さんかく窓の外側は夜 2 (クロフネコミックス)

  • リブレ出版
4.10
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本棚登録 : 1427
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784799724873

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ~、コレは間違いなく傑作になる予感!

    幼い頃から不気味な者(いわゆる幽霊)を見てしまう霊感体質の三角(みかど)は、イケメンだが生活能力0の除霊師・冷川(ひやかわ)にその才能を見いだされ、マンションの部屋に住み着く自殺者の霊や、ホテルや書店に出る浮遊霊、バラバラ殺人の被害者の霊など、嫌々ながら二人でタッグを組み除霊作業をこなしていくといったホラータッチのサスペンスストーリー。

    なんといってもこの除霊作業のやり方が、とにかく斬新で面白い。
    冷川と霊の間に霊感の強い三角を並ばせ、三角をブースターにして冷川が霊的なモノを掴んでぶん投げるという荒技(笑)。
    その時冷川の右手は三角の胸にめり込み、三角の魂を触る。
    (霊感のある三角の魂に触れることで、冷川の目にもよりリアルに霊の姿を確認できる)
    そして冷川の右手は三角の胸を突き抜け霊を掴んでぶん投げるイメージです(笑)
    (文章で表すのはかなり難しいけど汗)

    また、魂を触られるとかなりの性的快感が得られるらしく(笑)、
    ぐったりしながらも、「勃起してないのが不思議なくらい、夢精に似てる」とか「除霊ってこんなにエロくていいの?」という三角のセリフがかなり笑えます。
    (絵を見ず二人のセリフだけ読んでれば性行為の最中のカップルの会話にしか聞こえないし笑)

    それにしても、除霊作業を性行為とダブらせ、
    読む者にゾクゾクとするようなセクシャルなイメージを喚起させる巧みな構成は、
    ヤマシタさんにしかできない
    ウルトラC級難度の神業でしょう(笑)。
    直接的な性表現はしていないにも関わらず
    溢れ出るこのエロさ(笑)
    ホンマ神業です!

    そんな分かる人にだけ分かるBL要素にこれまたヤマシタさんの作品特有の
    なんだか分からない生理的な怖さをプラスして、
    淫靡でいて怖い物語であるにも関わらず読む者を惹き付けて離さない魅力を放つのですから、
    BL大好き少女はモチのロンのこと、
    妖しい物語やサスペンス好き、そして僕のようなおっさんに抗える術はありません(笑)。

    一応サスペンスやホラーテイストであるものの
    男同士のバディ物なのでシリアス一辺倒ではなく、
    どこか三浦しをんの「まほろ駅前」シリーズや東直己の「探偵はBARにいる」シリーズを思わす
    凸凹コンビだからこその妙な味わいで、ところどころでぷぷぷと笑えて二人の関係がどうなっていくのかも気になるところ(笑)。

    人を呪い殺す「呪い屋」の仕事をする謎の女子高生、非浦英莉可(ひうら・えりか)の登場で今後はよりサイコな展開が予想されるけど、
    まだ2巻までしか出ていないので、
    コレを読んでビビビときたアナタは
    お近くの書店へGO!GO!GO!~♪

  • ああああ待ってた新刊!書評上げるの遅(以下略)

    別にBLであろうがなかろうが面白いものは面白いし、あくまでストーリーはホラーであって、ニアなのを良い事に「これならば読める」みたいな事言われると「男が好きなんじゃない。お前だから云々」的地雷な気がして、いっそ抜け出せなくなった頃に有無を言わせずガチにして面白さを認めさせてやりたくなります。いっそそれで「BLじゃなければ良かったのに」とか言わせた時点で勝ってる気がします。
    なあんてむしろ比較的NLに対して同じような事やってるので、ちょっと通りすがりの挨拶程度に流して下さい。でも自分は面白かったら最終的にひっくりかえされても「読んで良かった」と思える。どう考えても無理矢理感満載だとさすがに萎えるけど。

    それもこれも三角くんがモテモテ(体質的に)すぎて三角どころか四角関係みたいになってるわ、特に冷川さんがいきなりヤンデレみたいになってきたのがいけないんだとは思うんですが…。
    個人的にはもっと「非浦英莉可」を追っていくような話なのかと思いきや、前回でいきなり本人出てきちゃって「あれえ?」と思っていたら、ここへきて非浦英莉可自身がなかなか面白い立ち位置になってきた。良い意味で予想を裏切られたときのワクワク感を感じられる事も少なくなってきたので嬉しい。

