珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)
- 宝島社 (2013年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800209894
作品紹介・あらすじ
京都の街にひっそりと佇む珈琲店"タレーラン"に、頭脳明晰な女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空は、常連客のアオヤマとともに、タレーランに持ち込まれる"日常の謎"を解決していく。人に会いに来たと言っていた美空だったが、様子がおかしい、と美星が言い出して…。姉妹の幼い頃の秘密が、大事件を引き起こす。
感想・レビュー・書評
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「喫茶店タレーラン」シリーズの2作目です。
主人公の大和はすっかり「タレーラン」が気に入り常連客に、そしてバリスタの美星は店に持ち込まれ謎を独特の思考で解き放していく。
そんななか美星の妹の美空が現れる。離れて暮らす訳有りと京都に住む友達にも会いに来たと言いながら様子がオカシイ。ひょうきんな美星の祖父も「タレーラン」のオーナーらしさを見せようとして張り切るが、しでかす方が多くて存在感が有りますね。
キャラクターが徐々に個性を発揮してきて面白さが増してきました。次回作も楽しみですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
珈琲店タレーランのシリーズ、2作目。
あの続きって‥?
後回しにしていましたが、まずまずの読み応えでした。
京都の街にある古風な珈琲店タレーラン。
小柄で童顔の切間美星は、バイトの女の子のように見えるが、じつは腕のいいバリスタであり、頭も切れる。
常連客のアオヤマは理想のコーヒーを淹れる美星に惹かれつつ、日常の謎を解き明かすのを見守ることに。
美星の妹の美空は学生で、夏の休暇に京都を訪れます。
背が高くて陽気で、外見も性格も姉とは正反対の美空。
京都の観光案内や薀蓄も、ちらりと出てきます。
美空の様子がおかしいと美星の相談を受けたアオヤマは、姉妹の幼い頃の秘密を聞くことになる。
そして、美空が事件に巻き込まれ‥?!
雰囲気はまあまあいいんですが、アオヤマがどういう人間なのか、何だかはっきりしませんね。
ストーリーに関わってくる構成のせいもあるでしょうが‥
昔の出版物が関わってくると、ビブリアを連想しますね。
最後は、予想外にスピーディな展開に。
口数少ない美星さんが、きびきびと指示を出します。これはツンデレ系?
人気あるシリーズと思いますが~さて、どう続くのでしょう? -
…その謎、たいへんよく挽けました…
美星バリスタが謎を解く、珈琲店タレーランシリーズ2巻。
買ったのは2ヶ月くらい前だったけれど
この本は喫茶店で珈琲を飲みながら少しずつ読んでいたので
少々読了までに時間がかかりました。
そんな読み方がぴったりな1冊だと思う。
アオヤマと美星のもどかしい関係もケリがつきそうだし
これで完結かな。
話がだんだん珈琲とは離れちゃったのが残念ではありましたが
お幸せに…ってことで。
また逢えたなら、あなたの淹れた珈琲をいただきたいですね。 -
日常ミステリーなのかと思いきや、あれよあれよと不思議な人間模様に巻き込まれていく、なんとも不思議な感覚を味わえる。次巻も楽しみ。
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京都の喫茶店を舞台にした連作短編、第2弾。
前作から主人公二人の関係が若干後退?したような気も。
今回は星空の姉妹にまつわる、一夏の物語です。
夏の京都は暑そうだなぁ、、と思いつつもさらっと読めました。
ん、夏にも京都を訪れたくなってきました、、なんて。 -
前半の謎解きが、少し切れ味が悪く。どうなることかと心配していたら、最後の2話は1つの話しで怒濤の展開だった。バリスタの妹がやってきて、タレイランでバイトをする。その目的が、父親捜し。本当は、父親は死んでいたのだが、間違った人物を父親だと勘違いしたことから、とんでもない事態になっていき、最後は誘拐事件というミステリーとしては、一番おいしい状況となったわけだ。この最後の話しは、動きもあり、謎もシンプルだがキレがあり面白かった。
http://kafuka.doorblog.jp/archives/17939607.html -
美星、美空って素敵な名前。
分析力の高い美星さんが自分の恋に翻弄されているのもほほえましい。
コーヒーの話は少なめだったが、おじさんやアオヤマさんも含めてあったかい雰囲気があって、楽しく読めた。 -
その謎、たいへんよく挽けました
珈琲を挽きながら謎を解くバリスタ美星
珈琲に情熱に注ぐのは誰にも負けない美星と
彼女に恋をしている常連アオヤマ
今回は妹&父親が出てくるお話・・
しかも妹がとんでもないことに巻き込まれてしまう・・・・
しかし・・・なぜ常連のアオヤマはカタカナなのでしょうかねぇ~ -
タレーランの1作目を読んでから時間がかなりたっていたけれどようやく読めました。
アオヤマさんと美星さんの関係、進んでないな(笑)
妹がターゲットになる話はソワソワするほど読み進めてしまいました。
