マウリと竜(2) (ビーボーイコミックスデラックス)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 421
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799730676

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    「恋をすると相手と同じ姿になってしまう」神様がおりました。
    そんな竜神様&マウリと2人の子供とのラブラブ生活中に、黒い竜が現れて…?
    マウリ「無駄な争いはやめろ(怒)」
    神「マウリ…ごめんなさい(汗)」
    黒い竜と盗賊の愛・不思議な犬・猫神様など、フランクでラブリーな「巡り神様」と人間のモフモフラブコメ♥
    描き下ろしはマウリと竜の元に訪れる謎の神様(??)のお話♥

    ***

    ★4.5
    まさか2巻が出るなんて思ってなかったので、
    発売情報を聞いた時はテンション上がりました!(^^)
    今回はどんなお話なんだろうとワクワクしながら読んだのですが、吃驚したのが前回と比べると今作の方がビターテイストな事。
    前回はどちらかと言うとほのぼのしていて癒し寄りでしたが、今回は癒しは控えめでストーリーに重きを置いた内容だったので、エロやラブが少なくても前回みたいな物足りなさはあまり感じなかったです。

    因みに、主なお話は下記の通り。

    『イツカと黒い竜』
    厄災を運ぶ黒竜【ガライ】と、盗賊の頭領【イツカ】のお話。
    戦争の描写があるのでやや血腥く、ガライが忌神なのでどちらかと言うとシリアス寄りの雰囲気ですが読み辛さはなく、最後まで楽しく読めました。
    ガライもイツカも心が通じ合っているのにセフレ以上恋人未満みたいな関係で、良い意味でもどかしく感じましたが、最後は希望の光が差すような終わり方だったので読後感は悪くありません。
    周りから忌み嫌わる孤独な存在のガライにとって自分を好いてどこまでも追い掛けて来てくれるイツカは可愛くて仕方ないんだろうなあ…。
    でも自分と一緒にいるとイツカが不幸になる事はガライもきっと分かっているだろうし、好きだからこそ一緒に居ない選択をしているのだと思うと切なくてたまらない…!
    二人がラブラブになるまではまだまだ時間が掛かりそうですが、それでもいつかは幸せになるだろうと信じてます…!続編に期待大…!

    『神様は塀の上』
    本当は人の姿になりたかった猫の神様のお話で、失恋ものですが個人的に一番好きかも。
    神様が恋する相手には好きな人がいて、フラれた神様は相手の恋を成就させるべく自ら恋のキューピッドになり、結果的に相手は想い人とめでたく結ばれます。
    神様がフラれるパターンは想定していなかったのでこの展開には驚きましたが、神様の性格が男らしくてさっぱりしていたおかげでこれまた読後感は悪くなく。
    ちょっぴり切なさは残りますが、これはこれで良いかなと思えるようなお話でした。
    でも、欲を言えばやっぱり人の姿の神様も見たかったな、なんて。
    猫の状態でも十分格好良い神様なので、人の姿になっても格好良いに違いない…!
    因みにこのお話だけ唯一、現代ものです。(※巡神学園除く)

    『ひとりぼっちのタンタ』
    羽の生えた犬?【タンタ】と水を司る神様のお話。
    おそらく『イツカと黒い竜』の次にシリアス寄りな内容で、家族のいないタンタの健気っぷりに心を打たれました…!(;_;)
    一人では生きられないと山犬の群れに入れてもらったタンタが騙されて崖から突き落とされるシーンはヒエッ…となりましたが、山犬の言っている事も分かるし、やるせないのなんの…。
    でも、上記に挙げたお話と違って最後はしっかりハッピーエンドです!
    最後は子供だったタンタも大きくなり、水神様はタンタと同じ姿になったのかな?
    『神様は塀の上』の展開にも驚きましたが、このお話も「そう来るか〜!」と良い意味で驚かされました。BL色はほかのお話と比べるとかなり薄めですが、胸がほっこりと温かくなるようなラストだったと思います(^^)

    描き下ろしは『マウリと竜』のお話で、こちらはえろ可愛いお話です(笑)
    全体的なラブ度で言ったら前作の方が上ですが、個人的には読み応えがある方が好きなので今作の方が面白いと感じました。
    既に何回も読み返しているので、3巻が出るなら迷わず買うと思います。
    人外好き、ファンタジー好きに自信を持ってお勧め出来る作品です。

  • 再読を機にレビューを。
    前作続編。気さくなテンションの竜神×元生贄の可愛い嫁(♂)、争いや災禍を招く黒い竜神×黒い竜を追いかける盗賊の頭領、イケボ猫神と恋する高校生と先生、羽の生えた絶滅間際の生き物と半人半水龍のような神様。

