海とヘビースモーカー (シトロンコミックス) (CITRON COMICS)
- リブレ出版 (2013年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784799714034
感想・レビュー・書評
-
⭐︎3.0
榎田先生とのコラボ短編集。
表題作みたいな片方が亡くなった状態からの話ってのは辛すぎるんだよね。でも良かった。
他の作品もそれぞれ重みがある。榎田先生のストーリーは、それぞれ重めの背景を持つキャラが軽いタッチの文面で書かれていて、悲愴感を感じさせにくいけれど、絵になると少し悲壮感が増すなぁ。でも、全体的に峰島先生の絵で優しい雰囲気が漂ってていいバランスだった。
電子シーモア 白抜き詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海辺の街という設定だけでなんかエモいんだ。
どの物語も前向きな終わりかたで且つ彼らの「その後」を想像させてくれる余地がある。
「海と王子様」が眩しい。海のきらめきとそこで踊る天使みたいなアンリのキラキラ。冴えない苦労人なオジサンをスポットライトが照らすその瞬間。ある意味シンデレラストーリー。 そんなオジサンがアンリに光を灯す。その後の小説も良かったし、もっと続きを見てみたくなる。 -
ずっと前に読んでいた本。登録していなかったので、再読しました。
漫画担当の峰島さんはあまり好みじゃなかったのですが、原作者である榎田さんは昔から好きで、購入いたしました。
短編集が載っている作品なのですが、どれもこれも素敵な作品で、漫画を担当している方も素晴らしいお仕事をされていました。
その中でも、しょぼくれた中年に恋してしまうバレーダンサーのお話、凄く好きです。この作品の後日談が小説として載ってはいるのですが、それだけでは収まらない。是非是非続きが…とは思いました。 -
海と王子様の続きが読みたい
-
海にまつわるお話を集めた1冊。
表題作がとてもすきで、読むたびに泣いてしまう。
たぶんわたしは、榎田先生の死生観がすきなんだと思う。 -
切なかったです。
さすが榎田さん、絵も相まってとてもよかったです。 -
綾ちゃんからお借りしました。
リブレのシトロンコミックスです。
榎田尤利原作、峰島さん漫画です。
表題作「海とヘビースモーカー」
かつて恋人同士だった、肺がんが見つかった畠と、癌で死んでしまった和久井、そしてその娘ちゃん(?)とのお話。
アンソロジー・泣けるBL収録の作品です。
和久井の娘は実は死んだ和久井自身の分身で、ファンタジーっちゃそうなんだけど、なんていうか、こう…ホロっと涙の出るような、凄く素敵なお話です。
和久井目線の榎田さんの小説(泣けるBL初回ペーパー)も収録。
「海と王子様」
故障を抱えたバレエダンサー・アンリと地味で冴えないお人好しサラリーマン・田畑のお話。
お互いが自分の人生に思うところがありながらも、それを少しずつ変えてゆく、恋愛ものとしてももちろんのこと、未来に対する希望も見えるようなお話。
思わず笑顔になるような素敵なハッピーエンド。
アンリ視点の 榎田さんの小説も収録。
「蜜柑の海」
田舎の幼馴染、晃司と継巳(つぐみ)のお話。
継巳は過去に従兄に犯されたトラウマから、蜜柑農家のおじいちゃん子でありながらも逃げるように上京する。
ある日、蜜柑の品評会のために晃司が東京を訪れる。
晃司帰郷の日、継巳の大好きだったおじいちゃんの訃報を聞き、8年ぶりに故郷へ。
トラウマ作った従兄もぶっ倒して、晃司ともくっついて幸せに。
一番長いお話で、3編に分かれています。
描き下ろしもこのお話。