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- / ISBN・EAN: 9784800011831
感想・レビュー・書評
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かの禁書と混じり異形と化したフィロメラを追って、
学院を飛び出したチセたち。到着した地で待っていたのは・・・。
学院長との対峙の後、学院を去ったフィロメラ。
魔法使いとして「契約」を守るため、竜と化して追うチセと、
エリアス、そして同行者たち。
あの悲劇の真実を知りたいルーシー。
「仲間」となり分かり合えたい、まだ謎多きアイザック。
みんなが心配だからと同行したゾーイーは、思わぬ能力を発揮。
そしてザッケローニ先生の「仕事」とは?
フィロメラが帰還したサージェント家で待ち受けていたのは、
家の「番犬」たちと・・・「旧い母性」。ティタニアの言葉
「女神モリガンの影に連なるこの身・・・」の旧い神霊。
また、アルキュオネの回想から分かる、サージェント家の生業、
フィロメラの父母の過去と悲劇。息子を取り戻したい母の狂気。
その当主リズベスの思惑の恐ろしさ・・・儀式とは?
果たして、チセたちの言葉はフィロメラの魂に届くのか?
呪いから解放された人狼の女の行動は?
ちらっと登場したマリエルとイサク、
ガブリエッラとあの少年の姿も気になるところ。
幸せな時間から虐げられる環境に育ったフィロメラの悲しみ。
彼女が解き放たれる時は訪れるのか・・・あ~続きが待ち遠しい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暴走を始めたフィロメラは完全に害為す者になってしまったわけだから討伐しなければならない。けれど、チセにとってそんなの納得なんて出来るわけないからつい助けるために駆け出そうとしてしまう
ここまではいつもどおりと言える程の光景なのだけれど、それを抑える要素が幾つも立ちはだかるのがカレッジ編の特徴と言えるか。チセは自分の命よりも他人の命を優先してしまうから駆け出せる。けれど、カレッジという共同体の中で生活しているなら、そんな独善的な行動は許されない
ここで本来は静止役となるべきエリアスがむしろチセのセを押す役割を担うのはこれまたカレッジ編の特徴と言えるのかな。幾つもの衝突や仲直り、そして会話を経てチセとエリアスは互いがどういう存在か突き合わせてきた
カレッジという共同体。けれど、それは魔術師のものであって魔法使いである自分達を縛るものではない。だからこそ友達との契約を口実に駆け出せるわけか
と、大変な状況の中での明るい出だしと思えた中でチセが見たもの、そして乗っ取られた力は何……?ドラゴンの呪いが関係しているの?ちょっと調べてみたら「赤い竜」ってとんでもない存在なんですけど……!また、その後に正体を表す旧い神の正体もとんでもないものだったし……。
これまでは妖精について数多くの伝承が有るイギリスが舞台に選ばれたという程度の認識で居たのだけど、もしかしてここからイギリスの深部にガッツリ絡むような物語になっていくのか……?
そんな一方で語られるのはフィロメラとアルキュオネの出自だね
リッケンバッカーに仕える家に生まれ、そこで生を終えるはずだったアダムが家を抜け出したのは愛する人に出会ったから。そうして愛を育んだアダムとイリスの間に産まれたフィロメラはそれこそ愛の結晶。危険を覚悟の上で家族としての生活を続けたアダムから生み出されたアルキュオネはただフィロメラを見守るという役柄だけでなく、それこそ親代わりとなることを期待してこの世に生み出された存在だったのかもしれない
けれど、思ってしまうのはフィロメラとチセの類似点かな…
チセは生まれ持った特殊性に拠って家族を不幸にし、一家離散や母の死因となった。それが長い間、チセの心を蝕んだ
フィロメラはそれほど親と居た時間の事を覚えていないかもしれないけれど、それでも両親が誰の為に危うい生活を続けていたか、そしてどうして死んでしまったかは知っているはず。
フィロメラにとって、そしてチセにとって。この二人の出会いはフィロメラの心情がこれから深堀りされていく中でどのような意味を持ってくるのだろうね -
ちょっと難しくなってきたなぁ…もう少したまったらまとめて読み返さなきゃ。
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最高にまほよめしてて最高
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表紙のチセ顔がチセっぽくないな(笑)さてさてさてー、今回おおっ!となったのはゴルゴンの少年。彼は内部にまだ自分の知らない何かがあるのかな。旧い女神、妊婦なのお構いなしだ。あと、眼鏡の少年、きみは誰だ?既刊にいた?スピンオフシリーズの誰かかな?チセの赤竜、あれは左腕の力だっけか?細かいつながりを覚えてないので、なぜ?なぜ?が増えるー