もののけ本所深川事件帖 オサキ つくもがみ、うじゃうじゃ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2012年12月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800204981
感想・レビュー・書評
-
「絵猫」
首切りの正体。
誰しもが見て妖刀だと分かるものなどいないだろうが、気付くものは対応に困るだろうな。
下手な妖を相手にするよりも、生きて人とは違う考えを持つ人間のほうが恐ろしいだろ。
「唐傘小僧」
親孝行出来ず。
何事にもお金が必要だから仕方ないことかもしれないが、命に変わるものなどないからな。
いくら大慌てで出ていったとはいえ、残されたものを見て追いかけなかったのだろうか。
「小桜」
祝言を急ぐは。
事の発端は自分にあるというのに、厄介なことになると簡単に捨てるなど最低なことだな。
何も知らぬまま夫婦になったとしても、常に罪悪感を感じ幸せなど程遠かっただろうな。
「一反木綿」
心中してでも。
あまりにも言葉足らずなせいで、伝えたいであろうことが何一つ届いてなかったのだろう。
話に聞いていたから理解が早かったのだろうが、助け舟がなければ危うかっただろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(収録作品)絵猫/唐傘小僧/小桜/一反木綿
-
「絵猫」、「一反木綿」、「唐傘小僧」、「小桜」の四編。相変わらず、あっという間に読めてしまう。
周吉がだんだんと鵙屋やオサキとの関わりを考える、転換点の巻なのかもしれない。
鵙屋に居着いている妖怪は、皆やさしいね。
今回は、「しゃばけ」風の雰囲気か。 -
シリーズものの短編集?のようなものでしょうか。
このお話の元となるシリーズは、興味はあるのですが読んだことがありません。でも、十分楽しめる内容でした。
つくもがみ、という題材が好きですやっぱ。 -
シリーズの途中だったようなのですが、割と楽しめました。付喪神の存在を自然と信じられる文化は、いいものだなぁと改めて思いました。
-
短編集
オサキがひとでなし!可愛いけど(笑)
初鰹の話が良かったな -
シリーズの中で、一番いい!そして、今まで読んだ高橋由太さんの小説の中で一番好きかも!ちょっと泣ける!オサキ可愛い♪
-
前作が「?」なできだったので、恐る恐る読み始めたが、今回は、とてもよくできている。いろんな話を書かれているようなので、短編の方がよいのだろうか?
ただ、今回出てきた「付喪神」が、しゃばけそっくり。オサキをベースにしているまではよかったが、ここまでくると、しゃばけの二番煎じという感じがしてしまう。
今回の作品のように、よい作品を書ける作家さんなのだから、自分の土俵で勝負してはいかがかと思う。 -
最近、このシリーズに飽きてきていたのですが、今回の話は面白かったです。
-
前作がイマイチだったのでちょっと読むのが不安だったのですが今作は面白かったです。
オサキのツンデレっぷりが愛おしい感じでした(笑)
どのつくも神もいい味出していて一気に読んでしまいました。