リプレイ2.14 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 263
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800215673

作品紹介・あらすじ

東大農学部院生の浅野奈海は2月14日の朝、同じゼミに在籍し、想いを寄せている本田の死体を発見する。凶事に茫然自失する奈海の前に、突如"死神"を名乗る青年が姿を現して、「過去に戻って愛する者を救う機会を与える」と言う。奈海は本田の死因を突き止め、彼を救うことを決意。しかし、本田が密かに開発していた惚れ薬も絡み、事態は思わぬ方向へ-。果たしてふたりの運命やいかに!?

感想・レビュー・書評

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  • 10年ぶりに再読。

    主人公は東京大学農学部院生の浅野奈海。ある日、同じゼミの想いを寄せる本田の死体を発見。その後、クロトと名乗る死神が出現。本田の死を回避する機会を与えてくれるという。タイムリープし、本田の死を回避する未来を手に入れる事ができるのか、タイムリープの回数は10回・・・という物語です。

    タイムリープするけど、本田を救えず、救えたと思えば他の誰かが代わりに亡くなる。なぜ本田は死んだのか、その原因を探ると、様々な要因が複雑に絡まり合っていて、伏線が徐々に回収されていきます。久し振りに読んだけど、やっぱり面白かったです。恋愛要素も多く、最後の終わり方もよかったです。

  • シリーズの中では1番面白く、好みだった。

    バレンタインデーをやり直す、上手くいきそうでいかない…焦れつつも応援してしまう。謎が謎を呼び、解決したはずの問題が再び持ち上がったり。

    ぐるぐる回って、迎えた結末にホッとした。

  • まあそれなりに面白いんだけど私の好きなジャンルではなくて読むのにすごく時間がかかってしまった。ループもので何回も同じようなシーンを繰り返していくうちに少しずつ事実が判明していくので、時間を空けて読んでしまった私は前回読んだところで起きた事を忘れてしまってあれ?何が起こったんだっけ?と思いながら前に読んだところを読み返す始末。繰り返しが多い割にはダラダラ感はそこまでなかったかな。
    ただ、本当に仕方がないんだけど3ループ目ぐらいで既に結末が丸見えだったから、、それはそれでいいんだろうけど私のようにどんでん返し好きの人には物足りないかな。

  • 設定が面白そうだなと購入。
    バレンタインまでに読み終わるように2月はじめに読み始めたのに、1ページ読んで栞を挟んで閉じてしまったりと意外にノッてこなくて3月を迎えてしまいました。

    女性陣は端役までみんなキャラがわかりやすくてビジュアルまで脳内で浮かぶのに、男性は全員特徴が感じられずそのせいで入り込みづらかったです。

    コンビニの男性目線の章は、後に起こることの説明を先に差し込んでおきましたということなのかなと思いましたが、なんとなくモヤモヤします。
    彼の物語として回収されないのならば、彼目線の物語を始めてほしくなかったなというか。
    もっとスマートな違う方法でフラグを立ててほしかったかな。

  • 本当に人を愛するという事

    浅野奈海は同じゼミにいる本田宗輔に想いを寄せている。
    今度のバレンタインデーに手作りのチョコを渡して告白しようとしているが本田は死んでしまった。
    驚愕の事実に立ちすくんでいると目の前に白衣を着た男が現れる。男はクロトと言い今起こった出来事をやり直せると言う。しかしやり直せるのは10回だけ。すぐにやり直して本田は死なずに済んだが別の仲間が死んでしまう。
    そこからやり直す度に別の仲間が次々と死んでいく。9回目をやり直すと誰も死なず自分の理想通りになった。しかし……誰も死ななくて済んだが自分が死ぬ事になる。クロトからの約束で最後にどの周で確定するのか決めなくてはならない。奈海は誰も死ななくていいのなら……と自分が死ぬ運命を選択する。

    ちょっと背中がムズムズするような青春恋愛小説でした。
    本物の愛というのは自分より相手の幸せを望む。よくある事ですが何故かホロっとしてしまいました。
    ハッピーエンドかバッドエンドかは最後まで読まないとわかりません。

  • 以前読んだ 僕が殺された未来 という本とストーリが似ている気がした。でも私はこういう展開が大好きなので楽しんだ。途中の繰り返しからちょっとややこしくなってきたがそれでも話には十分ついていけた。

  • SFでたまにあるタイムスリップをして人生の岐路をやり直す話に、化学の要素を加えたところが喜多氏のオリジナリティか。
    読みやすい内容ではあるものの、さすがに10回も繰り返すと冗長感が否めないかな。

  • 最後の結末に納得というか、喜多さんの本は特徴的だなあと思う。藤村さんよく出てくるな笑 そしてことごとく男女ペアが恋してて、しかもすごい確率でカップルになる。そこがまた好きなところでもありますが。でも、最後、クロトがちょっと人間っぽかったのは、いきなりだなあと。そうは思ったけど、話的にはやっぱり好き。

  • 2016/2/6 Amazonより届く。
    20183/3/15〜3/16

    タイトル通り、リプレイもの。この手の小説は30年くらい前にケン・グリムウッドの「リプレイ」が最初で決定版と思っていたが、こういうパターンもあったか。しかし、私は仕事柄化学的な内容は興味深く読めるが、いわゆる文系の人達はどうなんだろうか。

  • ショックなことがあることがわかっていて
    それをなくすために
    なんどもリプレイしながら最良な選択をするというはなし

    サクサク読めた

    基本的に最後には全部の謎が解けてスッキリ

    違う作品も読んでみたい

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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