「僕たちのチーム」のつくりかた メンバーの強みを活かしきるリーダーシップ 1on1チェックシート特典付き

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2022年11月18日発売)
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799329108

感想・レビュー・書評

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  • リーダーの最優先事項は「メンバー一人ひとりの強みを活かしきる」こと
    1.個々の強みを活かすチームの「フラットな場」
    2.指示よりも大切な「聴く」行為
    3.みんなが主体的に話す「会議」のつくりかた
    4.チームでゴールを決める
    5.組織を超えて集まる「ヨコの場」のつくり方
    6.みんなで踏み出す
    リーダーは、有事はFollow me、平時はAfter you。
    ただし、リーダーとして常に「自分なりの答え(仮説)」を先回りして考えておくこと。
    すべてメンバーに伝えるわけではなく、時と場合によるので、口を出すのも出さないのも意図がある。
    心掛けていることは確かに載ってた。それでも難しいことは多々あるけど、何かが起きること前提で踏み出すしかないし、軌道修正のタイミングは重要。
    119冊目読了。

  • フラットなチーム、成果を出せるチームにおいて、リーダーやマネージャーとしてどのように立ち回るべきか、なんちゃってチームしか作れないうちの会社の管理職に叩きつけたい一冊です。

    ・自分自身をリードすることで個人を鍛えた結果、リーダーシップは生まれる。(Lead The Self)
    *リーダーは常に主体的であれ!
    ・マネージャーは文字通りmanage=何とかする人・やり遂げる人を指すため、チームのリーダーとして、なんとかしようとする姿勢・行動を実践する必要がある。
    ・「志」を判断基準にする。実行→振り返りを繰り返し「志」が本当にしたいことかを自問自答し、「志」を明確にする。
    ・目的/目標を達成するためのチームの作り方として、①ゴール→②プロセスの明確化→③チームの力の最大化を促していく仕組みが必要。
    ・同じ意見だけのチームやメンバーはいらない。様々な意見が飛び交うチームのほうがイノベーションや問題解決が進みやすく、参加者の成長の原動力につながる。
    ・リーダーはファシリテーターを担う。ファシリテータとしてやるべきことは、
    ①環境づくり(心理的安全性の確保)
    ②1人ひとりの情熱を解き放つ
    その際、都度意見に対する考えを確認する。
    1人ひとりに目を向ける(1ON1)を意識する。
    ★リーダーは有事の時は「Follow Me」平時の時は「After You」の精神で、平時の時はメンバーに活躍してもらい、有事の時は優先事項をリーダーが見極め、率先してチームをリードする。
    ・リーダーは「指示」ではなく、「傾聴」の姿勢を重視する。1ON1によりメンバーのモヤモヤをクリアに。観察だけでは把握できないことも多いため、積極的にコミュニケーションを取る姿勢を持とう。
    ・1ON1はメンバーのために定期的に時間を割き、メンバーの話を聞くことに徹する。(目標達成と成長支援)
    ・聞くときの表情・姿勢・目標・動き(相槌等)を意識。話を広げる時は「5W1H」を使い、具体⇔抽象を交えて話を深掘る、広げていくことが重要。
    ・リーダーからは答えを伝えない。「5W1H」を活用して振り返りと行動分析→次回の目標を繰り返し、自己内省を促す。
    ★リーダーが話す場面は1対複数のときで1対1のときはメンバーと向き合い、寄り添い、話を聞くことに徹することを意識。
    ・会議の目的は、チームが進んでいくうえで生じた問題を解決するための道を明確にする時間である。議論→結論を出す場として会議は行う。
    ・会議の事前準備はマスト。
    ・ミッションとは、やるべきこととやらないことを決めていき、具体化していく。進めていく中でミッションを常にブラッシュアップしていく。
    ・チーム内のゴールは3段階に分ける。(長期的・中期的・短期的)最終的に長期的ゴールが達成できるようにリードする。
    ・定性的なゴールは数値に落とし込んで、客観的・具体的な目標を設定する。結果が出ることで、振り返りも的確に行える。
    ★As-IsとTo-Beの間にあるGAP。このGAPを埋めるためにリーダーがチームを動かし、新しい試み・仕掛けを「発明」し実行する。
    ・日ごろからメンバーの顔色・表情・仕事内容を観察やコミュニケーションを通じて把握しておくこと。”なんとかする”ためのマネジメントの準備と、相手に「ちゃんと見ている」というバックアップの意識を植え付ける。
    ★チームビルディングの基本
    ⇒ 仲間/メンバーの個性を把握するためには1on1MTGが有効。チームとしてどうしたらいいか考えるときはチームMTGを行う。
    ・PJはメンバー全員がゴールを意識して行動する必要があるため、ゴールや目的を全員が話せるくらいのレベルまで落とし込む。
    ★不安だとしても”まず試す”。完璧なプランでなくていい。ある程度形ができたら、進めると思ったら、まず一歩。
    ・小さい成功・小さな一歩が他のメンバーがついてくるきっかけになる。その力が大きくなればチームで推進するまとまった力が生み出される。結果個々人が成長を実感することにつながっていく。
    ・リーダーは先回りしてある程度「最適解」を仮説ベースで考えておく。マネジメントに余裕を持たせるためのポイント。
    ★フラットなチームを作ることこそ、リーダーが求められる。「FREE FLAT FUN」

