音盤を通してみる声の近代 日本、上海、朝鮮、台湾

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799802083

作品紹介・あらすじ

19世紀に誕生した蓄音機は、20世紀に入りアジアでも急速に普及した。西洋のクラシック音楽の輸入盤ばかりでなく、日本、中国、台湾、朝鮮でもさまざまな録音が行われ、多くの音盤(SPレコード)が発売された。本書では、東アジア各地域におけるレコード史が、日本と関わりを持ちながら展開してきた点に言及し、レコードが東アジアに普及した背景や、複雑な構造の中で日本が音楽の伝承に与えた影響などが論じられている。当時、欧米の外資系を含む日本のレコード会社は、東アジア各地に積極的に進出し、録音、販売を行った。こうした東アジアのレコード産業の歴史は、グローバリゼーションのひとつの例と見ることができる。さらに、台湾と朝鮮半島のレコード産業の発展は中国とは異なり、日本の植民地支配の影響も大きかった。日本のレコード産業と植民地の歴史には、グローバリゼーションや資本主義、植民地主義が複雑に交錯している。また本書が音盤(レコード)を扱いながらも、書名に「音楽」ではなく「声」を用いているのは、当時のこれらのレコードの内容が音楽にとどまらず、歌はもちろんのこと、演説や映画説明、戯劇など、多様な声の表現にわたっていたものだからだ。東アジアの歴史を、音盤を通して様々な角度から探求した一冊。

感想・レビュー・書評

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  • その158「台湾にもあった日本コロムビアレコード」
    館長ブログ ほっと物語 | 金沢蓄音器館(2014年4月)
    https://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/kancho/2014_04.html

    音響資料目録データベース | 国立民族学博物館
    https://htq.minpaku.ac.jp/databases/av/audcat.html

    [教授]劉 麟玉 (LIOU Lin-Yu) - 教員一覧
    https://www.nara-edu.ac.jp/guide/list/musical/aslinyu.html

    音盤を通してみる声の近代 日本、上海、朝鮮、台湾 | スタイルノート
    https://www.stylenote.co.jp/bd/isbn/9784799802083/
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/716709

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著者プロフィール

・奈良教育大学音楽教育講座教授
・学位:人文科学博士(お茶の水女子大学)
・専門:音楽学、音楽教育学
・研究テーマ:植民地台湾における音楽教育史・音楽文化史、作曲家江文也研究
・主要著作:『植民地下の台湾における学校唱歌教育の成立と展開』(二〇〇五、雄山閣)、The Art Song in East Asia and Australia,1900 to 1950. (共著、二〇二三、Routledge)、『縱橫西東 ─江文也音樂文集』(共編、二〇二三、時報出版)

「2024年 『音盤を通してみる声の近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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