ひさいめし~熊本より~ (マッグガーデンコミック Beat'sシリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800006387

感想・レビュー・書評

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  • これを読んで、カセットコンロの購入を真剣に検討し始めてるのは私です。

    【読後3か月】
    カセットコンロ、買っちゃいました。
    心強し。

  • 著者は温かいご飯を出来る限りつくって
    友人や自分自身の精神を落ち着け
    癒していこうとします
    アウトドアグッツの販売をされていた経験から
    不自由な状態での 日常の保ち方に
    工夫と知恵があります

  • 熊本地震で被災した女性2人+猫1匹が経験した実録被災飯。
    実際に経験しているだけあって、とてもリアルです。自分も似たような境遇だったので、共感しきり。
    作者の人柄もあってか、まわりのあたたかな優しい人たちと、工夫された被災飯がいい感じだなぁと思いながら、当時のことを思い出して、涙がボロボロこぼれてきました。
    あれからもうすぐ1年たとうとしています。
    思い出の場所も更地になったり、瓦礫のままだったり。
    もう1年、まだ1年。
    被災地では、少しずつ、一歩ずつ、前に進んでいます。
    ウオズミアミ様、すてきな本をありがとうございました。

  • どんな時でも食べること、そして人同士の繋がりは命と生きる気力を保つためになくてはならないものである。この漫画の作者さんはそれを心底ご存じの方なのだな、と思いました。
    この作品は、熊本市に住むごく普通の漫画家女性とその同居人女性と同居猫とが、2016年4月の熊本地震の前震・本震で被災した後、ライフラインが停止する中で周囲の仲間達と助け合いながら食事を作り、励まし合って被災生活を乗り切る様を描いた、約10日間の実録漫画です。
    豚汁、ジップロックを使った水づけパスタ(ゆで時間と水節約のためのレシピ)、包丁を使わず作るキムチチゲ……登場するどの「ひさいめし」も美味しそうなのですが、何と言っても「紙コップのお味噌汁」の美味しさが最も心と身体に染み渡るように伝わってきました。
    被災した時の飼い猫の食事やケアの方法についても触れられているので、猫飼いさんには参考になるのではないでしょうか。
    また、被災直後を除いては避難所に入らず猫と共に自宅アパートでの被災生活を選択された方の熊本地震後の生活記録としても有用であると思います。

  • 熊本大地震に被災した大変さがよくわかる漫画。

  • 2016年4月に発生し、今尚復興の途上にある熊本地震。
    熊本市内で被災した漫画家・ウオズミアミさんと同居人&愛猫が、不安な避難生活の中で何を食べ、何を感じたのかを描いたコミックエッセイ。

    何度も続く大きな余震への恐怖や避難所でのストレス等、ウオズミさんの可愛らしいタッチで描かれても尚壮絶な被災体験に、思わず紙面から目を離してしまう事もしばしばでした。
    ただ、そんな過酷な環境であっても、他人を思いやることを忘れずにいられる人がいる。ほんの少しの温かいお味噌汁に、救われる心がある。
    実際に被害を受けた方から発せられる貴重な言葉の数々が心に沁みます。

    今年は私の住む北海道でも大きな台風被害がありましたし、『ひさいめし』を読んで自然災害への備えの必要性を改めて感じました。

    訓練がてら「水つけパスタ」作ってみようかな。

  • ウオズミアミさんの『三日月とネコ』がとっても良かったので、ちょっと前に作者買いしてみました。

    2016年4月14日、震度7を記録した熊本地震。作者の体験した約10日間の被災生活を漫画にしたものです。

    ここ10年くらい大きな地震や大雨による災害など、自然災害がとても多いですよね。でも幸運なことに私はまだ被災したことがありません。でも今までなかったからといって、この先もないとは限らないし、いつ何が起きてもおかしくないことを思い出させてもらいました。

    大変な状況の時こそ、温かいご飯と人の優しさが沁みます。もしもこんな状況に立たされた時に、私も自分のことだけでなくちゃんと周りの人に目を向けられるような人間でありたいです。

    ライフラインが途絶えた中での、例えばトイレ事情や実際にあると便利なもの、調理の工夫などなど、とても参考になりました。役立つ日がこないことを願いますが、これを機会に防災について改めて考えたいと思います。

    このレビューを書いている最中に、なんと続編が出ていることが判明!ぜひ読みたいなぁ。

  • あの日、熊本での現実。

    災害が、被害が、というのもありますが
    人間困るのはやはり、衣食住。
    さらに抜けると大変なのは、食事。
    そこが中心とはなっていますが、周囲の事
    やった事、やってもらった事、など。
    人の親切は、ものすごく温かいです。

    作者がいるのは、まだ大丈夫な地域、との事でしたが
    では、大変だった地域は、一体どれほどに…?
    温かい食べ物、美味しい食べ物、甘いもの。
    贅沢をしているのでは? と思うものの
    口に入れた時の幸せ。
    にじみ出るものがありました。

  • 読んでよかった。

    自然災害は誰にでも起こりうる事。

    みんなしんどい状況の中でも、周りに優しくできる人がいる。

    私も考え続けなきゃいけないこと

  • ウオズミアミさんの熊本地震(2016年4月)時の食事についてのコミックエッセイです。暖かい汁ものが嬉しかったというお話が印象的でした。

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著者プロフィール

熊本市在住、調理師免許を持つ漫画家。これまでにスパイスとハーブをテーマに女性同士の同棲生活を描いた『おいしいかおり』(マッグガーデン刊)、熊本地震での女性2人猫1匹の被災生活を描いたコミックエッセイ『ひさいめし~熊本より~』の単行本が刊行されており、今作『三日月とネコ』も含めて全て熊本市を舞台に物語を描いている。現在は「ねこぱんち」「ひとりごはん」(少年画報社刊)などで定期的に作品を発表しており、料理と猫の描写に定評のある、注目の作家である。

「2019年 『三日月とネコ ①』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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