珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800209894

作品紹介・あらすじ

京都の街にひっそりと佇む珈琲店"タレーラン"に、頭脳明晰な女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空は、常連客のアオヤマとともに、タレーランに持ち込まれる"日常の謎"を解決していく。人に会いに来たと言っていた美空だったが、様子がおかしい、と美星が言い出して…。姉妹の幼い頃の秘密が、大事件を引き起こす。

感想・レビュー・書評

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  • 「喫茶店タレーラン」シリーズの2作目です。
    主人公の大和はすっかり「タレーラン」が気に入り常連客に、そしてバリスタの美星は店に持ち込まれ謎を独特の思考で解き放していく。
    そんななか美星の妹の美空が現れる。離れて暮らす訳有りと京都に住む友達にも会いに来たと言いながら様子がオカシイ。ひょうきんな美星の祖父も「タレーラン」のオーナーらしさを見せようとして張り切るが、しでかす方が多くて存在感が有りますね。
    キャラクターが徐々に個性を発揮してきて面白さが増してきました。次回作も楽しみですね。


  •  第1作から2作目になり、タレーランらしさは残しつつ新しさもあり非常に満足がいきました。
     シリーズものは登場人物が増えなくては飽きてしまいます。かと言って、新たな登場人物が多すぎても頭がこんがらがるので、2作目は個人的に当たり外れが多い気がします。
     その中でも本作は美星バリスタの妹が登場します。妹の美空は姉とは対照的な性格であり、キャラクターとしても非常に魅力的でした。

     本書は7書編成になっています(6.7章は同様の事件)本書の中で私が最も気にいっている章は5章です。この章の結論は推理小説としては物足りないものでした。これはいい意味の物足りなさです。シンプルな結論は人の暖かさがわかるものであり、理論ではなく感情が決めてとなりこれまでにない新鮮な結論になっています。

     本書はシリーズとしての魅力に加え単体のストーリーとしても楽しめる一冊でした。

  • 珈琲店タレーランのシリーズ、2作目。
    あの続きって‥?
    後回しにしていましたが、まずまずの読み応えでした。

    京都の街にある古風な珈琲店タレーラン。
    小柄で童顔の切間美星は、バイトの女の子のように見えるが、じつは腕のいいバリスタであり、頭も切れる。
    常連客のアオヤマは理想のコーヒーを淹れる美星に惹かれつつ、日常の謎を解き明かすのを見守ることに。

    美星の妹の美空は学生で、夏の休暇に京都を訪れます。
    背が高くて陽気で、外見も性格も姉とは正反対の美空。
    京都の観光案内や薀蓄も、ちらりと出てきます。
    美空の様子がおかしいと美星の相談を受けたアオヤマは、姉妹の幼い頃の秘密を聞くことになる。
    そして、美空が事件に巻き込まれ‥?!

    雰囲気はまあまあいいんですが、アオヤマがどういう人間なのか、何だかはっきりしませんね。
    ストーリーに関わってくる構成のせいもあるでしょうが‥
    昔の出版物が関わってくると、ビブリアを連想しますね。
    最後は、予想外にスピーディな展開に。
    口数少ない美星さんが、きびきびと指示を出します。これはツンデレ系?
    人気あるシリーズと思いますが~さて、どう続くのでしょう?

  • …その謎、たいへんよく挽けました…
    美星バリスタが謎を解く、珈琲店タレーランシリーズ2巻。
    買ったのは2ヶ月くらい前だったけれど
    この本は喫茶店で珈琲を飲みながら少しずつ読んでいたので
    少々読了までに時間がかかりました。
    そんな読み方がぴったりな1冊だと思う。

    アオヤマと美星のもどかしい関係もケリがつきそうだし
    これで完結かな。
    話がだんだん珈琲とは離れちゃったのが残念ではありましたが
    お幸せに…ってことで。
    また逢えたなら、あなたの淹れた珈琲をいただきたいですね。

  • 日常ミステリーなのかと思いきや、あれよあれよと不思議な人間模様に巻き込まれていく、なんとも不思議な感覚を味わえる。次巻も楽しみ。

  • シリーズ2作目。
    1作目より楽しめた。ただ「ろくおん」と「つきあう」のカラクリはちょっと無理があるのではと思ってしまった。
    それにしてもアオヤマ氏と美星さんはもどかしいなあ。

  • 京都の喫茶店を舞台にした連作短編、第2弾。
    前作から主人公二人の関係が若干後退?したような気も。

    今回は星空の姉妹にまつわる、一夏の物語です。
    夏の京都は暑そうだなぁ、、と思いつつもさらっと読めました。

    ん、夏にも京都を訪れたくなってきました、、なんて。

  • やっと 2を 読めました。

    1は やたら コーヒーの話題が 多かった

    印象がありますが。

    今回は 身近に起こる 事件を 解決するお話。

    キーポイントは ズバリ 新聞でしょうかね。

    ちょっと した 勘違いが 良いんですね。

    もちろん 3も 読みます。

  • 前半の謎解きが、少し切れ味が悪く。どうなることかと心配していたら、最後の2話は1つの話しで怒濤の展開だった。バリスタの妹がやってきて、タレイランでバイトをする。その目的が、父親捜し。本当は、父親は死んでいたのだが、間違った人物を父親だと勘違いしたことから、とんでもない事態になっていき、最後は誘拐事件というミステリーとしては、一番おいしい状況となったわけだ。この最後の話しは、動きもあり、謎もシンプルだがキレがあり面白かった。

    http://kafuka.doorblog.jp/archives/17939607.html

  • 美星、美空って素敵な名前。
    分析力の高い美星さんが自分の恋に翻弄されているのもほほえましい。
    コーヒーの話は少なめだったが、おじさんやアオヤマさんも含めてあったかい雰囲気があって、楽しく読めた。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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