読書マラソン、チャンピオンはだれ?

  • 文渓堂
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本棚登録 : 161
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799900635

感想・レビュー・書評

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  • 最初のページで目を丸くした。
    主人公のケルシーが読んでいるのが、私の大好きな「秘密の花園」!!
    嬉しいったら!
    ただ好きで本を読んでいたケルシーが、読書マラソンで勝つために、面白そうな本ではなく、薄い本や絵や写真が多い本を選んで冊数を稼ごうとするとか、うん、わかる、目先の数字って踊らされるよね…。
    読む子供達にはきっと読書の楽しさが伝わるだろうし、大人達は「子供に読書を薦めるやり方はそれでいいのか?」と自問自答させる、良い作品だと思う。
    読書がテーマでありながら、他の喜びも同じようにいいよね!という姿勢なのもとても良い。
    おそらく学習障害なのではと思われる子とのことについては、ちょっと軽すぎるようにも感じたが、実際どうなのか私自身が不勉強なのでここは学んでいきたい。
    「秘密の花園」好きとしてはご褒美のような場面もあって、嬉しかった!
    作者さん、絶対絶対「秘密の花園」大好き!

  • 校長先生の発案で、読んだ本の冊数を競い合うことになったフランクリン小学校の生徒たち。読書家のケルシーは一番になりたくて、授業中も本を読んでしかられたり、家族の行事に出ることをこばんだり。自分より冊数の多いサイモンが、ずるをしているんじゃないかと疑って、本当に本を読んでいるかどうかたしかめようと、自宅をのぞきにいったりも。
    まあ、そんなちょっとまちがった方向への熱意が、だんだんと友情につながったりして、最後は児童書らしくうまく着地するんだけど。

    じつはこの、本の冊数をきそうっていうの、わたしも小学生のときおぼえがあるのだ。同じクラスの女の子が、短編集のなかの物語一編ずつを本一冊として登録していて、ずるいと怒ったけど、先生にはのれんに腕押しだったという……(^_^;; 子どもって、そういうことにムキになっちゃうけど、大人は自分で言い出しておきながら、そんなのどうでもいいんだよね。読書振興が目的だからなんだろうけど。でもそれだったら、はじめから競わせないほうがいいんだよな。

    なんてことを思い出したりしました(^_^;;

    最後のブックガイドがとてもちゃんとしていて感動。
    こういうのって大切だと思う。

  •  3年生のケルシーは、本を読むのが大好き。学校で1ヶ月の間に1番本を読んだクラス、各クラスで1番本を読んだ子にごほうびがもらえる『読書マラソン』が始まり、ケルシーも大はりきり!
     自分より本を読んでいるサイモンは本当に全部読んでいるの?と疑ってみたり、本を読むのが苦手なコーディの世話をやいてみたり・・・読書マラソンの結果は!?

著者プロフィール

アメリカの作家。家族とともにコロラド州のボールダーに住む。コロラド大学で哲学を教えながら、子ども向けの本を50冊以上書く。邦訳に『やったね、ジュリアス君』『わすれんぼライリー、大統領になる!』 『オリバー、世界を変える!』がある。

「2014年 『読書マラソン、チャンピオンはだれ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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