【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 92
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800217479

作品紹介・あらすじ

北宇治高校吹奏楽部は、過去には全国大会に出場したこともある強豪校だったが、顧問が変わってからは関西大会にも進めていない。しかし、新しく赴任した滝昇の厳しい指導のもと、生徒たちは着実に力をつけていった。実際はソロを巡っての争いや、勉強を優先し部活を辞める生徒も出てくるなど、波瀾万丈の毎日。そんななか、いよいよコンクールの日がやってくる-。少女たちの心の成長を描いた青春エンタメ小説。

感想・レビュー・書評

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  • 小学6年生にお勧め本を探していて出会った1冊。

    京都府宇治市。黄前久美子(おうまえくみこ)は小学生の頃から吹奏楽をやっていた。学期は中音楽器のユーフォ二アム。しかし人に流される性質のある久美子は、特に主体性で選んだわけでなく、なんとなくここまで来ていた。
    入学した北宇治高校でも、新しく友だちになった葉月と緑に誘われるがままに吹奏楽部に入り、三人で低音楽器パー卜の担当になった。
    北宇治高校は、昔は吹奏楽強豪校だったが、顧問も代わり生徒の意識も変わり、いまではすっかり弱体化していた。
    だが新しく顧問になった教師の滝は吹奏楽部員に問う。「きみたちは、なんとなくのんびり過ごしたいのか、本気で全国を目指したいのかどちらですか?」そう聞かれては「本気」と答えざるを得ない部員たちを相手に、滝の厳しい指導が始まった。

    吹奏楽部には色々な考えの部員たちがいる。実力主義で全国大会に行きたい者、みんなで仲良く音楽を奏でたい者、自分が好きなだけ演奏できれば良い者、楽器大好きで上手い自分を見て見て!という者。
    部活を通すことで、同級生のいままで知らなかった面が見えることもある。考え方の違いに仲違いが起きたり、部活を辞めるものもいる。部内での淡い恋もある。
    だが滝の指導によりみんなは確かに上達していた。
    そしてサマーフェスティバルが始まる。

    ===
    シリーズ第1弾。これはなかなか良かった。
    部活を通しての思春期物語だが、テーマも登場人物も多いけれども話としてごちゃごちゃすることもない。
    友情や同じ目的を持つ者の連帯感もあるし、学業との両立に苦しむこともあるし、レギュラー争いをすることで揉め事が起きることもある。過去には吹奏楽部内での揉め事もかなりあったようだし、恋愛のちょっとしたごちゃごちゃやら派閥?やらもある。それでもみんなが真剣に取り組んでいるので全体的に爽やかだ。
    キャラクターも個性的だし、ヒロインが「流されて行きてきた自分」「人に合わせてきたけど実は冷めている自分」に悩むという自分探し・自立への道の部分もある。高校生たちのじゃれ合うようなお喋りも実に元気だ。
    演奏の描写も良い。本当に音楽が聴こえてくるような文章だ。実際に吹奏楽で演奏される曲名や、演奏方法も書かれているので、YouTuberで曲を検索して聴きながら読んだ。

  • 京都のとある高校の吹奏楽部を舞台にした青春小説シリーズ第一弾。アニメ化もされている。

    人物描写と各人物の関係性が中心なので、音楽についての描写が少ないのがちょっと残念。読んでいて音楽が聞こえるような部分が加わると話の深みが増してより一層良い小説になるように思った。この点ではアニメ化されたのは原作の弱点を補う形になり、良かったのでは。

    あと、青春小説の割には恋愛シーンは少なく、一方、ちょっと百合をにおわせる部分があるのは異色。もしかするとこのラインで同人誌が既にあるかも。

  • まだ読んでいなかった人気作。いつか読もうと思っていた人気作。それは実に大量にあります。せめて1巻だけでも読んでおこうと、手当り次第に読んでいます。そして人気作というのは、やはり面白いのですね。面白いからこその人気作だと納得します。

