- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800004109
感想・レビュー・書評
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今までの既刊の中で一番面白かった!この一冊でひとつの物語として完結してもいいぐらいの完成度。普通の物語とかと違ってこの人の漫画は深読みせずに心まっさらにして読むから、無防備なところにパンチ打たれたような衝撃だった……。先生可愛すぎでしょう……。
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少しずつ蓄積されてきた恋愛模様が実を結び花開く巻
相手となるのがこれまで話にあまり絡んでこなかった永遠野が相手というのはどうなんだと思わなくもないけど
また、以前描かれたピーターの話が完結する巻でも有る
第50話、折角の誕生日だと言うのに風を引いて寝込んでしまったぴかり
ここで一番落ち着いて見えるのがてこというのは面白いね。いつも考え過ぎてしまう彼女はまず本人が一番残念がっているだろうなと想像した上でぴかりを心配するこころの心情にも配慮する。
こころがどれだけぴかりを心配しているか判るから以前のようにいがみ合うのを止めようとてこは提案できる。
二人共ぴかりのことが大好きだから衝突してしまったけど、ぴかりを心配する気持ちが同じならぴかりが喜ぶプレゼントを一致させられる。それが一致したなら後は仲直りするだけ。
些細な点だけどぴかりにとってはてことこころがいがみ合いを止めたのも一つのプレゼントになるわけだね
第51話ではてこ初挑戦のボートダイビング。……ボートというか漁船だけど
今度は以前のような失敗もなく楽しく海中を回遊するてことぴかり。ただ、失敗がなければ経験者達に付いて行けるかと言えばそうではなく。オープンウォーターダイバーのてこでは行ける深さに限界がある
二宮姉弟はてこが行けない先に行ってしまい、ぴかりはそこに行けないてこのために残ることに。境界線に漂うブイで表現される小さな世界は残った二人を楽しませるけど、同時にその小ささがまだ行けない海世界の大きさを逆に強調する表現は胸を打つね
この経験をきっかけにてこは次のレベル、アドバンスライセンスの取得を目指すと明言する。自分から新しい境地に挑戦したいと言ったてこは充分成長しているように思えた
……ぴかりたちからすれば「ようやくなの?」と思われてしまうのはちょっと悲しいけど
第52~55話ではピーターとネバーランドの顛末が描かれる。こうして原作を読んでみるとアニメとかなり展開が違うんだね
卒業式という時間の移ろいを感じさせるイベントの中で再び表れたピーター。そして愛は迷い込んだ夢の中で若かりし頃の真斗先生と遭遇と多分天野こずえ先生の作品に昔から触れてきた人にとってはとても琴線に触れるエピソードなのだろうなと思った
夢の中での空の飛び方、ピーターが望む言葉、夢に再び潜る方法、何よりも少しずつ育まれた愛の想い。そういった諸々が結集してピーターを孤独な寂しい夢から覚ます展開は流石といった所
けれど、大人になった元ピーターが記憶を取り戻すきっかけがあまりに酷いんじゃないですかね(笑)
幾ら何でもあれを見たお陰で過去と現在が繋がったとか言われても納得しかねるよ!(笑) -
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【あらすじ】
始まりと終わりを告げる、約束の場所へ…。 再会を果たした姉ちゃん先輩とピーターを待つ運命とは…!? 日常、ときどきダイビング。
【感想】
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出会いと別れ、新しい世界への旅立ちの9巻。
先生の甘酸っぱい告白。姉ちゃん先輩の若さゆえの向こう見ずと献身。ほろ苦さも大人への糧となります。
だいじょうぶ。
真剣に、本気に、人のためを想っての行動が作り出した結果なのだから。悔やまず誇ればいい。
それでも、整理できない気持ちがあふれてきたら、涙をながせばいい。
ひとりじゃないんだから。 -
この作家さんの日常にファンタジーが紛れ込む感じ、ファンタジーの方向性がとっても夢があって好き。
先生…!そういうこと!?最高です!となる一方で、姉ちゃん…ッ涙、となったけれど、でもしこりの残らないのが素敵だと思う。ストーリーも作画も丁寧で優しくて好きです。 -
これが天野こずえ作品だと思う
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まさかピーターをここまで引っぱるとは。。。
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ピーターのエピソードがこんな結末になるとは。これまでにも伏線があったのだろうか?読み返してみたいところ。
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お姉ちゃん編。
突然の永久野先生フィーチャーで何かと思ったら、こんな話になるとは。
こう言う話はホント好きです。