻き込む能力を養うために、あえて異質な社内メンバーと食事を共にして打ち解けあうこと。

  •  本書は書かれている内容としてはよくあるビジネス書に近いものが多く感じました。しかし、本書は他のビジネス書とは違うものがあります。それは数値に基づいた根拠です。多くのビジネス書は優秀な筆者の仕事術や成功している大企業の取り組みなどが根拠になっていることが多く感じます。

     本書の場合はタイトルの5%社員からもわかるよ様に、多くの数字を根拠に仕事術が述べられています。例えば「私は会社中を走り回って、足で稼いだからうまくいった。だから君たちも足を使いなさい。」と言われるよりも「上位5%の社員は残り95%の社員より、14%も歩数が多かった。自席で仕事をしている時間は2割未満の人も5%社員の半数もいた。よって、自席で黙々仕事するよりも、現場、他部署の状況を足で見る方が、成長につながる」と言われた方がしっくりきますよね。

     そういった点から本書はビジネス書ではなく、一種の学術論文のようにも感じました。

  • タメになる情報が多かった。
    ありがとう。シンジ。

  • この本は、「様々な分野の会社員トップ5%の人達の共通点がAI分析により分かりました!」という本です。
    5%の人達がやっていることは、特別なことではなく、ビジネス書等でよく言われていることでした。
    「当たり前のことを、ちゃんとやる❕」ということが大切なんですねー
    ぜひぜひ読んでみてください

  • クライアント企業25社を対象に「5%社員」とそれ以外の社員、計18000名を分析。

    読んだ感想を正直に言うと、当たり前のことをいかに当たり前に出来るか、ということに尽きる。
    特に目新しいことはなくて、
    ・報・連・相が迅速に出来る
    ・フィードバックをプレゼントと捉える
    ・20倍の読書量
    ・内省する時間を取っている
    ・やるべきことを事前にリスト化 etc

    これらを確実に、常に、行動に移せている人がむしろ5%しかいないトップ枠に入れる、ということだった。

    逆に言うと5%に入ろうと思えば誰でも入れるような、本当に基本的なことしかなくて、誰しもが分かってるようなことばかり。
    いかにこれらの基礎を具現化出来ている人が少ないか、それだけで5%に入れるか、ということを
    叩きつけられたような気持ち。笑

  • 重要そうなところをざっと斜め読みしただけだが、すごく勉強になる本だった。
    5%の優秀な社員の考え方や行動を記録して、その他95%のビジネスマンとの違いを示した本。
    簡単にまとめると、5%の社員は
    ①目的思考で結果を出せたかどうかが判断軸になっていて過程は重要視していない
    ②精神的に大人で、相手のパーソナリティを理解した上で協働できる
    ③内省する時間や体をケアする時間を定期的に確保して、自分と向き合う時間を作っている。

    落ち着いたときに精読したいと思います。

  • 大事なとこに線引く習慣大事。
    着実に力にしたい。


    2週間に一度は止まって考える時間をつくる
    振り返る時間はほんの 15分程度、長くても 30分程度
    アウトプットする経験を積む
    率直なフィードバックをもらう
    今日やるべき事項は「前日」までにそのチェックを終えている
    最も仕事を詰め込むのは、午前中
    ダ行の代わりに、サ行を使うことをおすすめ
    「だけど」「でも」「ですから」「どうしても」
    「そうですか」「そうしたら」「しかし」「失礼しました」「承知しました」
    自分にはない能力を持っている仲間をいかに多く集めることができるか
    止まって考える時間より、「動きながら考える」
    2分間で 15個以上のアイデアを付せんに書き出し

    どう始めるかではなく、どう継続させるか
    Googleアラート、NewsPicks
    「 Shift」 +「 Space」キーによる半角スペースの入力
    「Windows」キー + Vで過去のコピー履歴が見えて選択できる
    異なるバックグラウンドの人と腹を割って話すには、まずお互いの共通点を探す。趣味や嗜好が共通する可能率は極めて低いので、おすすめの話題は、場所と飲食
    話を聞きたい人と月に1回ランチ
    労働時間を減らして、浮いた時間を新規事業開発とスキルアップに充てれば変化の適応力が上がる。

  • 仕事ができる人の習慣として、自分が実践しているものがいくつかあり安心した。当たり前の内容でも意外とできてないことがあり、それが出来れば確かに周りから評価されるなと改めて思う。

  • 一般社員は他責思考、5%社員は自分の行動を振り返って反省する。

    ツァイガルニク効果→「続きはウェブで」のように、達成できなかったことや中断していることに、より強い記憶が残る現象。
    前日の仕事はちょっと中途半端なところでやめるのが効率アップのコツなのかとおどろいた。

    行動を変えることにより意識が変わる。小さなことでも考える前に動いてみる大切さが分かった。

    自分でコントロールしにくい相手からの承認より、自分の理想にどのくらい近づけたかを、幸せのものさしにすべきとわかった。

  • バズっていたので気になって読みました。
    トップ5%っていう響きがいいよねぇ…

    なんでも良いので、どれか1つを明日試してみてください。

    でそうだよなって思った。
    意識が変わるのをまっていたらいつになってもはじまらない。
    意識を変えるのではなく行動を変える。とりあえずやってみよっておもったのがいくつもあった。
    これで全部に手を出すと失敗するから、2、3個からはじめてみよって思いました。

    Googleアラートとshift+space、タスク管理アプリの見直しをまずやる‼︎

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著者プロフィール

株式会社クロスリバー代表取締役CEO/アグリゲーター。国内通信および外資系通信会社に勤務後、ITベンチャーの起業を経て、2005年にマイクロソフトに入社。業務執行役員としてPowerPoint・Excelなどの事業責任者を歴任。2017年に働き方改革を支援する株式会社クロスリバーを起業。メンバー全員が週休3日・週30時間労働を継続。延べ800社以上に、ムダな時間を削減し、社員の働きがいを上げながら“自分の時間”を増やしていく「働き方改革」の実行を支援。『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』(アスコム)など著書は22冊。声メディアVoicy『トップ5%社員の習慣ラジオ』パーソナリティ。

「2023年 『AI分析でわかった成功法則が2時間で身につく! 仕事ができる人の時間術 見るだけノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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