ハル (WIT NOVEL)

著者 :
  • マッグガーデン
3.13
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本棚登録 : 155
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800001825

作品紹介・あらすじ

ハルとくるみの幸せな日常。いつまでも続くと思っていた日々は、飛行機事故で突如終わりをつげた。けんか別れのまま、最愛のハルを失い、生きる力も失ってしまったくるみ。彼女の笑顔をとりもどすため、ヒト型ロボットのキューイチ"Q01"は、ハルそっくりのロボハルとしてくるみと暮らすことに。ロボハルの頼りは、かつてくるみが願いごとを書いた、ルービックキューブ。色がそろうごとに溢れてくる、くるみの想いに応えるため、ロボハルが奮闘するも、くるみはかたくなに心を閉ざしたまま。ロボハルを作った荒波博士、そして京の街のひとたちに助けを借りながらも、ロボハルは、人について、そしてくるみについて知っていく。少しずつ打ち解けるロボハルとくるみだったが-。近未来の京都で生まれた、ロボットと人の奇跡のラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • キューイチというロボットが恋人ハルを失って生きる気力の無くなったくるみを救うべく派遣されるーー

    木皿泉さんの関連本を読んでいたので目にとまって読む。これはアニメ作品として作られたもののノベライズらしい。とてもサラッと読める。
    木皿さんの作品は「昨日のカレー、明日のパン」というドラマを観て小説を読んでいるのだけれど、昨日の…はドラマも小説もそれぞれひとつの作品として独立していて両方楽しめた。このハルはあくまでアニメ作品のプロット版という感じ。きっと、アニメ作品を観たらこの本に描かれた空気をもっと堪能出来たように思う。京都が舞台なのだけど、くるみが居る部屋、月子さん博士がいる空間、藍染、祭り…様々なものが。先日海街ダイアリーを終えての吉田秋生さんの記念座談会を読んだら、最初舞台を京都という話もあったのだけど、自分は京都だといわゆる観光的な京都しか思い浮かばずそこでの暮らしがみえないみたいなことをおっしゃってて(バナナフィッシュのNYは一度も行ってなくても暮らしがみえたから描けたとも言ってた)鎌倉へ(鎌倉は住んでたこともあるそう)取材に行った時はそこからインスピレーションを得るのではなくて頭にあった風景をロケする感じだったというのを思い出した。
    ハルとくるみの一緒にいた時間が場所がアニメでは鮮明に映っていたのではないかな。
    それでも、木皿さんの作品にある心に残る言葉はそこここにあった。
    「人は死んだらどこに行ってしまうんですか?」
    「どこにも行かないさ。ずっとオレたちのそばにいる」
    関連本にあった「人は生まれてしまったらもう当たり前のようにそこにいる」という言葉と対をなしてるように感じた。

  • 良かった。ラブストーリーが読めない私にさえ、届いた。

  • 著者は小説家ではなく脚本家。

    でも、以前読んだ小説が良かったので読んでみました。

    短い話でストーリ展開はある程度読めてしまいますが面白かったです。

    もう少し長編の作品を読んでみたいな。

  • さらっとすぐ読めた。大切な人を喪って心が壊れちゃったけど、喪った人を近くに感じながら強く生きていくお話です。

  • 飛行機事故で恋人「ハル」を失い、ひきこもりになった「くるみ」を救うために、「ハル」とそっくりのロボット「ロボハル」がくるみのもとに派遣された。

    「ハルじゃないもん」

    初めは心を開かなかったくるみも、だんだんと笑顔を見せるようになる。

    でも…。

    終盤に向かうにつれて、「あれ?」と思うことがチラホラと。
    そうして、最後の最後は意外な結末に!!

    劇場アニメの原作だとか。
    アニメとして観た方が、混乱しないのかな?

  • 平成25年7月発行のYAだよりで紹介された本です。

  • 2015.1.5読了
    アニメ映画のノベライズなのね、そのあたりはあまり得意でないから私にはイマイチだったけど、木皿泉さんの言葉は何て心地いいんだろう。

  • アニメのノベライズ、ということで、短いし、だいぶ省略している感もあるのだけれど、かなり泣いてしまった。
    アニメ、観たいなぁ。

  • “「わからなくても、やさしくできる」
    やさしくしていたら、本当にそれだけで、くるみさんは、あそこから出てきてくれるのだろうか。
    だとしても、やさしくする、というのは具体的に何をどうすることなのだろう。
    ぼくの気持ちがわかったのか、
    「何もしなくていいんだよ」
    と荒波博士はいった。
    「見ててやれば、それでいいんだって」
    踏切の向こうでは、母親が乳母車で眠る子供の顔を、満足そうに見つめていた。
    「そんなことだけで」
    ぼくがいうと、
    「そうだよ、そんなことだけでいいんだよ」
    と荒波博士は、いいきる。”[P.46]

    読み進めて、映画のシーンを思い出す。

    “「ハルが生きていることを思い出しますように」
    それをぼくはポケットにつっこむ。
    朝は好きだ。これから始まるという感じが街中にあふれだす、この時間が一番いい。
    定休日の札を営業中に裏返す。
    朝ごはんを作る。
    「いただきます」
    と手をあわせる。
    ゴハンを食べる。
    もりもり食べる。
    みそ汁を飲んで、そのうまさに、あーッと声を出す。
    そんなことをくりかえして、ぼくは、この街で人間になってゆく。”[P.108]

  • 喧嘩別れしたまま飛行機事故で
    恋人のハルを喪ったくるみは
    しゃべらず、食事もとらず、
    押し入れから出てこなくなった。
    心配した祖父はケアセンターにハルそっくりの
    ロボットを派遣してもらう。

    話題の木皿泉を読んでみたいな~と思ってたら
    図書館の返却棚にあったので借りてみました。
    アニメ映画のノベライズなのですね…
    とても薄っぺらい印象…
    ライトノベルというか少女漫画とかで
    よくある感じですね…
    どんでん返し?もよくある展開だし…
    もっとキャラなり背景なり掘り下げてあったら
    良かったのに…
    ルービックキューブをイメージした装丁は
    ステキですね。

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著者プロフィール

木皿 泉(きざら いずみ)
日本の脚本家・作家で、和泉 務(いずみ つとむ)と妻鹿 年季子(めが ときこ)夫妻2人の共同ペンネーム。
『やっぱり猫が好き』から2人共作となり活動を続けている。『すいか』『野ブタ。をプロデュース』、『セクシーボイスアンドロボ』『Q10』などのテレビドラマの優れた脚本家として知られる一方、2013年に9年越しで書かれた初小説『昨夜のカレー、明日のパン』が極めて高い評価を受け、第11回本屋大賞(第2位)、第27回山本周五郎賞の候補に選出。自身の脚本によってドラマ化もされた代表作となる。
小説第二作目、最新刊として2018年4月刊行、『さざなみのよる』がある。

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