ブライトライトスプラウト 下 (ビーボーイコミックスデラックス)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 300
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799734834

感想・レビュー・書評

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  • 先生の作品の中で今までで一番重たい…高校生や大学生同士のきらきらもだもだきゅんきゅんしたお話ではないどころかしんどい…でもとても好きだし泣きました…
    陽歩さん(攻め)がコミックスの帯に書いてある通りありえないほど普通の好青年で、蓮くん(受け)に対して普通に戸惑うし、普通に引くし、普通に笑ったり怒ったりするところが、とてもよかった……BLで有りがちな、簡単に絆されて、丸まらないところがよかった

  • 蓮の事情を察知して、誰か助けてあげようとした人は今までいなかったのかな?と世間の薄情に怒りを覚えてしまいました。先生とか、友人とか。
    さらには、陽歩までもどこまで蓮に関わっていいのかわからなくなって、距離を置いてしまうなんて…と思いましたよ。
    ほんとは陽歩を頼ったり甘えたりしたいはずのなのに、迷惑じゃないかなんて遠慮してしまう蓮なのです。

    なのでやっと二人の気持ちが通じ合ったシーンでは、思わず涙でした。蓮のことどうにかしてあげて…!ってずっと焦れ焦れしながら見守っていたからよけいに胸が熱くなってしまいました。
    でも、アラサーと未成年の恋愛で、しかも未成年の方にワケアリとなるとあっさり恋人同士という流れはかなり困難ですよね…
    二人が結ばれるシーンはほんとによかったんだけど、本当に結ばれるにはもっと本気の覚悟が互いに必要なんだなと思わせる展開でした。
    急な時間の経過にはついていくのが大変だったけど結果として普通の感覚しかなかった陽歩に、本気の愛が自覚できたことが安心ポイントでした!

    ただ、描き下ろしほしかったよね~!!!あの、陽歩と社長のコミケな出会い話じゃなくて…(笑)
    そこは、二人の後日談とか!蓮がどう暮らしてたかとか!そっちでしょう~??
    薄い本でやっちゃうんでしょうか…?

  • 連とのかかわり方をどうしていいのか分からない陽歩。
    お金をもってきてくれた人といつものように関係をもつけど、今までみたいに「無」ではなく心が抵抗していることにも気が付く。
    そんな時、体調を崩して寝ている連に、男が無理やりベランダで犯す声を
    陽歩は聞いてしまって、
    ますます、連と顔をあわせづらくなる。
    そんなこともしらない連は、陽歩にあいたいな・・・日々思うものの、全然会えない。

    やっと偶然あえて喜ぶ連に、陽歩は「もうあんなことをやめろ」というけど、「しないと生活できないんだよ?」と。そしてまた二人はすれ違う・・・。

    なんだかんだあって、ようやく二人がお互いの気持ちにより添えた時、
    例の男が逮捕された。
    お金を支援していた人ではなく、お金を運んでいた秘書だったらしい。
    連は支援してくれた人の元で勉強することになり、弁護士に「行ってきます」と伝言を頼み、カリフォルニアに行ってしまった。
    そして数年後・・・まだ陽歩はあのマンションから引っ越せずにいる・・・

    って内容で(ほぼ書いちゃったけど)、
    エロさはそこそこ、内容はよかった。これ好きだわ。
    隣に住んでるのに、なかなか会えない・・だったり、
    全然家庭の味をしらない連が、陽歩の料理一つ一つに「おいしい、おいしい」って喜んだり、
    洗い物の仕方おしえてもらったり、
    初めて湯船にはいる~って喜んだり。
    ぱっと見、普通に進学校に通うカシコイ高校生が、
    普通の生活の事を一つ一つ教えてもらう様とか、いいよね。
    育ててもらってる感!

    エピローグがあったので、この二人の後日談?!って思ったら、
    陽歩と、会社の社長(元腐女子)の大学時代のエピソードで、
    どうやらコミケに出店するのを手伝ってる話。

    なぜこれがエピローグ?!ってなったww

著者プロフィール

市川けい(いちかわ けい)
秋田県出身、ボーイズラブ漫画家。青春ものから、女子視点のBLなど、多くのジャンルにわたり執筆活動を行う。
代表作に『ブルースカイコンプレックス』『スロースターター』『こっち向いて笑って』『スロウデイズ』など。

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