    かなり村の人たちと打ち解けた神様とマウリとチビちゃん一家、神様の悪友か腐れ縁っぽい黒い神様も登場。他、今回は追いかけたり追いかけられたりする関係も描かれ、一作目とは少し違ったお話が読めて良い。
    黒い神様・ガライの影響で山犬と遭遇したマウリたちを見て思いましたが、もしや無印(一巻)の神梅くんちの神社は未来のこの山にあるのかもですね……場所が同じかも。
    同じ伝承シリーズですが、繋がってるやもと思えるのはここくらいなので、時の流れや空気を感じるようです。

    おまけページには学パロとえっちなお姉さん系神様(!)も。

  • 人外

  • マウリかわいい。ほんわか。いいわあ。

  • RENA先生や、琥狗ハヤテ先生の、ストーリーの厚みに負けてない濃い絵柄のBLも好きだけど、それに負けないくらい、元ハルヒラ先生のあっさりとした絵柄も好感が持てる
    新作じゃなく、続編なのが実に嬉しい
    一つ上の次元にいるからこそ、神様の恋愛感情ってのはピュアなんだろうな、と感じさせてくれる優しいストーリーは、前より質が上がっている
    人も神様も、誰かを好きになったら、相手を幸福にしたい、と自分の全力をちょっとだけ超える努力を出来る、とも思わせてくれる
    竜のデザインもまた、怖すぎず、かと言って、神格性も損なっていない
    元先生は、幻想生物が好きなんだなぁ、としみじみ思える
    この(2)でも、メインとなっているのは、破滅を引き連れて国を飛び巡る黒き竜と、憧憬交じりの愛ゆえに彼を追い続ける盗賊団の党首
    好きな者をどこまでも追いかけたくなる、恋愛特有の衝動を実によく表現できている
    どんな過酷な状況でも生き延びて、目的を達しようとする人間のしぶとさも瞠目に値した
    また、マウリの家族話や、黒猫が人間のカップルの橋渡しをする話、羽の生えた狼が最後の一匹じゃ無くなる話、どれも癒し度が高い
    エロより、ほのぼのを求めるなら、私はこの『マウリと竜』を迷わずにお勧めしたい
    個人的に好きな話は、「イツカと黒い竜」(第三話)である。ただ、世を恨み、不条理に拗ね、周りの優しい人にも当たり散らしていただけのジリが、自分がすべきことをしなければ、何も変わらないし、変えられない、と気付いて勇気を出して、ガライに対峙したトコには、グッと来た。やはり、人は逆境でこそ成長を遂げるのだろう。また、ジリとシロエの恋路を応援したくなるとこもイイ
    この台詞を引用に選んだのは、僭越ながら共感できるなぁ、と感じたので。「嬉しい」と「困る」は同時に成立しちゃう。ま、そう言う時は、なるようにしかならんので、なすがまま、流れに身を任せるのが一番。ケセラセラってやつだな

  • ★3.7
    相変わらずマウリとライカがラブラブしててチビも可愛くて微笑ましかった〜。イツカと黒い竜、黒い竜にも想い想われる人いて良かった。ひとりぼっちのタンタせつない;;うるっとくるけど素敵なお話だった。神様は塀の〜その後とかまた読んでみたいな。

  • memo: コミコミ特典ペーパー&出版社ペーパー付

  • ★3.5

  • 2巻です♪ 嬉しいです♪ 神様にも色んな神様がいるわけで、全員が敬われているわけでなく、戦争や災いをもたらす神様もいるんですよね… 忌神・ガライと盗賊の頭領・イツカ。ガライを追いかけるイツカが一生懸命で、あんなに追いかけられたらガライも恋してしまうよね… 腰を据えて一箇所に留まる事はガライには難しいだろうけど、いつか2人でゆっくりできる日がくるといいのにと思う。マウリと龍神様はほっこりラブラブで癒やされました。

  • シリーズ2作目。
    マウリと神様が相変わらずほのぼのらぶらぶで可愛くてきゅんきゅんする~。
    「ひとりぼっちのタンタ」がアンソロで読んですごく切なくて好きだ。
    「神様は塀の上」もなんかじわじわいいな~。猫の神様のお相手も見つかるといいね。


    おはちび
    マウリと黒い竜
    イッカと黒い竜
    マウリと竜 ~春のはなし~
    神様は塀の上
    ひとりぼっちのタンタ
    それゆけ!巡神学園!!
    マウリと竜と訪問者

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