- Amazon.co.jp ・マンガ (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800007476
感想・レビュー・書評
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収録内容はアニメ最終話分まで。ストーリーもほぼアニメと同様のため、こちらで述べることがあまり無いな……
ただ、アニメとほぼ同じストーリーである分、アニメと異なる描写の理由が気になってくる
「絶対ふたりとも迎えに来る」と言って出て行った父親。アニメでは「ちょっとだけだから」と言ってチセを遠ざけようとしていた印象があったけど、マンガでは父親の強い後悔を感じさせる。罪悪感がありありと見て取れる父の表情は小さかったチセでは気付けないもので、大きくなってから見ることで初めて意味の判る表情。だからチセは手を伸ばすのが遅れてしまう。
チセの首を絞める際の母親の表情が黒塗りされていることで、一時の感情により悪魔の囁きに乗ってしまった印象をより強く持てるようになった。アニメを見た際には自分の仕出かした行為に絶えきれず自殺したように見えたけど、黒塗りの影響で自分の中の悪魔に打ち克つ為に自死を選んだのだと判る
また、チセとヨセフの対決。アニメではそれまでの描写から互いが抱えている孤独感の着地点を模索する為に遣り取りをしているとの印象を受けたけど、こちらではチセの表情が映ったコマとヨセフの表情が映ったコマが並んでいるためか、似ているが為に相容れない考えを持つ二人が対立する意見をぶつけあわせながら着地点を探しているとの印象を持てるようになった
でも一番の驚きはチセのドレスがマンガでは黒になっている点か。
ヤマザキコレ先生的にはこのシーンのチセに着せるのは白ドレスではなく黒ドレスなんだな…。「僕でいいの?」と聞くエリアスが逆光になっている影響で、チセが化け物の花嫁になる要素が強調されている。
次回からはカレッジ編。チセとエリアスの関係は一区切りついたように思えるけれど、これからどのようなストーリーが展開されるのだろうか? -
黒!黒だったのね。アニメが先行したので復習のような9巻。カルタフィルスの罪って、かの奇跡の人に石を投げたことだったのか。自身さえも覚えていない昔々のことで、それも彼だけがその呪いをかけられたって。そりゃ理不尽極まりないって思って世の中も憎むわなぁ。アニメと違って、チセの顔とかの肉付きがきちんとしてるのはシルキーちゃんのおかげかな?ん!って声が聞こえてきそうだけど。次からは学院編。ハリポタ世界のような通学路?になりそうだし、同世代、人とは違う力を持つ面々と出会えるかな。
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これが最後でもいいくらい、しっかり決着のついた巻。びっくりするくらい王道でした。失い、得て、新しい道を見つけました。よかった。
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たったひとつ、たったひとりの、私は此処。 「今のあなたの傍にはいられない」呪いを解消する為、エリアスが取った行動は二人の関係に波紋を呼ぶ。彷徨の魔術師・カルタフィルスとの取引の先にチセが得るものは……。命の期限。掛けられた呪い。すれ違う道。ひととひと為らざる者の行く末は――。
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読了。面白かった。