阪神タイガース暗黒時代再び (宝島社新書)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800202949

感想・レビュー・書評

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  • 運命的な出会い?

    スカスカの電車に乗り込んできて、向かいの席に座ったご家族。
    お父さんとお兄ちゃんは別々の本を読みだし、
    弟さんとお母さんは一緒に別の絵本を見ていた。
    本好きなご家族なんだなーと思っていていたが、
    お父さんの読んでいる本のタイトルが見えた。
    「阪神タイガース暗黒時代再び」
    18年ぶりに阪神が優勝したばかりのこのタイミングで?

    図書館にあったので借りてみたら、
    野村克也元監督の本だった。
    なるほど。
    それほど野球ファンでもないが、
    阪神の監督としては最下位の成績だったのを覚えている。

    実際の選手や監督が実名でバンバン出てくるので、
    野球に詳しい人が読めばとても面白いのだと思うし、
    (または、腹が立つのかも)
    選手の才能を見抜き、的確な言葉をかけたり、起用を通して、
    育成した話はさすがだと思った。
    しかもそれを理論的に説明できるのは、
    「監督」であってもなかなかできないと思う。

    最後は「阪神タイガースへの提言」でまとめられたこの本が出て11年、
    ようやく優勝できた阪神を見て、野村監督は何と言うだろうか。
    個人的には、めったに優勝できないからこそ、
    喜びを爆発させる阪神ファンを見るのが楽しいのだが。

  • 2012年刊行。自身が監督を勤めた以降の阪神タイガースの有りよう、スカウティング、監督の采配論、短命政権、エース・4番理論、阪神の選手診断などが書かれている。私は阪神ファンではないが、著者がタイガースの監督を勤めたことは、著者が自虐する程、悪くはないと思っている。むしろ、功の方が大きかったですよ。

  • 2013

  •  これから1年。

     結局日高をFAで獲得した後、今オフ、一時は鶴岡の補強に動いた。

     特に変わってないらしい。

     森をドラフトで指名するとか考えなかったのだろうか。もっとも、そのおかげで西武が一本釣りに成功したわけだが。(どう成長するかは分からんが)ごちそうさま。

     最下位になろうが批判は一切しないのは、日ハムに対する北海道のマスコミ対応も変わらんな。この辺も阪神一辺倒の関西のマスコミと似ているかも知らん。

  • 阪神の主に野村監督以降について野村自身が記述した一冊。

    選手はもちろんのこと、フロントやマスコミなどの甘えを徹底的に追及している。

    当然ながら辛口なので、阪神ファンには耐えがたい部分もあるかもしれないが、阪神ファンなら必読の一冊。

  • 金にモノを言わせる補強を近年敢行している阪神タイガース。その姿はかつての4番コレクションと呼ばれた巨人軍をほうふつとさせる補強。金でかつて実績を残した選手を獲得することでポジションが被る生え抜きの若手は出場機会が奪われ育たない。そんな悪循環に陥りつつあるなぁと感じる阪神タイガース。野村克也氏が私の思っていることを代弁しまくってくれているのでかなりスッキリ。ノムさんの著書はなかなか面白い。ちなみに私はゴリゴリの兎党である。2013/310

  • さすがに野村さん。的確に阪神のウイークポイントをついています。歴史あれども伝統なし。タイガースの体質の認識を新たにしました。

  • 儲かっている球団で勝つために必要なリーダーとは、チームとは、人を育てることの必要性など野球だけでなく参考になることが書かれていて面白く読みました。関西人なので阪神ファンですが、最近野球は観てないなぁと思いつつ関西マスコミが阪神を弱くしているというところでなるほどと思いました。野村克也さんの分析力は素晴らしいです。

  • タイトルはタイガースファンが抱えている思いと一緒。

    球団オーナー、今岡誠、新庄剛志、関西スポーツ紙、落合博満に関する記述は、もう何回読んだり、TV等で聞いたものだとうんざりするが、過去のタイガースの保守に関するコメント、平野恵一、GM性におけるところなど、興味のあるものもあった。

    やっぱ、関西マスコミにおだてられる環境が一番の問題だなあ。

    とは言っても、そんな関西マスコミが好きなオレですが。

  • 自身阪神の監督経験もある野村氏が、阪神タイガースの数々の問題点を分析し、提言も掲げる一冊。自慢話もあるが、いつも以上に読ませる内容。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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