情熱の飛沫 (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)

著者 :
  • リブレ出版
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本棚登録 : 103
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799712030

感想・レビュー・書評

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  • 自分を金で買い、極道の世界から救い出してくれた精悍で寡黙な若き実業家の遥と、寄り添うように秘書として仕える佳人。ある日、佳人はかつての級友・赤坂と偶然出会う。その彼が麻薬取締官の身分を偽り、遥が懇意にする極道が集まる船上で再会し、佳人は驚く。赤坂が潜入捜査をしているという秘密を抱え、愛する遥にもそのことを伝えるべきか、ひとりで悩む佳人。そんな佳人を見守りながらも、素っ気ない遥の態度には優しさが垣間見え…。

    (出版社より)

  • すっかり夫婦だよ。このふたり(*´◒`*)
    ゆっくり育む愛。
    このふたりの事は心配なし!だね。

    東原×貴史のこれからが気になる〜((´艸`*))

  • 相変わらず壮大に惚れ合っているのに会話が足りてない二人は安定だからもうほっといて東原さんと貴史の色々を微に細に知りたくなってきたw

  • いいわ!一気に読んでるからこの二人の関係が緩やかだけれどすごく確かな絆を結んでいってるのがよく分かる! 素敵な夫婦ですよね♪ 今回は佳人の級友が出てくるんですが、すっごい嫌な奴でしたね!しかも最後まで嫌いだったな(笑

  • 全サのために購入している新装版。連作書下ろしショートがついていることが、旧版との違いです。
    そして、相変わらず円陣闇丸センセのイラストにはうっとりです。

    三作目になって、ますます昭和なメオトcpになってきている遥と佳人の姿が、とても微笑ましいです。
    一昔前の、亭主関白なダンナさまと、貞淑で芯の強い妻そのものですね。

    肩を並べて歩くことはめったにないことだ。

    と書かれていてすごいな…と思いました。
    まあ、二人でそぞろ歩きなんてする暇もないほど多忙な日々を送ってるんでしょうが、それでもすごい。佳人は三歩下がって歩くのが当たり前なくらい、自然体でダンナを立てる古風な男(嫁)なんだと実感しました。
    そして、互いに相手のことをすごく思っているのに、それを軽々しく口に出したりしません。
    阿吽の呼吸っていうんでしょうか。言葉が足りない、と言えば足りないけど、言わなくてもわかりあってる仲なんですよね。素っ気ないように見えて実はヤケドしそうなほどラブラブなのが、ツボ。

    ストーリーは、佳人が高校時代の同級生だった赤坂に偶然再会し、その男と香西のクルージングでまた顔を合わせてしまうところから始まる騒動がメイン。
    赤坂は鼻持ちならない不愉快な男です。
    佳人は赤坂が身分を偽っている事を知っていて、それを遥に言うべきかどうか思い悩むのですが。

    二人は赤坂のせいで、とんだ迷惑をかけられてしまいます。あんな奴どうでもいいのに、と読者的には思ってしまったんですが、やはりそこは佳人らしい行動だったなと思わせられました。
    それに嫌な顔せず協力する遥も肝が据わっています。
    何の得にもならないのに…と思ったけど、赤坂を助けた事で二人の仲はますます深まったようなので、何も言うことはございませんでした…
    ノロケられただけだった。

    二人のことはもうほっといて、次はそろそろ東原のことが気になる「口直し」
    東原と貴史の関係も萌えます!

