幻影館へようこそ 推理バトル・ロワイアル (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800219053

作品紹介・あらすじ

「ゲームに参加するだけで三万円」という幼馴染み・喬子の誘いを受け、新作の体験型ゲームに参加することにした高校生の加奈。集まった9人は、AR(拡張現実)が用いられた館で、謎解きやバトルなどミッションに挑んでいく。加奈は喬子と連絡をとりながらゲームを進めるが、次第にある違和感を抱きはじめ…。現実世界と仮想世界が混在する奇妙な館で、恐怖の二日間がはじまった!

感想・レビュー・書評

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  • 可もなく不可もなく…と言った感想
    江戸川乱歩のオマージュか?とタイトル見た時おもったんですが、中身からは感じられなかった

  • 最近の作者さんの作風を知る読者は、惹句を目にして「デスゲームなんて似合わないな」とか思うんじゃないだろうか。そう思ったあなたは正しい訳で、逆にクローズドサークルのデスゲームを期待した向きは、大いに裏切られることとなる。一言で言えばゲーム実況小説で、ゲームがリアルを侵食し始めて、グロとバイオレンス的展開はほとんどない。読者はヒロインとともに。架空のARゲームに普通に参加することになる。このAR推理ゲームがよく練られていて、ホントにあったら楽しそうだなと思える。その他、どうしても多くなる登場人物に「たぬ吉」「ウォーリー」なんてあだ名を付けて、読者の記憶力に負荷を掛けない造りになってるところとか、名前だけの容疑者リストをズラズラ連ねて、恬然としてる多くの作家さんに見習って欲しいところ。とりあえず面白かった。

  • ARを利用した探偵ゲームというアイデアは今まで読んだことがないけれど、それほど斬新という印象でもない。ですが、ARの描写が巧みであり、将来こんなゲームが実現されたら是非トライしてみたいと思わせる魅力がありました。
    ただ、後半からラストにかけての流れは余分だったように思います。読んでいて楽しい流れだっただけに、純粋なエンターテイメントの方がよかったな。

  • よくあるクローズドサークルものではあるが、人が死んだりしないユルい内容。
    話の真相はだいぶ取って付けた感がある。

    あと、ラノベ的な文章が好きになれない。

  • 近未来的な「新しいクローズド・サークル」って感じ。
    ガランとした屋敷にVR(本作ではAR)で映像を重ね、
    様々な状況を作り出す、というのは、ナルホド(^ ^
    これは今でも頑張ればできそうな気が(^ ^

    ただ、前半はけっこう...何というか
    「普通の健全なジュブナイル」みたいな感じで、
    正直「何だべな〜」という気もしないでもない(^ ^;
    いや、面白いんですけど、普通だな、と(^ ^;

    ただ、最初からずっと「何やら不穏な感じ」は
    通底して漂い続けている。
    その「種明かし」は、最後の最後まで出てこない。

    もちろん、前半の「普通」な感じの間も、
    ゲームの内容とかプレーヤーの駆け引きとか、
    読む者を退屈させることは全くない。
    が、作者が作者だし「まさかこれで終わるまい」
    という気が(勝手に)するだけで(^ ^;

    最後は、はぁぁ、そう来るか...という展開から、
    ある意味ファンタジーみたいな終わり方。
    これは...やや賛否両論か(^ ^;

    おそらく「ヤング向け」の作品なのでしょう(^ ^
    次は「大人向け」に期待(^ ^

  • 敗者が一人、また一人と消えていくと来たら、最後には誰もいなくなるか、ターゲット一人以外全員共犯物かしら?!と極端な方向に期待してしまいます( ^ω^ )←

    バトロワやインシテミルから『殺人』要素を取り除いたような今作。ARという、現実世界の中に架空現実を重ねる技術を用いてゲームを行う、という設定です。
    このゲームが、読んでてすごく面白いんですが、小説ではなく映像化した方が面白いんじゃないかな〜というのが読みながら感じたことでした。

    ラストはかなり後味悪いです。それまでの大団円な雰囲気との落差が、ちょーっときつかったなあ(T_T)

    …ブクオフさんに売って大分経っちゃったから、詳細覚えてないな…。


    『ゲームに買ったら賞金がもらえる』ーー仕事の都合で参加できない友人に代わり、ゲームに参加することになった加奈。集まった9人は、人里離れた山奥で謎解きに挑んでいく。ゲームの敗者が忽然と姿を消すことに、加奈は次第に違和感を感じ始めるが…。

  • うーん、ラノベって言われても納得

  • 高額のバイト代につられてゲームのモニタのために山奥に集められた9人が,仮想現実を用いた推理バトルを繰り広げられるが,その裏には実は・・・。
    解説で「恐怖の2日間が~」と煽ってはいるが,バトロワ的な展開はなし。
    単純な謎解き合戦的なものとして読めば,まぁそれなり。

  • 殺人事件なしのバトルロワイヤル。ゲーム感覚の設定だから、気楽に読めて良い。作者さんの他の作品も読んでみようかな。

  • クローズドサークルもの。
    小説で無い方が面白い気がする。内容だけだと軽すぎて読後感が物足りない。
    映像や音楽付きな方が、この平坦さならばいいと思う。

  • ARをミステリで使うと、こんなことができるんだ、とアイディアに感心。それでありながら、従来のミステリらしさがある。

  • いわゆるクローズドサークルのバトルロワイヤルもので、小規模な「インシテミル」と言う感じ。
    思わせぶりなプロローグがある割りに、しごく平和的な展開に肩透かしをくらいます。ゲームそのものもAR技術を使っているという点を除けば単なる脱出ゲームです。何かあると思って読み進めつつも、肩をすかされっぱなしで最後まで行ってしまうので、正直物足りない。オチは付いてるものの、もう少しひねりが欲しかったです。

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著者プロフィール

1972年大阪府生まれ。公務員退職後、『パチプロ・コード』で第八回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し2010年にデビュー。

「2017年 『散り行く花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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