逃げる (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 61
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800215888

作品紹介・あらすじ

40歳の平凡なOL、聡美は、20年働いた会社から突然リストラを言い渡される。満足な退職金も望めないと知り、思わず会社の金庫から金を横領してしまった聡美だったが、それを知った和磨という男から、会社の社長の孫娘である芹香の誘拐に協力するよう脅される。その後、事態は思わぬ方向へと転がり、聡美と和磨は指名手配犯として逃亡生活を送ることになる-。心がひりつくラストに呆然!息詰まる傑作サスペンス小説。

感想・レビュー・書評

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  • こわかった。いいように使われて裏切られて、でも自分には何のキャリアもないなんて辛い。
    そして芹香が死んだのはびっくりしちゃった。でも序盤に死んじゃったからこれから物語が始まるんだなっていう意味ではワクワクドキドキした。聡美が可哀想で仕方なかったけど、和磨に女として見てもらえてよかったし、それ以上に大切な存在になっていたのはよかった。でもやっぱり犯罪はこわい。罪や嘘を隠すためにまた罪や嘘を重ねてああなってしまったらもう終わりだろう。途中の弁当屋のけんさんまじこわい。あとその母のさえね。ありがとうございますって言わせて確認とか震えた。こわい。人がとにかくこわかった。なんだかんだ逃げ切った2人。和磨は切ないね。本当に違う形で2人が出会っていればよかった。
    めちゃくちゃ先が気になってすぐに読んでしまいました!

  • 自分の今の仕事辞めたら、期間工か派遣労働者くらいにしかなれないって思っていた。
    そう思えば今って幸せなのかなって。

  • 破綻した幼女誘拐が巻き起こす逃亡サスペンス。
    事情は違うが福田和子氏の心境や如何。

  • 些細なことがきっかけで誘拐犯に協力することになってしまった聡美。普段から世話を頼まれていたのに、芹香のアレルギーを知らなかったのは不自然な感じもしますが、過失により芹香を死なせてしまったことから逃亡生活が始まります。逃亡中の潜伏生活は某宗教の逃亡犯に重なるところがあり、ドキドキハラハラしながら読みました。

  • 地味な事務員が、ある男に心を許したことから、幼女誘拐に引き込まれ、二人で逃亡することに。面白かった。一気に読んでしまいました。

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