内田さんに聞いてみた 「正しいオヤジ」になる方法

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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800209146

作品紹介・あらすじ

オヤジなき時代に考えるオヤジの生き方。元吉本興業のスーパーサラリーマン、木村政雄が聞き出した内田樹流「オヤジの作法」。

感想・レビュー・書評

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  • 流石女子大で先生をされてただけあって
    女子が

    一点物に食いつくとかいう
    分析が鋭く面白かった

    その感性は
    生き物としてあるんだろう

    あと

    身体を使って考えること
    よく分かる

  •  正しいオヤジになる方法が書かれているのかな。木村政雄の発言は今ひとつだが、<blockquote>シニアって関西弁だと「死にや!」に聞こえますし、英語にすると「死near」</blockquote>
    ってのは秀逸。その他は内田樹の知見の拾い読みに収穫あり、程度。

  • 思想家・内田樹と吉本興業マネージャー・木村政雄の対談集。熟年期にさしかかった男達、昔でいうところのオヤジたちがシン・オヤジ道を捜す話。
    (1)選挙権を20年も持っていて国について人を責める様な事を言ってはいかんですよ。
    (2)大人というのは汚れていたり弱かったり卑劣だったり卑猥だったり、そういう自分を沢山抱え込んでいてそういうものを受け容れて、何とか折り合いをつけてやっている人のこと。
    (3)自分の中にある汚さや弱さを許せない人というのは必ず他人に対しても非寛容
    (4)成熟とは年を取るにつれて手持ちのカードが増えていくこと。
    (5)自由で物分りが良くて理想家であるところの青年が近代日本におけるイノベーターの役を担っていた。
    (6)配偶者は謎の人。ずっと謎のままでいいんです。

  • 既に正しいオヤジ像を持たないので、世代論として面白く読みました。
    私達は若ぶってる世代で、確かにその通りだと実感しています。

    しかし、1番心に残ったのが、娘さんに結婚しないの?と聞いて、「どうして私が男のエゴを撫でないといけないの?」と言われるところ。
    そういう考え方もあるのね〜

  • 20140329再読。
    60以降の義務教育みたいな話面白い。
    自由を上手に使えない人はたくさんいるはず。

  • 今学校で起きているいじめの最大の特徴は、できる限り多くの子供がいじめの加害者、傍観者となることで、いじめを批判できる倫理的な優位性そのものがつぶされているということ。

  • 内田樹氏と元吉本興業常務、木村政雄氏による「オヤジ論」ということであるが、題名にかかわらず、社会論・時代論・教育論・人生論と幅広く、含蓄の多い対談。
    出しゃばらず、なびかず、かつ自己を持った生き方はユーモアもあり、大いに参考とすべきと思う。

  • タイトルはあまり意味がないような。色んな思考が引き出されて面白い。今の日本のミクロもマクロもぎすぎすした感じとか、若い人たちが、年上で社会経験の豊かな人たちと利害関係のないところでフラットに話ができる環境がもっと増えればいいなとか、「いつでも自分の事を主流派だと思っている」は、なかなか言えないよなぁとか。あとがきを読んで、あれなんか森さん(森博嗣氏)ぽいなとか村上春樹を好きなのがなんとなくわかるなとか。毒のある罵倒や切れ味のいい批判から住みやすい社会は生まれない。

  • 内田樹さんと元吉本興業常務、木村政雄さんによる対談。現在、オヤジは存在感がなく、昔のオヤジはいないという。50代からそれ以降にかけて男はどう生きたらよいのか話されている。60以降は次の世代に譲って支えることがいいようだ。

  • 著者に内田さんの名前が入っていたので、読んでみた。
    内田さんの本はけっこう読んできたつもりですが、いじめに関する話はほかの著書であまり触れられていなかったように思う。新鮮でした。
    最初のほうにあった、どんな人間でも受け入れようとするのが大人の作法っていう趣旨の言葉があって、安心しました。
    タイトルにある「VS」が邪魔、というかあまり意味がないと思いますが、おもしろかったです。
    ちなみに、木村さんと母親が一緒に仕事しているらしい。びっくりした。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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