世界の深層をつかむ 宗教学 (わかったつもりで終わらない 独学シリーズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2021年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784799327838
感想・レビュー・書評
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知っているようで実はよく知らない『宗教』の世界を信仰の面からでなく客観的な学問の立場から解説している本。
だから教養としての知識を蓄えるには良い本だと思う。
大学のカリキュラムのようになっており、3週間で1冊を学ぶようなイメージ。
振り返りの課題もあるので、ある意味教科書っぽい。
主に扱うのはユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教だがそれ以外の地域ごとの宗教も扱っている。
人類の歴史やニュースや外国人の文化背景を理解したり、逆に外国人に日本人の宗教観を説明するときには大いに参考になると思うが、宗教の最たる目的である人生の幸福に資するわけではない。
つまり本当に宗教心を持っている人の心情やその意味を理解できるわけではないので、上っ面なわかったつもりになる恐れも含めて☆3つとした。
(もちろん客観的に見る立場を強調した本であることは理解しているが。。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
15日のワークブックとして設計されているが、著者のはじめににて「本書をどのように使おうとご自由です」と書いてあったので、重いテーマではあるがさらっと読んでみようという気分になり読み始めた。
宗教組織に対してマイナスイメージを持っていたが、救いの一つである人々のつながりのために存在していることを思うと必要ではあると思う。
生きている中で苦難があると、人生は試練や修行の場と捉える考え方に今まで賛同できなかった。
なぜ人は苦しみがあると、意味づけたくなるのか。
そしてその救いを宗教、神、スピリチュアルに、求めたくなるのか。
日本人の民俗的生活のページも興味深かった。
私たちは何のために、何を信じて、幼い頃からの習慣を当たり前のように取り入れているのか。
時間がある時にそれぞれの宗教の成り立ちも読んで、深く学習したいと思った。
本文より>
宗教は矛盾に満ちた古代からの文化です。
宗教を批判的に眺めることもまた大事です。
基本概念>
信者は救いを求めて宗教を実践している。