東京最後の異界 鶯谷

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 211
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800219787

作品紹介・あらすじ

入り組んだラブホテル街、東京に漂う昭和の残り香。文豪、落語家の愛した街はいまデリヘルの聖地に。東京浄化作戦から取り残された街と女たち。ノンフィクション作家が覗いた"幻の花街"の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 新宿の紀伊国屋本店でなにげなく手に取った。「鶯谷(うぐいすだに)」という地名にはなんとなく隠微な響きがある。立ち読みで数ページ読んだら止まらなくなって、レジに走り、そのまま妙な興奮を覚えながら、山手線に飛び乗った。読みながら、鶯谷へ。鶯谷は、正岡子規が住んで謳い、江戸川乱歩が小説にし、初代林家三平がいた。これだけで住みたくなってしまう街ではあるが、いざ、駅の改札を出てまわりを見渡すと驚く。ラブホテルが駅前に密集している。そしてそのラブホテル群の合間に居酒屋がポツポツと点在する。ラブホテルの隙間にある無料案内所には、女性がいて客引きをしている。中高年のカップルがラブホテルに出たり入ったりしている。この街はなんなんだ。10代から80代までのデリヘル嬢2000人がこの街に待機していると、アマゾンでの本の紹介文にあった。この街が鶯谷である理由がこの本に克明にある。チューハイが200円で今も呑める街だ。
    (日本ブックツーリズム協会 テリー植田)

  • 繁華街でも、場末でもない特殊な街。鶯谷。

    風俗嬢を通じて、この鶯谷の今を伝えてくれています。

    韓国デリが増加しているそうです。でも、ここにはヘイトスピーチが
    起こるような諍いはありません。(マンガを渡す本橋さんが素敵)

    そしてたくましく生きる、人妻風俗嬢3人のお話。
    男って、駄目だなぁ。。。(自分も含めて)

    東良さんの表紙の写真も素晴らしい。
    お二人とお会いできてお話しできたことも、自分にとってプラスでした。

  • 入り組んだラブホテル街、東京に漂う昭和の残り香…。ノンフィクション作家・本橋信宏が、混沌の炎を静かに燃やす幻の花街・鶯谷に潜入し、その歴史と地理的背景、男女の肉声を採録。鴬谷の不思議な魅力を描く。

    私が山手線の駅の中で降りたことのないかもしれない唯一の駅が鶯谷。どんな町か興味本位で読んでみたけれど、文豪や初代林家三平一家の話こそ出てくるもの、風俗で稼ぐ主婦の話がメインで、鶯谷の実相に迫っているかと言えば期待外れだった。
    (Ⅽ)

  • 鶯谷の風俗を中心としたルポ
    文章がうまい

  • 読みだした後に、
    あ!この著者前読んでなんか嫌いだった人だ!
    と思った。
    なので、色眼鏡的な感じかもしれないが
    やっぱりこの本もダメだった

    私の感覚的にはなんか中途半端
    客観的にしようとしつつも自分語りが始まり、
    逆に主観でかきゃいいとこを一般論に逃げるような?
    よくわかんないけど
    変に気取った感じになったりとかもなんか
    それとも私の思ってる世界の方が間違ってるのだろうか

  • ノンフィクション

  • 2014.02.08 HONZで見つける。

  • 鶯谷の風俗ルポ多めの街ネタ本

    鶯谷に直接関係しないトピックスが気になるものの、概ね楽しく読めた。

    風俗関係がメイン。
    著者は、自ら記している通り「人妻」をメインテーマに据えており、街としての「鶯谷」の描写はかなり希薄になっていく感想を持った。

    また、タイトルの異界というレベルのオカルト、アンダーグラウンド的な話題はない。

  • 筆者の風俗体験ルポになっていて、例えば同じ筆者の新橋のルポに比べると私小説っぽいので読んでて為にならない。韓国デリヘルを筆者は好んでいるようだ。性欲は落差から産まれるといった見立ては面白い。

  • 離脱本。
    山手線から見える、独特の風情を持つ「鶯谷」を知りたくて読み始めたものの、
    風俗関連のことが多くて、こういうの読みたかったんじゃないな…と思って離脱。
    著者が風俗やAVに強いルポを得意としていると知って、納得。

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著者プロフィール

1956年、所沢市生まれ。著述家。早稲田大学政治経済学部卒。逍遙と実践による壮大な庶民史をライフワークとしている。著書に『東京最後の異界 鶯谷』、『上野アンダーグラウンド』『迷宮の花園 渋谷円山町』『全裸監督』など多数。

「2018年 『色街旅情 紙礫EX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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