婚活島戦記 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800211705

作品紹介・あらすじ

孤島に集まったのは厳格な審査を経た選りすぐりの美女たち。巨万の富を築いたIT業界の寵児、桐生高雄の花嫁を決める選抜大会が開かれるのだ。勝者には、莫大な富と世界的名声を誇る桐生の花嫁の座が保証される。四日間のサバイバルを勝ち抜くのは果たして誰か。元アングラ格闘家の二毛作甘柿をはじめ、個性豊かな女性たちが繰り広げる壮絶な婚活バトル。戦いの幕が、切って落とされる!

感想・レビュー・書評

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  • 富と名声、すべてを兼ね備えたIT社長の花嫁を決めるための選抜大会が行われる孤島。そこに集められ、四日間の過酷なサバイバルを勝ち抜こうとする強く美しい女性たちの闘いを描いた、アクションと知略が満載の小説。どこからどこまでアップテンポの読み心地です。
    なんといってもヒロインの二毛作甘柿(この名前のインパクトだけで凄い!)がもう凄まじいったら。実にカッコいいとしかいうほかありません。とにかく強く、(勉強はできなくとも)頭は回り、しかし卑怯なことはせずに正々堂々と闘うまさしく主人公キャラ。その他のキャラも魅力的なのですが、元天才子役・真妃瑠が個人的にはお気に入りです。いや、実際にいたら一番関わり合いたくない人なんですが、キャラとしては強烈。そしてこの人の出てくるところだけホラー(笑)。
    「このミス」隠し玉だけれどミステリ要素はあまりないのかな、と思いきや。ラストでいろいろあります。どこからどこまで爽快で痛快な一作でした。

  • 「婚活に──敗者復活戦は無ねぇ。覚えとけ」
     カッコいい決め台詞。
     そしてヒロインの名が二毛作甘柿。

     これにピンときたら読んで問題ない。


     真妃瑠たんがものすごい怖かった。なんだこのジェイソン級に恐ろしいラスボスは。ほんとにヤバイと思いましたよ。
     個人的に残念だなぁと思うのは、設定と物語の本筋がかい離しているところ。時折回想シーンを読みつつ「ナレーター長いよね」と我に返ってしまう箇所がしばしばあり。それぞれの過去がきちんと物語であり、かつ本編を見るだに、本編に組み込む能力はあると思うのだけれど……ページ数の制限によるものかな?

     何はともあれ、アマガキが可愛いです。

  • IT長者との結婚をかけて集まった女性たちのバトルロワイヤルといった物語。
    設定にエッジが効いており、またさくさく読める疾走感がある文章で、デビュー作品とはいえなかなか読み応えがある作品でした。

  • IT長者とのお見合いのために,ある島に集められた女性たち。
    そこで結婚をかけて生き残りバトルが始まる。
    いわゆるB級バトロワもの。
    このジャンルでは全米でヒットした「ハンガーゲーム」で,エンタテイメントの国の奴らには中二病は理解できないことが証明されたが,本作では女子力と中二病の共存という難題に挑む。
    結果としては女子力とやらは感じないが,地下格闘技出身のヒロインや,痛みを感じないチート敵キャラや,ラスト付近の設定など中二病要素は十分に満たされていた。

  • 序盤は登場人物も多く雑なストーリーに思えたが中盤以降は登場人物も4人に絞られスピード感染が増しハラハラしながらラストを迎えた。
    残った4人はそれぞれにそれまでのストーリーがあり飽きさせない人物設定は見事!
    なかでもミチカのそれまでの人生には本当に驚いた。主人公の二毛作甘柿も霞むほどの強烈さだった。
    婚活バトルが終わった後の話もよく練られていて面白い作品だった。


  • books A to Z
    http://blog.fmyokohama.jp/books/2013/12/post-e9f0.html

    の紹介から読んでみた。

    普段、小説は読まないけど、面白かった!

  • アニメかゲームの世界のようなバトルエンターテイメント。
    アクションシーンはそれなりに読めるものの、舞台設定や人物描写が悪趣味で、取り立てて言うべきポイントはないです。

  • 全く読む予定のなかった本で、お金持ちと結婚するために花嫁候補が島でサバイバルバトルですかあ…へえ…くらいにしか思っておらず、特に期待していなかったのだけど、すみません、ミチカの過去がツボでした。
    アマガキも嫌いじゃないけど元天才子役の真妃瑠もけっこう好きなキャラだった。

  • 北村浩子さんのbooks A to Zで紹介されていた本。

    簡単にいうと、「アマガキ、お友達できてよかったね」という話。

    花嫁になるべく壮絶なバトルを繰り広げる! の部分がメインというよりは、アマガキやミチカの過去の話が重要なよう。
    そっち方面を求めて読んだわけではないので、やや拍子抜けでした。

  • 本棚に登録した時はすごく読みたかった本なのに、図書館の順番待ちをしている間に興味が薄れ、読み始めたときにはすっかりモチベーションが下がっていて流し読みになってしまった。

    痛みを感じない人間とか、アンドロイドのような人間とか、ちょっとね、という設定が目に付いた。
    二毛作甘柿という名前は秀逸。
    どうしたらこんな名前を思いつくのだろう?

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著者プロフィール

小説家

「2022年 『お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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