    やる気のない部活が顧問の指導により練習を重ね上達し大会に臨む。部活ものの王道だけど、そこに「空気」を持ち込むのが面白くも怖い。
    大会を目指すかどうか。消極的に、でもみんながきっとそう思うだろうからと目指すと挙手する。そんな消極的な態度だったのに、いつの間にか代表に選ばれるために練習を重ね、選ばれなければ涙する。
    何となくみんながそうだからと流される。それを作り出す顧問。でも上達することで楽しくもなる。もし初めの段階で部員たちが大会を目指さず楽しむ部活にしたいと言えば、顧問はどのように対応したのだろうかと気になった。いや、あの場で大会を目指さないなどと言える生徒は少ないと確信していたのだろうか。音楽が好きで音楽に真面目で熱心。それはわかるけどそれ以外がわからない顧問が怖く感じた。

    そして空気だけによらぬ人間関係の綾。人と人がいるからこそ心が動く。男女の恋愛関係だけでなく、同性のふたり、先輩後輩という関係、同年齢の友人、さまざまな関係性が吹奏楽部という括りの中で醸造される。
    それは愛情・友情・尊敬・信頼など既存の言葉だけでは括れない関係かも知れない。その関係性に惹かれる読者が多いのも想像に難くない。こりゃ面白い訳だ。

  •  表紙のイラストから内容に若干の偏見を持って読みはじめたが、顧問と部員や先輩後輩の衝突等の人間関係や、しつこ過ぎない恋愛要素などのしっかりとしたストーリー、吹奏楽のリアリティある描写など期待以上の読み応えで、一年に数冊程度しか出会えないレベルの面白い小説であり1日で読み終えてしまうほどのめり込めた。
     もう一度青春時代を追体験出来るほどにリアリティのある作品で後編を読むのが楽しみである。
     

  • アニメを観てどハマりした。
    多分、自分も学生時代、吹奏楽部だったから。
    アニメと違って、主人公の久美子以外は関西弁なのが最初、違和感があった。でも、楽器を吹く喜び、どんどん上達していく演奏、分かる。
    舞台に上がった瞬間の、なんとも言えない緊張感と、指揮棒が振り下ろされた瞬間から、無我夢中に演奏したあの頃が蘇る。

  • めっちゃ久しぶりに本を読む。

    友人に『リズと青い鳥』という映画を見てどハマりしたという話をしたら、「は???原作を読んで???」と貸してくれたシリーズ本がこれ。ありがたい。



    この物語の内容を、にわかなりにざっくり説明すると、

    私、この物語の主人公、黄前久美子☆
    春から高校生☆友達100人できるかな☆
    ヤバ☆この高校吹奏楽部あんじゃん☆
    私中学の時吹部でユーフォニアムやってて全国目指してたの☆
    この高校の吹部の実力や如何に☆
    …は?www ゲロ下手wwwwww
    でもまぁとりあえずこの弱小吹奏楽部で全国大会で金賞目指すよ☆
    がんばるぞい\(^o^)/


    …ってなる話。
    これはガチファンに殺されるな…(小声)



    アニメ化もされているらしく、原作は後から読む派の私はまずアニメの履修から始めることを決意。


    …まぁ案の定(?)どハマりし、今に至る。


    ついに原作に手を出し始めるわけだが、少しここの書き方を変えてみようと思う。

    今までは1冊読んだら感想を書く、という形にしていたのだが、今回はシリーズ本だしアニメとリンクさせて読みたい感もあるので、小説を読みながらリアルタイムでこの感想を書こうと思う。
    つまりは文章というよりただの感想の箇条書きになる。すごい量になりそう。あれ、ブクログって文字制限あったっけ???
    まぁいいか。


    私のブクログは誰かにオススメするために綺麗に書くとかじゃなくてガチでただの自己満足な記録で書いてるのでネタバレが嫌とかなんかこいつ嫌とかいう人はこの先を読まないことをオススメする。


    あっ、ちなみに私はリズから入ったのもあってのぞみぞ推しです。
    でも最近なかよし川とかいう世界を開拓してしまったせいで「この川っ…深いっ…!!(CV.ぼーちゃん)」みたいな感じになってます。


    とりあえずリアルタイム読み始めるぞ〜!!
    フゥ〜〜!パフパフ!!


