【映画化原作】ケルベロスの肖像 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2014年1月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800220370
感想・レビュー・書評
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海堂尊のケルベロスの肖像を読みました。
桜宮市・東城大を舞台にしたシリーズの医療ミステリーでした。
「螺鈿迷宮」で崩壊した碧翠院の跡地にAiセンターが建設され、サービス開始に向けて作業が行われています。
ところが東城大付属病院にはその爆破予告の手紙が舞い込んでしまいます。
不定愁訴外来の田口は高階病院長からその対応を丸投げされてしまうのでした。
田口は警察や法医学者たちの思惑もからみながら、エーアイセンター運営会議の再開を進めていくのでした。
田口そして白鳥は陰謀をそしできるのでしょうか。
シリーズの完結編という位置づけの物語のようで、過去の作品のエピソードにも言及されていて読んでいてニヤニヤしてしまいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズのとりあえずの完結本。
この作者の作品は、ほとんどがどこかでリンクしていたりしてますが、
これは特に、別の主人公の「螺鈿迷宮」の話と深く関わっていて、
「螺鈿迷宮」の続編の「輝天炎上」を別の視点から書いた物でもあります。
また他の本を彷彿させるようなセリフが出てくることも多く
だからなのか、あちらこちらに主人公級の登場人物が出るため
「この人の話はこうだったなぁ」と思い出しながら読んでしまい
話の内容が散漫になってしまっている気がします。
完結編 とはいえ、続きがありそうな内容でエンドのこの本。
やっぱり出ましたねぇ。
それはまた文庫本になってからのお楽しみで。 -
起承転結の起が長すぎてダレるのと、過去作を熟読してないとついていけないのとで、ちょっと残念でした。
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桜宮サーガというのかな田口公平先生が主役の東城大シリーズの一作。相も変わらぬ登場人物群に今回はアメリカから東堂マサチューセッツ大教授がAiセンター副センター長に着任。またまた繰り広げられるドタバタ劇。シリーズのひとつの結末作であるせいか、関係作に出てきたオールキャストがたくさん。登場人物が多士済々すぎてそれぞれの活躍する場が小さすぎ、さしもの白鳥圭輔ですら影が薄い。事件と結末は派手ではあるけれど中身としては薄いなという印象。読んではいるもののもう前作は忘れかけているので、この人はああだったよな、とかあの事件は確か、とか思い出しながら読み進むのも結構しんどいし。丹念にシリーズを読んでくれている読者へのサービス作というところなのかな。
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ぐっちー先生は小説版の方が好きだったり。
今回大活躍(?)で嬉しい。
いや、ドラマ・映画版の伊藤さんも、あれはあれで味わい深いですけどね。
色々設定が違うから、映画版だとどうなってるのか気になるなぁ。
はっ、映画だと東堂さんが生瀬さんなのか!見るの楽しみ~。
小説の方は一応これで完結なんでしたっけ。
でも海堂さんの作品はクロスオーバー多いから、他の作品でも桜宮のその後が見られるといいなぁ。 -
シリーズの今までの作品と色々な点で絡み合った内容で、集大成という感もあるものです。一連の物語が、いったんここで一区切りという感じで読ませていただきました。
いままでの著作を知っていれば楽しめる内容がたくさんありますし、何よりも登場人物の魅力有る描写が素敵です。
ただ、ミステリーとして読むと、謎解きの部分が若干薄いように、物足りなさを感じてしまいました。 -
正直ラストは少し物足りなかったです…
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Aiセンターの稼働とあれやこれやのお話し
アノ女性の正体は他の本を読んで知ってたけど、それだけじゃないかもね
ってか、高階さん院長をやめるの?
モルフェウスでは院長やってなかったか?
ってか、田口先生も相変わらずフツーに愚痴外来やってなかったか?
そもそも田口先生ってそんな信頼されてたのか?
ま、ボトム20の面々が活躍するのは高階さんとしては先見の明があったというべきか ってか作者の思うがままではあるけどね
作品同士のつながりに齟齬はない(あってもモルフェウスのように無理やり修正する)はずなので、今後も作品のつながりに期待 -
ぐっちー先生、まさかの大出世に衝撃を受けました(笑)
雑誌、ダ・ヴィンチに掲載された短編2篇収録。懐かしの飴な彼の慌てる姿といったらもう。