  • 気づき
    ◯リーダーにプレゼン能力もカリスマ性もいらない。メンバー一人ひとりにフラットに向き合い寄り添えるのが良いリーダー。メンバーの才能と情熱を解き放つことでチームのパフォーマンスが最大化する。
    ◯気が合わないと感じるときは「たくさん話す」しかない。
    ◯1on1とは「リーダーがメンバーのために定期的に時間を割き、メンバーの話に耳を傾けることを通して、目標達成と成長を支援する場」である。
    したいときだけだとやらなくなるので最低でも月1でやる。議論ではないので共通の結論は出さなくていい、ただ話して聞くだけ。
    ◯ミッションは「自分たちのチームが何のために存在するのか」ビジョンは「ミッションに基づき行動した結果、実現すべき未来の姿をビジュアルなイメージで表現したもの」
    ◯ミッションを言語化して自分たちが「やること」「やらないこと」をはっきりさせないとキリがない。
    ◯会社のゴールは抽象的になる。会社のゴールに基づいて自分たちのゴールは何を目指すか話し合って決める。

    ToDo
    ◯チームを俯瞰しながら、一人ひとりの動きを毎日見続ける。「自分なりの答え(仮説)」を持っておく。
    ◯メンバーに自分の課題(モヤモヤした悩み)を言語化し認識してもらうために、「何か困ったことある?」と聞く。
    ◯1on1は①HOW 1週間うまくいったかいかなかったか、②WHERE具体的にどこがうまくいったかいかなかったか、③WHYなぜうまくいったかいかなかったか④WHEN,WHATいつまでに何をする、と質問していく。
    ◯イベントなどひと仕事完了したらみんなで振り返る。①感想②気づき③今後どうするか

  • 具体的でシンプルな内容で分かりやすかった。部署横断プロジェクトのリーダーの役割などが現場目線で示されている。
    チームメンバーを活かす。リーダーはそのサポートに徹する。1on1でメンバーのもやもやを解消する。
    メンバーが成長を感じる環境を提供する。
    こんなリーダーのもとで一緒に仕事したいと思った。

  • 上司は部下の成功を後押しする役割を担っている。実践したいことは、有事はFollow me、平時はAfter you、先回りして自分の考えを持っておく。

  • リーダーでいる上のマインド、
    また繰り返し読みたい

  • 「僕たちのチーム」のつくりかた メンバーの強みを活かしきるリーダーシップ
    著:伊藤 羊一

    リーダーシップを身につけるためには、まず個人の力を鍛えることが不可欠である。個人としてどう自分を鍛えていくか。自分自身をリードすることが大切である。

    知識やスキルを身につけるのが先ではない。まずは想いである。自分が大事にしている想いや、未来の自分に対する想いを掘り下げていくリードザセルフのマインドセットが行動の原動力となる。