    __________________

    ・ダメ金ってなんだろうって思ったけど金賞は全校が次の大会に進めるってわけじゃないのね。
    ・いや〜〜これはブチ切れ案件〜〜!!本気でやってた人に言うセリフじゃねぇ〜〜!!黄前久美子〜〜〜!!
    ・アニメ版だと関西弁じゃなかったよね…?
    ・いるよねー、制服で高校選ぶ人。
    ・待って高坂さん新入生代表なの!?頭いいのね!!頭脳明晰、容姿端麗とはこのことか
    ・名前読み間違えられる気持ち鬼わかるわサファイア〜!
    ・名前すぐ覚えてくれるっていうのもわかるわサファイア〜!
    ・サファイア150cmしかないのかよかわいい
    ・後藤くんーーー!!!!私の推しキャラの1人!!!!寡黙な感じがたまらん
    ・高坂さんつよつよのつよだな
    ・キターー!滝先生!イケメン!!イケボ!!
    ・人前では敬語で二人きりの時はタメ口とかなにその先輩後輩関係…特別感あってすこ
    ・私さー、夏紀の第一印象最悪だったんだよね…。他の人たちが頑張ってる時にあからさまにやる気なさそうにする奴とかまじで嫌い…。帰れよ…。
    ・高坂さんもっとコミュ障っていうか、「私に話しかけないで。スンッ」って感じの子かと思ってた、意外と普通(?)
    ・待って夏紀かわいい、あんなボケッとした感じ出しておきながら楽器ケースにくまさん付けてるの??かわいい
    ・あーそれな!!それほんま腹立つねんな!!!(マネ)
    ・滝先生あんなにがっつり言えるのまじで尊敬だわ…
    ・関西弁の高坂さん違和感満載すぎて草
    ・晴香と後藤音痴だったのか…
    ・「(夏紀の)その視線の先には、先ほどの二年生、優子がいた。」というパワーワード(突然のなかよし川)(パワーワードではない)
    ・なんですか?????意味ありげに笑う夏紀ってなんですか????それもっとkwsk
    ・夏紀がピンクのチューナーってなんか意外だなかわいい
    ・あすかパイセンまじ尊敬
    ・部長の気持ちが痛いほど分かって死ぬわ…
    ・あすかパイセンまじ尊敬(2回目)
    ・誰にでも平等に接してて人望の厚いあすかパイセンまじ尊敬だけどそういう人に限って心の中で何考えてるか分からないし踏み込めない感あるよな、わかる
    ・お祭りガチで行こうとする麗奈かわゆ
    ・あすかは香織とデート…へぇ…
    ・私の密かな推し後藤くんは彼女がいたんですよね、えぇ…はい。
    ・も〜〜〜〜黄前久美子〜〜〜それは嫉妬です〜〜ヤキモチっていうんですよ〜〜〜黄前久美子〜〜〜
    ・まじでこのあがた祭りの時の麗奈の私服死ぬほど可愛いよな、てか普通に麗奈が可愛い()
    ・大吉山登りたい
    ・やっぱポニーテールって正義だよな
    ・まじ展望台のシーンのくみれいよ。ここの絡み最高なんだよな
    ・沈黙が苦ではないと思うことはめちゃくちゃ大事…!!!
    ・あすかの考えが分かりすぎるけどあすかみたいにできないのが面倒くさいんよねぇ、、、
    ・なんて先輩だよ…。メンバーに選ばれなかったのは実力が自分より後輩の方が上だったからでしょ…。その分夏紀の考えはそこら辺好感持てるわ
    ・わりとここの黄前久美子の気持ちが分からんでもないから複雑な気持ち…。
    ・「楽器」や「音楽」は好きだけど「部活」は好きじゃないってなんかね…。分からなくもない節があったりなかったり。
    ・昔の人とは違うと頭では分かっていても昔のことがフラッシュバックして変に身構えたり信用出来ないことってあるよね…。
    ・アニメ版の夏紀の「あーあ、オーディション落ちてしまったー」のところ個人的に好き
    ・美智恵先生苦手だけど嫌いじゃない
    ・麗奈つよい…
    ・「正直言って、心の底からどうでもいいよ。」ここのあすかパイセンもめっちゃ好き!!!!!
    ・負けたかった、ってめちゃくちゃ分かる。もうどうしようもないくらいに無理だと納得できないと、でもと少しの可能性を探ってしまうのよね、諦めが悪いから。



