Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 126
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800200747

作品紹介・あらすじ

おぞましい因習が残る、青森県P集落。大学の同僚教授・三崎忍に同行し、二十年ぶりに帰郷する「私」には、苦い思い出の土地だった。途中の新幹線で、「私」たちは同じ場所を目指す心理カウンセラーの桜木と出合う。が、雪で閉ざされた縁切り寺で「私」たちを待ち受けていたのは、世にも奇怪な、連続殺人事件だった。他人の秘密をのぞかずにはいられない窃視症探偵-ここに登場。

感想・レビュー・書評

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  • まあまあ。探偵役の桜木のキャラクター設定が独特で発想は面白かったが、内容に共感できなかった。

  • 私にはダメだった( ´Д`)=3

  • 因習に捉われた村、謎めいた登場人物、封印された過去の記憶、と魅力的な要素が盛りだくさん。しかしそれにしても……あまりに語れませんよこれは(苦笑)。主人公がもしやあれでは、ってのはなんとなく気づいたけれど、それでも一筋縄ではいかない多重構造にやられました。
    かなり型破りな探偵のキャラも印象的。いや、それ犯罪だから! と突っ込みたくて仕方ありませんが。さらなる活躍を期待したい気もします。

  • 探偵のクセが強い。そこがいい

  • お勧め度:☆6個(満点10個)なんか、すごくわかり辛い小説だったような気がする。タイトルから興味を惹かれて読んでみたけど、かなりマニアックな設定にちょっとドン引き。それぞれの登場人物のキャラが際立っているのが面白いけど、「解離性同一性障害」という病気が肝である。要するに、多重人格の主人公に窃視症(覗き見の事)の探偵が、東北のP村の縁切寺に新幹線で向かうところから始まるわけだけど、そのP村のしきたりというか風習も恐ろしい。いわゆるホラー的な展開に訳がわからぬまま収束してしまったという感じ。好き嫌い分かれる。

  • アクロバティックなミステリー

     少しばかり非現実的に振り過ぎの設定さえ我慢できれば楽しいのかも。私には少しばかり退屈だったかな。

  • このミス繋がりで読んでみた本。小さな田舎の集落の習慣というおどろおどろしいイメージです。でも変態探偵は出てくるし中盤からのビックリの展開で色んな所に違和感があって‥‥でも結果、展開が気になって一気に読んでしまった。意外と面白かったです。

  • 奇妙な風習の残る田舎に帰郷する学者と,同じ場所を目的地とする心理カウンセラが閉鎖された環境での連続殺人事件に遭遇する。
    二転三転する価値観と驚きのラスト等,随所に設定の面白さが光っていたが,全体としてはそうでもない・・・。

  • 「このミス」大賞候補(10回)

  • 期待せずに読んでみたら、結構盛り沢山で面白かった!山奥の村の閉鎖的な風習、現代的な問題、不思議な主人公に、怪しい探偵役…はギリギリというか、はっきりとアウトでしたが、不思議と嫌な感じではなかったのは作風のおかげ?不気味な村の掟の説明には鳥肌でしたが。

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著者プロフィール

1976年、青森県生まれ。実妹とコンビを組み、2002年、「ビッグコミックスピリッツ増刊号」にて漫画原作者デビュー。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。2012年、「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。2019年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、2020年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。

「2022年 『残星を抱く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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