魔法使いの嫁 9 (BLADE COMICS)

  • マッグガーデン
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800007476

感想・レビュー・書評

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  • アニメの最終回にあたる話。
    先にアニメを観てしまったのでちょっと感動が薄まった感が!!(笑)
    エリアスと決別し諸悪の根源、
    カルタフィルス(ヨゼフ)について行く選択をしたチセ。
    そこで二人はお互いの過去を知る。
    そこで知った真実。
    母親の愛情と自分を支えてくれた周りの人達。
    自分を必要としてくれるエリアスにチセの気持ちは固まる。
    8巻の終わりがあぁ…だったので
    どうなるか?と思ったけど綺麗に纏まった9巻。
    次巻より新章に学園編に突入!!ってことだけど
    私はこのまま9巻で終わりでもいいような…「(ーヘー;)

  • ひと段落。ここまでが長い第1章だったみたい。
    チセとエリアスは一周回って、もう一度向き合っていくことに決めたんだな。人間関係ってこうやっていろんな事を乗り越えて、少しずつ少しずつ形を変えていくものだよね。チセと一緒にいるために変わろうとするエリアスが印象的だった。
    チセはものすごく強い人だな。相手を「許さない」と決めた上で、受け入れるなんて、強い覚悟と器の大きさがなければできないことだと思う。

    途中、着いて行けなくなりそうだったけど、ここに来て作者さんのすごさをひしひしと感じた9巻だった。

  • 収録内容はアニメ最終話分まで。ストーリーもほぼアニメと同様のため、こちらで述べることがあまり無いな……

    ただ、アニメとほぼ同じストーリーである分、アニメと異なる描写の理由が気になってくる

    「絶対ふたりとも迎えに来る」と言って出て行った父親。アニメでは「ちょっとだけだから」と言ってチセを遠ざけようとしていた印象があったけど、マンガでは父親の強い後悔を感じさせる。罪悪感がありありと見て取れる父の表情は小さかったチセでは気付けないもので、大きくなってから見ることで初めて意味の判る表情。だからチセは手を伸ばすのが遅れてしまう。

    チセの首を絞める際の母親の表情が黒塗りされていることで、一時の感情により悪魔の囁きに乗ってしまった印象をより強く持てるようになった。アニメを見た際には自分の仕出かした行為に絶えきれず自殺したように見えたけど、黒塗りの影響で自分の中の悪魔に打ち克つ為に自死を選んだのだと判る

    また、チセとヨセフの対決。アニメではそれまでの描写から互いが抱えている孤独感の着地点を模索する為に遣り取りをしているとの印象を受けたけど、こちらではチセの表情が映ったコマとヨセフの表情が映ったコマが並んでいるためか、似ているが為に相容れない考えを持つ二人が対立する意見をぶつけあわせながら着地点を探しているとの印象を持てるようになった

    でも一番の驚きはチセのドレスがマンガでは黒になっている点か。
    ヤマザキコレ先生的にはこのシーンのチセに着せるのは白ドレスではなく黒ドレスなんだな…。「僕でいいの?」と聞くエリアスが逆光になっている影響で、チセが化け物の花嫁になる要素が強調されている。


    次回からはカレッジ編。チセとエリアスの関係は一区切りついたように思えるけれど、これからどのようなストーリーが展開されるのだろうか?

  • 黒!黒だったのね。アニメが先行したので復習のような9巻。カルタフィルスの罪って、かの奇跡の人に石を投げたことだったのか。自身さえも覚えていない昔々のことで、それも彼だけがその呪いをかけられたって。そりゃ理不尽極まりないって思って世の中も憎むわなぁ。アニメと違って、チセの顔とかの肉付きがきちんとしてるのはシルキーちゃんのおかげかな?ん!って声が聞こえてきそうだけど。次からは学院編。ハリポタ世界のような通学路?になりそうだし、同世代、人とは違う力を持つ面々と出会えるかな。

