丸の内の最上階で恋したら 傲慢な初恋 (ビーボーイノベルズ)

著者 : 御堂なな子

• リブレ出版 (2016年6月17日発売)

感想・レビュー・書評

[ariesさんの感想 · 2019年1月25日]

3人の作家さんが同じキャラ(シェアハウスの住人たち)を使ってそれぞれのカップルを書いていくシリーズ。
キャラ設定、シチュ設定、背景などは共通なのでなかなか面白い企画だと思うので前から気になっていたシリーズです。
第一弾は、丸の内にある高級シェアハウスに抽選で住める事になった一般庶民芸大生がシェアハウスに引っ越してくるところから。他の住人達はアラブの王族、医者、ビジネスマン、シェアハウスのオーナーと多岐に渡る。
豪華な部屋やリビング、窓から見える摩天楼の光景などお金持ち描写満載だったけど、今回の主人公が庶民なのでそこまでゴージャス感は無かった。
みんな優しくて受けが描いた絵を褒めてくれるのにビジネスマンだけは、不確実な夢を見てどうする？と受けに冷ややか。しかし受けは負けずに言い返す。手の形や体格や顔立ちなど、攻めが好みなのに仲良くなれずに凹む。
ビジネスマンが部下の仕事の失敗でやけになっている時に酔った勢いで受けの身体に手を出して(でも最後まではしてない)
それをきっかけに自分の気持ちを知る受けは学園祭の絵にビジネスマンを描き、見てほしいと思う。


攻めが受けを好きになる要素が分からないので話としてはイマイチかなぁ。訴求効果に欠ける。
このカップルってこの後ずーっと付き合っていけるのかしら？
原作者の先生の作品は初読みかな？読みやすいとは思うけど、ちょっと説得力に欠ける文章のような気がする。悪くはないけど。

[kitkityoさんの感想 · 2016年7月9日]

よかった。その後の2人も読みたい。丸恋シリーズ3人の作家さんの連作って楽しみすぎる。次の2作も楽しみ。

[yuzukonさんの感想 · 2016年6月25日]

超高級シェアハウス・丸の内ラダーを舞台にしたコラボ企画第1弾。外資系商社のエリートビジネスマン・瑛一×貧乏美大生の瑞貴。
ちょっとあっさり目な感じだったけど好みのお話で楽しかったです。御堂さんの文章やキャラクターはやっぱり好きだな〜。瑛一のツンデレっぷりがすごいそそる。口では乱暴だけど優しいひとなんですよね。瑞貴は素直でおとなしい性格だけど、好きな絵のことには譲れない一線があるところがとても好ましい。
コラボ企画の第1弾ということで他の住人との絡みは抑えめです。まあそれはおいおいですかね。でももっとふたりのお話読みたいな〜。