高城 剛と考える 21世紀、10の転換点

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800218995

感想・レビュー・書評

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  •  著者は、良くも悪くも、これから「個人の時代」になっていくことは、間違いないと指摘しています。
     あらゆる人に訪れる「個人革命」は、私たちの生活にどのような変化をもたらすのか。
     本書は、「今後大きな変化をもたらす」と考える10の分野を取り上げ、それぞれの現状や未来像についてわかりやすく解説した一冊です。

     詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=2491

  • 彼が言ってる事のまとめみたいな。いろいろ行動起こさないとな。

  • 時代は大きく変化しています。その中で我々はどういう生き方を選択していくのか?
    むしろ時代が変化しているからこそ、自分が積極的に生き方を変化させないと生き残れないだろう。そんな指南書になっております。
    この人が好きかどうかは別として、書いてあることは納得。
    <10個の項目>
    「仕事」「お金」「健康」「食」「住居」
    「言語と国際感覚」「移動」「情報・通信」「娯楽」「国・都市」
    (2014/4/30)

  • 【まとめ】
    2つ以上の仕事に取り組むというほかない。
    サスティナブルな仕事であること。
    意識のチェーン化は時代にあった人間の自然な欲求に基づいて形成されるものであり、自分自身の心の声に素直な気持ちで耳を傾けた結果としてもたらされる。
    21世紀において圏外こそが黄金になる。

    【感想】
    これからは個人の時代。
    変化が起きた時に各個人が対応出来るようにしておくことが大切。
    今の当たり前は未来の当たり前ではない。

  • 今までと被る話が多い。エネルギーについては消化不良ぎみ。

  • 沢尻エリカの旦那さんとしてお茶の間を賑わしたことで、すっかり
    胡散臭いイメージのついてしまった高城氏。一体、何をやって生き
    ているのか、よくわからない人なのですが、ここ数年は、世界30
    カ国以上を渡り歩きながら仕事する、ハイパーノマドな生活をして
    います。自分で見聞きしてきた世界の最先端を踏まえつつ、人類の、
    日本人の未来を語る。それが最近の彼のスタイルですが、「アイデ
    アは、移動の距離に比例する」という言葉どおり、その発信内容は、
    いつも、とても新鮮な刺激に満ちています。

    本書は、そんな高城氏が最近考え続けてきたことを「仕事」「お金」
    「健康」「食」「住居」「言語と国際感覚」「移動」「情報・通信」
    「娯楽」「国・都市」の10の視点で整理したもの。たった200頁
    足らずの本で、これだけのテーマを語るので、どうしても浅く広く
    になっている感は否めませんが、その分、お手軽に世界の変化の潮
    流を捉えることができる内容になっています。

    高城氏の良いところは、未来が進んでいく方向を、いつも身をもっ
    て見定め、行動しようとしているところです。頭で理解するだけで
    なく、身体で理解することで、本当の未来を感じとろうとしている。
    そうやって、いわば身体全体で世界と共振しながら、流れるように
    生きる様は、変化に富んだこれからの時代を生き抜く上での、一つ
    の理想のモデルと言えるでしょう。

    一つ一つのテーマで語られることの詳細は本書に譲りますが、読ん
    でいて、そうだよなあと深く納得したのが、「少し気持ち悪いと感
    じる先に未来がある」という言葉でした。

    私達人間は、変化を求める存在である一方で、変化を恐れる存在で
    もあります。同じ世界で同じことばかりしていると飽き飽きとして
    しまうのに、慣れ親しんだ世界を出て新しい世界を経験することに
    は恐れを抱く。そういう矛盾した存在です。そして、年をとるほど
    に、変化を恐れるようになります。慣れ親しんだ世界の心地よさに
    安住したくなるのです。

    でも、だからこそ、「ちょっと気持ち悪いな」と感じることに自ら
    をあえて投じていくことが重要になります。そうでないと、知らず
    知らずのうちに、変化を拒む人になってしまう。新しいことはいつ
    だってちょっと気持ち悪いものなのです。でもその気持ち悪さの中
    にこそ、自分の世界を広げてくれる未来の芽がある。気持ち悪さか
    ら逃げていては、新しい世界は開けない。それは、自分への戒めと
    して心しておくべきことだな、と思いました。

