- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800201140
作品紹介・あらすじ
「あ〜また部長の長話が始まっちゃった」「早く終わってくれよ」。こんなぼやき、あなたも聞いたことがありませんか?会議やプレゼン、講演にスピーチ。会話の行われる所には、必ずそんな皆に嫌われる「長話バカ」が存在します。誰もが悪いとわかっているのに、どうして長話は減らないのか。人はなぜ無駄に長い話をし、改めることができないのか。そしてなぜ長話をする人は、頭が悪そうに見えるのか。本書では会話とは何か、コミュニケーションとは何かを分析し、コンパクトかつ論理的に話す方法を考察。「長話バカ」にならないための方法を提案します。
感想・レビュー・書評
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本書のタイトルもそうだが、「知らないと恥をかく~」や「なぜあなたはまだ~しているのか?」といったタイトルの本には嫌なモノを感じてしまう。これらは読者の無知を嗤い、恫喝するものであり、単純に不快感を感じるからだ。
が、本書は思わず手に取ってしまった。
パラパラとめくると、話が長い原因に、準備不足によるパニックと、準備のしすぎで独りよがりな詰め込みプレゼンになってしまうことが挙げられており、背中に冷や汗をかいた。
…ワ・シ・の・こ・と・や・な・い・か!
恫喝に屈しましたとも、ええ…orz
読んでみると、長話のマイナス点からはじまり、長話のパターン、相づちなど話を聞く技術の紹介に、思考整理のためのロジカルシンキングの基礎、そして接続詞の使い方、と基本的なことの本当に基礎レベルのことが書かれているだけでした。
とはいえ、それがちゃんと出来てるかというと…他の本の紹介で何度も書きましたが、「知ってることとできることは違う」で、できてない部分が多いなぁ…とヘコみました。
あと、本書を読んでいて気づきがあったのが、定性表現と定量表現の違いです。
定性表現とは、「強い」「素晴らしい」「すごい」「偉い」など、個人の主観が基準となる表現のことです。これに対し、定量表現とは、数値化できる客観的な基準に基づいた表現のことです。
この定性表現・定量表現のいずれを用いるかについては、語彙や知性も関わってくるでしょうが、物事の認識において感覚的(身体的)か論理的(頭脳的)かという部分があるように思いました。
感覚的か論理的かというと、前者より後者の方が良いように思いますが、必ずしもそうとばかりは言えません。確かに、定量表現を用いた論理的アプローチでなければ話題の共有・整理は難しいでしょう。しかし、人を説得する段になると、論理一本槍では厳しくなります。香西秀信さんが「人間は論理的な生き物である。だからこそ、論理で説得されるのを最も嫌う。泣き落としなど情で説得された方が、自分のプライドが傷つかないので受け入れやすい」という趣旨のことを仰っていましたが(『論より詭弁』)、「あいつの言ってることは確かに理屈ではわかるけど、納得できない」という言い方が往々にしてあるように、いわゆる「腑に落ちる」という身体的な実感を伴わない言説は、それはそれで問題があるということです。要するに、感覚と論理、両方のバランスが大事ってことですね。
しかし、人間は認識段階で感覚的・論理的いずれかに偏っている人がほとんどでしょう。私自身については、感覚的な方に偏っていると思います。その認識の偏り自体を修正するのは無理あるいはかなり困難だと思われるので、それよりは自分の偏りを認識した上で欠如している部分を補ってバランスを取る、という考え方の方がいいんじゃないかな…などと、気がつけばつらつら考えていました。
話し方の具体的スキルについては、著者の他の本を読んだ方が良いように思います。やっぱりタイトルに釣られた気がないわけじゃないですが、「俺の話ってくどい?」「俺の話し方って、バカっぽいかな?」というコンプレックスをお持ちのご同輩は一読してみてもいいんじゃないでしょうか。
本書読了後、周りの人間に当たってしまう一幕もありました。
「みんな、おれのことバカやと思ってたんか!!」
すると、周囲の人間はにべもなくこう言いました。
「うん。…気づかんかったん?」
愕然とする私。空気が読めないなんてチャチなもんじゃない、もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気分です。
「今まで俺のこと、そんな風にそんなこと思てたんか!?
…わかった。俺はバカだ! せやから、次会った時は貴様のカバンにマヨネーズをねじ込んでやる!!」
「はぁ!? 何でそうなるの!?」
「決まってるやろ、なんてったって、俺はバカなんだから! そうだろ!?」
「!!」
威勢良く啖呵を切ってみて分かったんですが、私の周囲の人間はバカではなく「おバカ」だったようです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鮮烈なタイトルと書き出し、帯。の割に内容は淡々。話をどう組み立てるか、整理していくか、という一般的?な本でした。
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思索
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図書館
挫折 -
話を簡潔にわかりやすく伝えることを指南する一冊。
可もなく不可もなし。 -
まー話は短く簡潔を心掛けましょう。接続詞は重要です。
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話の長い人を分析していたところ,ある先生に紹介していただいた本。話が長いバカにならないように気をつけます。話が長いということは相手意識が欠如しているのだと改めて思いました。どんなに偉くなっても忘れてはいけないものです。
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タイトルが面白い割にはいたって普通の本。厳密にはタイトルと内容に齟齬があるような。
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インパクトのあるタイトルと比べれば、内容はいたって基本中の基本。とはいえ、ついつい自分が伝えることが多いあまり、もっともっと伝えたいと思うあまり、話が長くなるケースがあるので意識的に気を付けなければ。あー反省するところ多いなぁ。