    本書では、フラットなチームをつくるために、リーダーに必要な要素を7つの要素を以下の8章により説明している。
    ①リーダーの最優先事項はメンバー一人ひとりの強みを活かしきること
    ②個々の強みを活かすチームのフラットな場
    ③指示よりも大切な聴く行為
    ④みんなが主体的に話す会議のつくりかた
    ⑤チームでゴールを決める
    ⑥組織を超えて集まるヨコの場のつくりかた
    ⑦みんなで踏み出す
    ⑧あなたはどうする

    スキル・能力だけでは、本書で目指しているチームをつくりあげることはできない。色々なメンバーがいるチームにおいて、個々に合わせたコミュニケーションをとり、個性を活かすと共に、活かせる環境を作り、そして柔軟に仕向けることなく、あるべき姿に向かう成長を支援する。

    強い想いがないとそれを継続することはできない。走り出す迄が難しい。自分の覚悟と相手にも覚悟してもらえる関係性。リーダーとメンバーだけではなく、メンバーとメンバーの関係性や関わり合いに対しても配慮し続けることが求められる。

    難しいがその先には楽しさがある。
    どこまで出来るのかはわからないが、チャレンジする中で自分自身も成長させていただける想いを忘れず立ち向かいたい。

  • 「1分で話せ」の著者の伊藤羊一さんの新著。
    この本の帯には「本当はみんな、力を発揮したいと思っている」と書かれており、この本ではチームメンバーの力を引き出して、チームの成果を最大限に発揮するための具体的かつ実践的な行動が記されている。

    この本は組織のリーダー向けにメッセージを発信しているが、組織のメンバーやこれから社会で活躍する学生にとっても学ぶべき点が多い。この本の中からいくつかの特徴的なキーワードを挙げる。
    ・Lead the self(自分自身をリードせよ)
    ・有事はfollow me 平時はafter you
    ・1 on 1ミーティングを通じて、振り返りと気づき(教訓)を得る
    ・会議は結論と根拠のピラミッドストラクチャーを擦り合わせる
    ・フラットになろう
    ・まず試せ

    日々の業務でもやもやを抱えているビジネスマンや、自分がやりたいことが見つからないで悩んでいる方にこの本を読んでほしい。

    余談だが、著者の伊藤羊一さんは、漫画キングダムに登場する、ヒョウ公将軍に似た印象を受ける。
    ヒョウ公将軍は「突撃じゃぁ!」と言って自ら先陣に立ち、味方兵士の心に火を灯して奮い立たせて敵と戦う。
    またあるシーンでは「戦場において大事なことは、火付け役が火の起こし場所に出現するかどうか」と話しており、このセリフを現代のビジネス世界にたとえると、火付け役であるプロジェクトリーダーや発起人が、火の起こし場所ともいえるプロジェクトの未来や価値創造をできるかが、そのプロジェクト成否のカギを握るといえる。
    羊一さんはヒョウ公将軍と同じ本能型リーダーであり、人々の心に火を灯し、リーダーやメンバーに行動を促して、世の中に良い変化をもたらすという点において、両者から類似点を感じた。

  • チームを引っ張っていくことになったら読みたい一冊。他のチームから「あのチームはみんなが楽しそうに働いていて、業績も良いし、いいなぁ」と思われるチームを目指しているので、読んでみた。チームビルディングについて、わかりやすい言葉で書いてある。

    著者は1on1推しであり、1on1は賛否両論あるが、来年度に新卒メンバーが加わるため、積極的に1on1を実施してみたいと感じた。

  • 今の時代の、チームビルディング基本のキが書いてある。
    既にマネジメントに携わっている人には物足りないかもしれないけど、これからマネジメントをしようとしている人には必須の入門書です。
    特に、他の本と違ってチームビルディングを土台としたメソッドなので、状況が当てはまる人にとってはかなりクリティカルな内容。

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著者プロフィール

原作:伊藤羊一
Zホールディングス株式会社Zアカデミア学長、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部長、株式会社ウェイウェイ代表取締役、グロービス経営大学院客員教授。東京大学経済学部卒、1990年日本興業銀行入行。2003年プラスに転じ、執行役員マーケティング本部長、ヴァイスプレジデントを歴任。15年ヤフーに転じ、次世代リーダー開発を行う(現在、主務はZホールディングス)。21年4月より武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部を開設、学部長に就任。

「2023年 『マンガですぐ読める 1分で話せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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