    本書のメッセージは明快です。「変化を恐れるな。変化しなければ、
    進化しない」。それに尽きます。この変化を恐れない生き方こそ、
    高城氏に学ぶべきことでしょう。まさに、「未来は恐れるものでは
    なく、ドキドキしながら楽しむもの」なのです。

    変化を恐れずに未来に向かって生きていこうと思わせてくれる一冊
    です。是非、読んでみてください。

    =====================================================

    ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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    良くも悪くも、これから個人の時代になっていくことは、間違いな
    い。それは、個人の可能性が広がることでもあるし、国に一部委託
    していた義務や責任も自らまっとうしなくてはならないということ
    でもある。
    そうであるからこそ、これまで以上に正しい知識を身につけ、世の
    中を生き抜いていくサバイバル力が不可欠となる。

    世の中にある99%の仕事は、機械やテクノロジーに置き換わる可能
    性が高いと感じている。

    世界中でデジタル化が進んでいるいまだからこそ、人と人とが集ま
    れる場の重要性が、年々増している。直接会って話すことのほうが、
    デジタルを間に挟むコミュニケーションよりも人として自然であり、
    そこにはオンラインとは違った世界が繰り広げられる。いわば、ラ
    イブである。

    資産という意味でもっとも正解なのが、自己投資だと経験的に思う。
    基軸通貨である米ドルさえどうなるかわからない時代において、確
    実に資産として残ると断言できるのが、自分自身の成長や経験に対
    してお金を費やすことだ。語学を磨くでも、旅をして刺激を受ける
    でも、素晴らしいライブを見て感動するのでもよい。自らを成長さ
    せるための投資は、急速な社会変化があっても資産として残るもの
    だ。

    「そんなバカな!」と思えることにこそ、未来の種は眠っているの
    だと常々思う。

    革命は、その画期的製品が登場したときと、使用者が新たな使い方
    を見つけたときの二度起こるのである。

    僕がたどり着いた結論のひとつに、「少し気持ち悪いと感じる先に
    未来がある」というのがある。

    つながったことで利益が生まれる一方、つながっていないことに魅
    力を感じ、オフラインの価値が高まっていくようにもなるだろう。
    21世紀において、圏外こそが黄金になるのだ。
    セレブリティーやエグゼグティブの間では、参加者のスマートフォ
    ンを集めて箱にしまい、パーティや会合の最中は圏外で過ごす方法
    が広まっている。大事な時間を過ごすのに、過度な情報摂取は問題
    でしかないからである。

    都市計画で注目されているのが、「グロウスバウンダリー(Growth
    Boundary)」である。直訳すれば「成長の境界線」だ。街として
    発展していくべき範囲をあらかじめ策定し、商圏や住宅地などを集
    中的に配置して効率のよい経済活動を目指すというものである。

    諸外国をまわって特に感じるのは、日本は長い歴史がある国だとい
    うことだ。それに面白いのは、各地方が国や藩として独自の商売や
    文化が栄えていることである。ここまで地域ごとに多様性をもって
    いる国は、そう多くはない。しかし、現実は画一的な「ファスト風
    土化」が日本を覆っている。(…)長い歴史によって語り継がれて
    きた土地の教えは、目先の営利のために葬られ、自ら歴史の永続性
    を断ってしまったように見える。

    人の目を引き寄せるだけの安易な手法として採用されている「ゆる
    キャラ」の存在は、日本のクリエイティビティの低下が深刻なレベ
    ルにまで落ち込んでしまっていることを示していると感じる。

    歴史を紐解けば、どんな時代においても変化は軋轢を生み出した。

    しかし変化しなければ進化もない。つまり、変化こそが人類が先へ
    と進む基本であることを忘れてはならない。変化することを恐れて
    求めず、それでいて右肩上がりの成長だけを求めるために無理が生
    じてしまっているのが、現代社会の多くの病巣の核なのだと思う。