でも犯人はなんで返事を書く気になったんだろうな。 -
「日常ミステリー」という言葉を「東京バンドワゴン」を読み始めて知ったのだけれど本シリーズも同じ範疇の作品と言えるのかもしれません。
「東京〜」と異なるのは、主人公の謎解き具合に安楽椅子探偵の趣が強い事でしょうか。
シリーズ1作目は独立した日常ミステリーの短編集という雰囲気でしたが、2作目の本作ではいくつかの日常ミステリーの底に主人公の人生の謎解きが本流となって流れています。 -
大ヒットシリーズの第2作
私が京都に住んでいるということもあるのかもしれませんが、非常に好きな作品です。
今回は、美星の妹、美空が登場します。
2人の過去にもかなり切り込んでおり、新たな一面が垣間見える1冊です。
妹が姉をトリックにかけ、アリバイ工作を考えたり・・・
でもその上を行く考えを持つ美空、ひょなんことから、アオヤマのことも誤解する・・・
決め台詞の【大変よく挽けました】
伏見稲荷や京都の町を舞台に、展開する物語にコーヒーと本
喫茶店で読みたくなる1冊 -
喫茶店という設定がスキだなぁ。京都という土地柄もいい。内容も身近なネタのナゾって感じで読みやすかった。
ラストのほうの展開にはちょっとびっくりした。ちょっとだけね。 -
内容(「BOOK」データベースより)
京都の街にひっそりと佇む珈琲店“タレーラン”に、頭脳明晰な女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空は、常連客のアオヤマとともに、タレーランに持ち込まれる“日常の謎”を解決していく。人に会いに来たと言っていた美空だったが、様子がおかしい、と美星が言い出して…。姉妹の幼い頃の秘密が、大事件を引き起こす。
3月28日~4月7日 -
プロローグ、本編7章、エピローグの構成なんだけど最初の3章くらいはそれぞれ独立した短編かなって感じがしたけど後半は繋がってる。
バリスタ美星の聡明な頭脳による推理は見事です。アオヤマくんの提案にミルをコリコリと挽きながら「全然違うと思います」って台詞にハマってしまうし安心する。
双子の妹美空が誘拐されドキッとした。タレーランを飛び出して犯人を追いかけるんだけどサスペンス感たっぷり。姉妹の秘密も証されました。美星とアオヤマくんはどうなるのか?最後の台詞は告って承諾したと受け取っていいんですか?
巻頭に京都の地図があって地名が出てきて確認するのに親切でした。あ〜京都行きたい。 -
表紙のかわいらしさにつられて読むとちょっとギョ!っとする展開に。
1巻に続いてこちらも結構えぐい。 -
全然違います。の掛け合いは健在。
素直に面白かった。 -
1巻が素晴らしかったので、2巻も楽しませてもらえると期待していたが、作者が他の人と変わったのかと勘ぐりたくなるほど散々な出来栄えで、読み続けるのがなかなかの苦行であった。途中他の本を読んだりしながら、やっと読み上げたって感じだ。
1巻で成功したドカンとどんでん返しを持ってきたかったのだろうが、今回は前半でわかってしまっていたので、残念としか言いようがない。
アオヤマの立ち位置が、ドラマにありがちなウザいヒロインみたいな扱いとなってしまい、こちらも残念。
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前作が面白すぎた分、やや拍子抜けしてしまいました。
オチも普通に読めて、シリーズの中では一番個人的な評価が低いです。
それなりに面白いんですけどね。 -
この本を前中後の3つに分けるなら、後がおもしろいです。コーヒー蘊蓄は、ラテアートがでてきますが、もうちょい欲しかったかな。
しかし、夜コーヒー飲んで、みんなよく寝られますね。私は絶対無理。 -
まさかの美星さんと美空ちゃんが双子だったなんて!!
しかも美空ちゃんがひとりでコソコソと謎の行動してるしアオヤマさん協力者になってるし
何かこの一冊は怒涛の展開だった
次は穏やかに謎解きしながら美星さんたアオヤマさんが良い感じになれば良いなぁ〜 -
バリスタと常連客アオヤマの関係が、相変わらず進展しなくて歯痒い。
恋愛要素が必須な話でもないですが、もう一歩踏み込めないものかと思ってしまう。
進展しそうで進展しない。
ひっかけのような、でもわりと目に付きやすい伏線は今作も同様で。
メインとなる謎解きが途中ちょっと展開が読めてしまったのが残念かな。 -
今回は美星の妹の美空が、ある目的のために京都に遊びに来て、最終的には3人が事件に巻き込まれることに。今作も日常の謎がありつつ、大きな事件もあり、個人的には1よりも楽しめた。言葉のあやで「え?嘘でしょ?」と思わされるところもあったけど、最後には期待通り、美星とアオヤマくんがまた少し関係を近づけたように見えるのが嬉しい。このシリーズがベストセラーになる理由が分かってきた気がするなぁ。
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あれ、なんか一作目より読みやすいな。
と思ったら…
たぶん、主人公に秘密がなくなったからかな。
隠し事をしつつ語る一人称の文ほど
苦しいものはない。
他の章も日常の謎系ですが
実は横糸ですべての謎がつながっていて
最後まで読むとそれが解ける。
タレーランの場所は二条富小路あたり?
って前巻のときに書いたけど
今回は最初に地図があって
ほんまにあのあたりみたいに書いてあるわ~。