紅炎のアシュカ (このライトノベルがすごい!文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800203915

作品紹介・あらすじ

かつてこの地上を荒らし回った"根絶者"アシュバルド。その化身を自称する少女アシュカは、"駆神人"の少年ラティス、"小妖精"のリルと共に、街から街へと旅を続けていた。他の化身たちと出会うために-。人と精霊が共存する世界で、アシュカの奔放な物語が幕を開ける。

感想・レビュー・書評

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  •  『2012年12月24日 第1刷 発行』版、読了。




     巻末の作者あとがきにも記されておりましたが…「魔王の右手の小指の先の化身」というフレーズから、この話を構築したとあります。


     このフレーズ、自分には正直ビミョーでした。


     そして物語の内容自体も、やっぱり値段の割りには盛り上がりに欠けており…唯一、潔いなあと思ったのは、アシュリーが一閃して跳ね飛ばしたところでしょうか。あの場面だけは強烈に印象に残っておりますが、あとは平凡に感じました。


     個々のキャラクターとしての生命力というか、存在感がありきたりで、キャラとして目立っていたバーナードの「◯◯コンテストで××賞…」の繰り返しは、ちょっとしつこい気がしました。

     あれだけ過去にいくつかエントリーしてるなら、今、現在、何かにエントリーしていて目指しているぐらいのくだりがあったほうがおもしろかった気がします。


     あと、本編終了後に掲載されているEXTRA CHAPTER『明日に咲く華』は、本編でも簡略的に披露されていたエピソード0的な位置づけでしたが「EXTRA CHAPTERはプロローグとして冒頭に収録しても良かったんじゃあ?」とも感じた内容です。


     執筆期間がどれだけあったのかはわかりませんが…ひとつのお題で作ってみました感が強すぎで、内容としては平凡。むしろ物語より挿絵の絵師さんの描くイラストに魅了された一冊でした。

     個人的に、この絵師さんの絵柄は好印象です♪


     デュラハン、エクスシア、そしてこのアシュカと、作者の本を三ヶ月連続刊行というカタチで企画出版させた(と感じる)よりは、もうちょっと時間がかかってもいいので、おもしろい物語としてこの作品を読みたかったです。

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