    小舟でも大型戦艦でも同じであるが、激しい海をわたるコツは3つ
    あり、正しい航路をいくつかみつけておくことと、出発にあたり正
    しい装備を持つこと、そして船のバランスをしっかりと整えること
    にある。

    もし、道や自己を見失いそうになったら、短時間でもいい。渦潮の
    外へと出ることである。時代の渦は頻繁に動き、潮目は日々変わっ
    ている。だからどんなに海を超える達人でも、冷静さを取り戻すた
    めに、わからなくなったら渦潮の外へと一時的に身を置かねばなら
    ない。なんとしても一度渦潮の外へ出ることこそ、この時代の荒波
    をわたりきる唯一の術のように思えてならない。そして荒波をわた
    って、誰も見ぬ世界へと進んでいくのである。

    どんなときも「未来」は恐れるものではなく、ドキドキしながら楽
    しむものなのだ

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ●[2]編集後記

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    ディズニー映画『アナと雪の女王』が大ヒットしています。小学生
    の間では、主題歌「Let it go」を歌うのが大流行していて、どこに
    行っても「ありの?ままの?」と子ども達が歌っているのを聞くこ
    とができます(日本語訳された主題歌のサビの部分です)。アメリ
    カでも、子ども達が「Let it go?」と歌いまくっているそうですか
    ら、凄いものですね。

    未見の井上は、何がそんなに良いのか、今いち理解できていません。
    映画を観に行って以来、ご多分に漏れず、歌を歌いまくっている小
    2の娘に、先日、「何でその歌、そんなに好きなの?」と聞いたら、
    「自分がやらなければいけないことが全部入っているから」との答
    え。よくよく聞いてみると、どうやら「ありのままの自分を好きに
    なって、自分に自信を持って生きていく」というのが、娘がやらな
    ければいけないことなのだそうです。

    それは、裏を返せば、ありのままの自分を娘は好きになれていない、
    ということです。小2の娘が、そう思ってしまっているということ
    に親としてショックを受けているのですが、娘をそう思わせている
    ものは、一体、何なのでしょう。僕らの育て方がいけないのか、は
    たまた学校という環境が合わないのか…。

    とにかく、まずは学校で何が起きているのかを知るためにも、もっ
    と学校ときちんと関わろうと思いました。

    実は、日本は、他の国に比べて、子どもの自尊心が低い、と言われ
    ています。例えば、高校生を対象とした、2011年の日米中韓4カ国
    の調査では、「自分は価値のある人間だ」と答えた割合は、米国
    57.2%、中国42.2%、韓国20.2%にたいし、日本は7.5%と極端に低
    く、「自分を優秀だとは思わない」の割合は、米国11.2%、中国
    32.7%に対し、日本は83.2%と非常に高くなっています。

    何故、日本の子どもは自尊感情が低いのでしょう?子ども達の間で
    何が起きているのでしょう?解決策として何が必要なのでしょう?

    まさに我が子の問題として考えていきたいと思います。

  • 高城 剛さんが語る21世紀について。「世界は信じられないほどの速さで変化している」「5年後、いまとはまったく違う未来が待っているということだ」。全体的に興味深い内容でした。

  • ■すでに高城さんの本は何冊か読んでいるので,
     あらたな知見はなかった。
    ■「転換点」のはずなのだが,
     ステレオタイプ的な印象を受けた。

  • 読了

  • 近未来予測本。世界の動向と日本の立ち位置から考える自分の未来。非常に興味深い一冊。

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著者プロフィール

高城 剛(たかしろ つよし)
1964年東京都葛飾区柴又生まれ。
日本大学芸術学部在学中に、「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。自身も数多くのメディアに登場し、NIKE、NTT、パナソニック、ソニー・プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。2008年より、拠点を欧州へ移し活動。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。著書に『世界はすでに破綻しているのか?』『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?』『カジノとIR。日本の未来を決めるのはどっちだっ!?』(集英社)、『ヤバいぜっ! デジタル日本』『オーガニック革命』(集英社新書)、『2035年の世界』(PHP研究所)、『人生を変える南の島々』『LIFE PACKING2.1 未来を生きるためのモノと知恵』(パブラボ)などがある。

「2017年 『不老超寿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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