- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800200037
感想・レビュー・書評
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本作とはかなり状況は違うけど、中学時代の異性の同級生に大人になってから会った時に何とも言えない甘酸っぱい気持ちになったことを思い出す。
途中まではいい感じながら、佳織の過去や出て行く時の流れがあまりにぼやかされていて不完全燃焼でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心模様が繊細に表現された、朝倉ワールド。育ち始めた気持ちと、突然の喪失のコントラストに涙。お互いに一緒にいたいと思える存在を見つけたはずだったのに。二人どちらの気持ちに寄り添っても切ない。
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静かな話だったけど、佳織と暮らすことで人生が豊かになっていく感じが好きだなー。やるせ無いかんじが痛々しかった。
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大人の恋と喪失の物語。
勤勉で孤独な男と つらい過去を背負う女。
こまやかな描写で描かれてゆく 大人の恋。
恋って、はかないからいいのかも。 -
デビュー作『四日間の奇蹟』以前に浅倉さんが書いていたという
『追憶の雨の日々』という本がタイトルを変えて文庫化。
ハナから失うものなど何もなさそうな生活を送っている司法書士の
主人公が偶然呼んだコールガール。
彼女はなんと中学時代の同級生で、そして、言われてみればという
感じで思い出したのは、互いに憎からず想っていたという微妙な関係。
そこから展開自体は幸せなものになるのだが、
主人公が回想として語るそれが醸し出す雰囲気は、
タイトルが示すようなアンハッピーなもの。
彼女は一体どんな謎を抱えているのか。
そして、それに主人公はどう向き合っていくのか。
こういう感じが好きな方もきっといらっしゃるでしょうけど、
個人的にはちょっと感情移入できず、腹に重たいものを
抱えたまま読み終えてしまった、そんな感じでした。 -
これはミステリーなのだろうかと疑問を感じてしまう。
だが、文章の表現がとても美しく、色彩・登場する音楽で、気持ちの変化を感じることができ、そういうラブストーリーとするならば、楽しめると思う。 -
主人公がコールガールを呼んだら、昔のクラスメートでした
その後、同棲することになり二人の生活が始まった
ところどころで書かれる別れの予感がもどかしい
なぜあの結末だったのかのもうちょっとの説明が
欲しかったなぁと思いました -
「大切な人、本当は何も知らない」
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2012.6に、単行本(タイトル「追憶の雨の日々」)を図書館で借り読み後、手元に置いておきたかったので文庫で購入。
切ない。とにかく切ない。この出会いがなければ、祐司は本当に何もない人生を、そして佳織は少しの救いもない人生を送っていたのだろうけど、でも切ない。 -
デビュー前の作品と言うことだが、きちんと読めた。不安定さを感じる安心感と閉塞感がうまく描かれていたと思う。