    やべぇ本に没頭しすぎてソロ決め以降感想を書かずに最後まで読み終わってしまった…。
    まぁいいか…。



    はい。
    さっさと次の巻読も。

  • 「リズと青い鳥」⇒TV1期⇒TY2期⇒誓いのフィナーレ
    と見てきました。
    そして原点たる小説版へ。

    前提として、この作品がとても好きです。
    好きなのでアニメも何度も見てます。
    何度も見てるうちに、かすかなひっかかりがあることに気づき、それはなんだろうと自問自答し、言葉にしてみようと思います。

    日本のアニメは話がわかりにくい。なんでそうするのかわからないが、わざわざ肝心なとこをとばして、あとから想像で補うようにする表現をちょいちょい入れてくる。なんでだ? ガルパンもリコリコもどっぷりハマるほど好きだけど、やはり同じようなところがある。
    なお、まどマギにはそういったところはない。リズと青い鳥も、そういうところはない。
    (なお、肝心なところを飛ばして(見せずに)あとから周囲の表現で想像させるという手法はそれがいいときもあれば、よくないときもある。常に悪いわけではない)

    で、響けユーフォニアムであるが、アニメ見てたときのわかりにくい部分は、わりと小説もそのままだった。小説をそのまま忠実にアニメにしていた。なので、響けに関しては、アニメのわかりにくさは小説に由来していた。

    これは単に、どんなシーンを入れるか入れないか、どんな順番で並べるかという構成の問題である。

    日本のアニメは構成が良くないのが多い、という印象。
    そして響けの原作も構成が惜しい、という印象。

    これはなんでなんだろうな~。

    なお、構成の良さ(わかりやすさ)のお手本は、今年公開になった「トップガン」。アクションものなのに老若男女、みんな面白いと言ってるのは、構成が良いから。わかりやすいので、作品世界に没入できる。

    という以上の説明はたぶんわかりにくいと思う。
    なぜならそこをしっかり書こうとすると時間と気力が必要なんだけど、もう面倒なので、思いついたこと書くだけで精一杯。

    そしてもう一度改めて言うが、響けは大好きです。

  • 【再読】北宇治高校吹奏楽部。古豪として知られる部だが今は見る影もない。そんな部を舞台に全国大会を目指して繰り広げられる青春群像劇が始まります。主人公の黄前久美子が入部し、京都大会の結果が出るまでが描かれる今回です。あー、部活の人間関係ってかくも面倒くさい感じだったねぇ。ぐだぐだだった部が力のある指導者によって一つの目標を目指して頑張るようになる、というのは部活ものの王道展開で、とても熱くなります。次の展開にも大いに期待です。

  • いや面白い!!こんな感動と拳に力入る作品だったとは!女子高生の行き過ぎない人間ドラマで、ストレスなく読めました!展開も早くて、青春時代のように一瞬で読み終えてしまった!
    青春はいつもすぐに通り過ぎる。

  • 私が高校生の時にちょうどアニメ化され、登場人物たちと同じような感覚でアニメも小説もリアタイで読みました。
    吹部だったので、「実際にこの先輩が部活にいたらどうか」とか「自分がここにいたらどう感じるか」みたいなものをよりリアルに想像しながら読み進めました。
    某強豪校を思わせる学校が登場したり、演奏したことのある楽曲なども出てきて、吹奏楽やってた人からすると入り込みやすいと思います。

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著者プロフィール

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2019年『その日、朱音は空を飛んだ』で第40回吉川英治文学新人賞候補。2021年『愛されなくても別に』で第42回吉川英治文学新人賞受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『青い春を数えて』『どうぞ愛をお叫びください』などがある。

「2022年 『嘘つきなふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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