  • これが最後でもいいくらい、しっかり決着のついた巻。びっくりするくらい王道でした。失い、得て、新しい道を見つけました。よかった。

  • たったひとつ、たったひとりの、私は此処。 「今のあなたの傍にはいられない」呪いを解消する為、エリアスが取った行動は二人の関係に波紋を呼ぶ。彷徨の魔術師・カルタフィルスとの取引の先にチセが得るものは……。命の期限。掛けられた呪い。すれ違う道。ひととひと為らざる者の行く末は――。

  • 姿を消したチセの前にはヨセフ。

    ヨセフはチセの左腕が欲しいが、拒絶反応をみるためにチセと左目を取り替える。
    チセが眠っている間にチセの左腕をヨセフの左腕に・・・
    と、
    嫌がらせで見せたのはチセの過去。夢の中でチセは問う。
    「なんで最後までやらなかったの?」と。
    ネヴィンの「君は自由だ」の言葉通りにチセはあるき出す覚悟を持つ。
    と同時にカルタフィルスは「助けて」と。
    意味を知るために、ヨセフと同じ事をするチセ。
    ヨセフ、カルタフィルスの過去話。
    墓掘りのヨセフ。
    そこに現れた呪われたカルタフィルス。
    「助けて」と望む。
    そして二人は一人となり、色んな人の一部を自らの身体に取り替えて。

    エリアスは探し続け、ティタニアが手を貸す。
    チセはどこにいるのか?
    見つけたとこは、間一髪でチセを傷つける前。
    チセを守らんとエリアスが割り込み、アリスにレンフレッドまでも駆けつけている。
    チセはヨセフの後を追いかける。レンフレッドに促されてエリアスも後を追う。
    灰の目がヨセフを守るように、チセにもエアリアルが付いていた。
    そして、腹部を刺されながらもチセはヨセフとカルタフィルスを眠らせる。

    目覚るほんの少し前、カルタフィルスが夢で語る。
    龍と少し話をつけたと。
    普通の人と同じになったと告げる。
    目覚めたチセの前にはエリアスが。

    ヨセフは、エリアスの敷地の中の一角で眠り続ける。
    それを見て、灰の目は姿を消す。

    ステラの家を訪問したチセ。
    誕生会だと招かれたのだ。
    チセの誕生日も兼ねての二人だけのパーティー。
    頂いたドレスは素敵で。
    ステラの家の前に訪問したのはアンジーの家。
    頼んだもの、頂いたもの。
    そして、フと、着てみたドレス。
    頂いたのはベール。
    頼んだのは・・・リング。
    左の薬指に。お守り代わりにと。

    そして物語はカレッジ編へ。


    物語は一段落。
    次なるカレッジ編へ続きます。

  • ふわぁ〜〜
    知人に借りて読んだ漫画。とりあえず9巻まで!
    登場人物の心理描写が少なくてすっきりしとるイメージとともに、なかなか理解が難しい漫画だという印象。
    作者さんがどこに着地点をもってくるのかこの巻まで読めなくてソワソワしながら読みました。

    エリアスの他者を犠牲にしても自分の大切な人を優先する狂信的な、けど深い深い愛がすごく痛々しく感じました。それを受け入れて安寧を得るのではなく、自分と周りを平等に生かせる道をゆくチセには心の強さを。

    主人公ふたりと周りを絡めて他者とどう関わっていくか、という大きな題を考えさせられて、すごく読み終わった後ほっこりと大きな幸せを感じました。なんか最終巻みたい。笑
    誰かに語りたい〜!!この濃さで第1章完結なんて信じられないくらいの密度でした。

  • 読了。面白かった。

  • 「今のあなたの傍にはいられない」
    呪いを解消する為、エリアスが取った行動は二人の関係に波紋を呼ぶ。
    彷徨の魔術師・カルタフィルスとの取引の先にチセが得るものは……。
    命の期限。掛けられた呪い。すれ違う道。ひととひと為らざる者の行く末は――。

    先にアニメで終わりまで見ちゃったのであんまり驚きや感動は無かったけど、ひとまず第一章完といったところか。
    チセの家族の話は切ないなぁ。ヨセフとカルタフィルスも切ないけど、他人を巻き込んじゃったのはやっぱりいただけないな。
    結局後半はチセが男前過ぎて、エリアスは尻に敷かれる未来がしっかり見えた感じだった。

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