    書き下ろし「七月のテリーヌ」では、遥が熱を出して寝込み佳人にかいがいしく看病されます。
    鬼の霍乱ってやつです。照れ屋な遥がかわいいです!すっごく照れてるw
    日常の様子を切り取ったような描写が「情熱」シリーズのよさですね。
    佳人が心を込めて作ったテリーヌ、とてもおいしそうでした。

  • あらぁ?今回は…普通…というか赤坂に腹立って腹立って。何様なんだろうと。人を妬んでばっかの、ものすっごい理不尽な、ただの頭悪い、人としておかしいキャラなのに、何で話しかけちゃったの?そんで何で助けてあげるの?ていう。あそこまで延々見当違いの理不尽な侮蔑の言葉投げつけられといて。お人好しにも程があるよなぁと。しかも全く助ける義理ないのにわざわざ苦労して助けてやったのに、更に罵倒とかね。本気で何様なんだと思いました。いくらほんの少しばかり最後にマシになったとは言え、ただただ不愉快で仕方なかったです。そんな不愉快な話が読みたいんじゃないんだよ!佳人が不愉快になる話を読みたいんじゃないですよ!不器用ながらも睦まじく進展してく2人が見たいんだよー。赤坂はもっとがっつり痛い目見てくれないと納得いかない。死にかけてたけどさ、精神的には大して成長してないし。不愉快なばかりで終わってしまってなんだかなぁと。佳人のお人好し加減にも何だかなぁと。遥を巻き込んで疲れさせたり危ない目に合わせるのは違うんじゃないかしら。「こんなお人好しに付き合う自分も相当奇特だ」的な文言出てきて、あんまり良い意味でなくそうねと思いました。このまま続きは求めてるのと方向性が違ってくのかなぁ。本人達が直接関係ある事件じゃなかったし。
    不器用な感じはやっぱりかわいいんですけどね。ちょとツーカーになりすぎてて!最早エスパーだよ!言葉なしに空気で解る、が続き過ぎて、言葉って何だろう…となりました。そんなに細かいところまで解り合えるものかしら。話さずに。齟齬はないの?とか、いや解り合える空気てのも確かに解るけど、ずっとそれだと話として面白いかというとあれ?てなってしまいました。
    遥も遥で言葉が足りない、意地っ張りだと自覚してて、言葉をかけてやるべきなんだろう、そうすればもっと違った関係になるんだろうと解ってるくせに、でも無理、で済ますなぁ!と思いました(笑)佳人が理解してくれてるからいいものの、だからって甘んじたままは良くないんじゃないかなぁ。何が足りないのか解ってるんだから、もう少し努力して欲しいなぁと思いました。それは佳人も全く同じだけど。そしたらもっと幸せになれるのに。解り合ってるから許されてる雰囲気になってるけど、もうちょい言葉で確認し合うところが見たいです。というかそういう話が展開していくんだと思ってました。
    そう、カタルシスが!足りないんですよ!事件がなかったからもあるかな。前回までは命の危機とかで否が応でも確かめ合ってたもんなぁ。てのと、言動も足りない。前回までは無愛想でも不器用でも、言動からだだ漏れだったんですよね。佳人が好きだってのが。地の文ではずっと出てるんですが、佳人に向けてってのが少なかったから物足りないんだろうなーと。あるのはあるんですけど、何か違うんですよ。間に赤坂が入ってるせいかな。純粋に佳人の為の行動なんだけど、結果赤坂の為になってるのが、多分すっきりしないんだと思います。
    最後の迎えに行くとこはすごく良かったです。ああいうの!ああいうのがもっと見たかったんですよ!ちょう素っ気ない台詞だけど!でもだだ漏れっていうあれ。言葉が足りない分行動でみたいなさ。前の花火の話とか。料理したりとか他にもあったはあったけど、やっぱり赤坂に対する苛立ちの方が勝ってしまってたんだろうな。出だしの2人は良かったし。
    日常を書きたいとあとがきで書かれてて、うん日常が見たいんだよと思いました。変わりのない日常の中で進んでく話がですね!赤坂みたいなキャラは要らないよー。2人の、話が読みたいです。
    円陣さんの挿絵が素晴らしかったです。

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著者プロフィール

貴族や名家の御曹司等、きらびやかな世界観を表現した作品が数多く、読者の支持を集めている。

「2017年 『なんでも屋花曜祐介の事件譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠野春日の作品

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