    相変わらず霊症の描写は、シンプルなのに恐ろしく怖い。そのシンプルさが妙なリアリティを与えていて本当に怖い。血とかグロさとか微塵も無いのにこの怖さは、本当に何か憑いてるんじゃないかとつい周りを確認してしまう…(震)。いっそこのニアエロい描写が入ってくれて救われてるくらい…ありがとう…。

    ヤマシタさんの描く登場人物達の目がまた、他の漫画の時と何も描き方は変わらなそうなのに、何故か瞳孔開いちゃったような、何処を見ているかわからない感じがして面白い。ふとした瞬間に一気にどこかへ連れて行かれそうな危うさとか、見えざる者の側にいる落ち着かなさみたいなものが感じられて、全体的に冷ややかな空気感をつくっている。

    ホラー作品ってそこまで嵌る事も余りなかったのだけど、これは今続きが一番気になる漫画の一つです。

  • こわい

    冷川さんほんとうにこわいし、ミカドくんのズレてる感じもすごくこわいし、非浦さんはもちろんちょうこわいし、何と言っても冷川さんがとてもこわい こわかった…

    こわいの苦手な人にはおすすめしない
    苦手な人は2巻まで買わないか

    なんか1巻はほのぼのしていたな今思えば
    って思ってしまった
    また読み返してみるけど
    2巻を読んでからだとこわかったりもしそう

    迎くんにやさしさを期待してたけどそれもどうなのか

    BLなのかどうかとかちょっとどうでもいいレベルでひーひー言いながら読んだのだけど、
    やっぱりBL苦手な人には読めない感じなのだろうか
    全然それどころじゃなかったし、それはあんまり期待してもしょうがない気がする、、、
    まぁヤンデレといえばヤンデレなのか

    それから、カバーデザインがとってもかっこいい!
    ここ最近で一番しびれました。すごい!

  • いろんなものが「よく視える」男と、マイペースでSっ気のある徐霊師のバディもの。BLというかブロマンスというか…直接的な描写はないけど、精神的な諸々がセックスするよりセックスしてる。相変わらずめちゃくちゃ怖いけどめちゃくちゃ面白い、そしてえろい。1巻よりも、二人の関係がややこしくなった印象。非浦英莉可にもかなり近づいてて、今後の展開が気になる。

  • ふきだしの向きが変わったり、よく見ると背景に変なものが…
    内容はやっぱり怖いけど魅力的!
    ヤマシタさんの他作品も読んでみたいです。

  • 冷川の三角への精神的執着度が凄い!言葉で支配していく様子がエロくてゾクゾクします。ある意味BL以上にBLだと思いました。顔が変形していくところなど雰囲気悪夢探偵っぽくて面白いし、ホラー要素も濃くなってきて、匂い系バディとしてもホラーとしても二度美味しい。

  • 三角君への冷川さんの執着度が急激UP!! 直接的なシーンってないのに、言葉攻めとかすごいえっちぃ(//▽//) エリカちゃんも思ってたのと違って、ますます続きが楽しみだけど、まだまだ3巻でなくて辛いorz

  • キャラ達がさらに人間離れしてきてゾッとする。そして、三角のモテッぷりがすごい。
    前巻よりBLっぽい?でも、まだどう転がるかは分からない。

  • お化けが怖い!匂わせBL的な感じが良いですね。
    なんか普通のホラー漫画読んでいるみたいで面白かったです!
    冷川さんの独占欲というか、闇の部分が見えてきた…続きが楽しみです!

  • ほのぼの回(?)
    呪いこわいって震え上がらされた一巻とは異なり、人間こわくね?ってなる2巻でした
    えりかちゃんかわいい

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著者プロフィール

1981年5月9日生まれ。 2005年のデビュー後、すぐに「ねこぜの夜明け前」で講談社「アフタヌーン」主催の四季賞、夏・四季賞を受賞。 19年には「違国日記」がマンガ大賞4位に入賞する。主な作品に『BUTTER !!! 』『ひばりの朝』『さんかく窓の外側は夜』(本書原作コミック)『花井沢町公民館便り』などがあり、幅広い層の支持を得ている。

「2020年 『さんかく窓の外側は夜  映画版ノベライズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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