いつまでもショパン (宝島社文庫)

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  • 本 ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800220431

感想・レビュー・書評

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  • 最近、読むペースを速めてる中山七里さん!

    岬洋介シリーズ第3弾!
    ポーランドのショパンコンクールとテロ!
    凄い組み合わせやけど、なかなか。
    このシリーズは、ミステリーではあるんやけど、ピアニストである岬さんの話しなんで、ピアノ演奏シーンの描写が多い。多分、ミステリー的な描写よりも…それもかなり…
    なのに、クラッシックとか、ピアノとか知らん私にも入り込める。
    何か、演奏が凄いなぁ〜と思える。まぁ、読んでる間の話しではあるんやけど。
    演奏シーンに飽きないというのは、作者の表現力が凄いんやろな。

    コンクールでの賞受賞よりも、人の心を震わせ、全てを止める。
    そんな人に、ホントの意味の賞をあげて欲しいな〜!

    • ultraman719さん
      yyさん
      はじめまして!おはようございます!

      こちらこそ、これからも、よろしくお願いします!

      いいね!して貰えたりすると、その方の本棚...
      yyさん
      はじめまして!おはようございます!

      こちらこそ、これからも、よろしくお願いします!

      いいね!して貰えたりすると、その方の本棚見て、読んだ作品あると、たまに狂ったように、いいね!してしまうんです。
      すみませんm(_ _)m

      中山七里さん、まだ、在庫10冊以上あります!まだまだ、楽しみますよ〜!

      また、感想、参考にさせて下さい!
      2022/10/02
    • yyさん
      ultraman719 さん

      (笑)(笑)( ´艸`)
      楽しい方☆彡
      これからも時々「狂って」ください
      お待ちしていまぁす (^...
      ultraman719 さん

      (笑)(笑)( ´艸`)
      楽しい方☆彡
      これからも時々「狂って」ください
      お待ちしていまぁす (^-^)/"
      2022/10/02
    • ultraman719さん
      yyさん

      了解です!笑
      yyさん

      了解です!笑
      2022/10/02
  • ショパンの聖地・ポーランドを舞台に繰り広げられる、サスペンス&成長群像劇。テロリストに狙われたピアノコンクールとそこに参加するヤン・ステファンスを軸としており、家系に縛られたヤンと岬の二人が主要な登場人物となる。ヤンは父親であるヴィトルドとの関係に悩んでいた。そこから多くの出会い、別れを繰り返しながら自分自身の本当の音楽を見つけていく。その過程とその結果奏でた音楽に感動した、そしてその後のノクターンの演奏による奇跡はもっと感動した。小説だからといってしまえばそこまでだが本当に起きるかもしれないと感じてしまったのは、前作2作品の岬の演奏を知っているからかもしれない。
    そしてミステリー面としては、テロリストという今までとは凶悪度が桁違いの人物を相手にするというスリリングな展開と同時に今まで通りの伏線の回収ぶりが凄かった(特に岬の握手の所とか)のが素晴らしかった。そして最後のシーンが今までのキャラクター達が再登場する所がとても良かったです。次は、岬の過去の物語が展開されるようなのでそこも楽しみにしていきたい。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    岬洋介:森川智之
    ヤン・ステファンス:花江夏樹
    マリー:古賀葵
    ヴァリー・ガガリロフ:石川界人
    エドワード・オルソン:後藤ヒロキ
    榊場隆平:山口勝平
    エリアーヌ・モロー:雨宮天
    アダム・カミンスキ:大塚明夫
    ヴィトルド:大塚芳忠
    ハロルド:小西克幸
    コモロフスキ大統領:玄田哲章
    スタニスワフ・ピオトル:遊佐浩二
    アントニー・ヴァインベルク:乃村健次
    マリア:能登麻美子
    レフ・カチンスキ:諏訪部順一
    城戸晶:古川慎
    下諏訪美鈴:早見沙織
    入間裕人:福山潤

  • シリーズ第3弾。今回の舞台はショパンコンクールが開催される2010年のポーランドのワルシャワ。日本から飛び出し有名な国際ピアノコンクールが題材で、シリーズを追うごとに話がスケールアップしている。今回は国際テロ組織を隠れ蓑にした単独テロリスト「ピアニスト」によるワルシャワでの連続テロ。残忍な手口に辟易としてしまうが、その傍で繰り広げられるショパンコンクールの模様はとても面白かった。コンサート出場者の演奏の様子が詳細に描かれているので、曲名からすぐ曲調が思い浮かばないものについては、動画で曲を検索しながら読み進めた。あの岬先生も出場し、演奏家としての魅力を国際的に周知させていた。結末は岬先生らしいものだと思った。ショパンのピアノ曲が好きなので、それぞれの曲が作られた時の時代背景なども組み込まれている点もとても良かった。

  • 音が聞こえてくる筆致です。音楽が人に与える影響力って計り知れないです。

  • ピアニスト岬洋介シリーズ 第3作
    プレリュードでさっそく飛行機事故。政府専用機搭乗者全員死亡。ちょっと、岬先生が解決するミステリーにしては、死に過ぎてないか?とは思いつつ。
    今回は、ショパンコンクール出場の為、舞台はポーランド。コンクールでのコンテスタント達の濃密な演奏やポーランド人ピアニストの覚醒を楽曲と共にテンポ良く描く。そこにシビアなテロ活動を織り込む。
    ロシア人ピアニストが「音楽に政治を持ち込むのか」という場面があり、なかなかタイムリーだった。
    今回は、音楽小説、そしてまさかの社会派小説的な要素が多いかな。岬先生の活躍が国際化。

  • 面白かった
    岬洋介シリーズ第3弾
    ショパンコンクールでの物語

    ストーリとしては大きく二つ
    コンクール会場で起きた、指が10本とも切り取られてる殺害事件。さらに頻発する爆弾テロ。そのテロには「ピアニスト」と呼ばれるテロリストが絡んでいる。テロリストは誰なのか?

    一方で、岬も出場しているショパンコンクール。
    優勝候補の一人であるヤン・ステファンス。そのヤンの成長の物語。父親との確執がありながら、予選から決勝の中、ほかの出場者の演奏を聴きながら、本当の自分のショパン・演奏を見つけていきます。
    ショパンコンクールの優勝者は誰なのか?
    やはり、この音楽描写がすごい。熱量を感じます。

    そして何よりも、今回、一番感動したのは
    岬のノクターン
    すぐにYoutubeで曲を聴いてしまった。
    そのノクターンで起きた奇蹟
    ありえないと思いながらも、今までの伏線ふくめて、岬が奏でたその瞬間のノクターンにはそれだけの強さがあるのだろうと思わずにはいられません。

    とってもお勧め

    • koshoujiさん
      初めまして。koshoujiと申します。
      かなりの亀レスですが、フォロー、或いは私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。...
      初めまして。koshoujiと申します。
      かなりの亀レスですが、フォロー、或いは私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。
      10年ほど前、ひたすら本を読んでいた時期があり、ブクログに掲載しているレビューも、その頃のものが殆どですが。
      その後、故郷の同窓生探しのためにmakopapa77という名前で、歌うYouTuberに変貌し、小遣い稼ぎしていました。
      この2023年2月に、めでたく「前期高齢者」の仲間入りを果たし、4月からは、週に6日は日曜日状態(笑)になり、今後はようつべとブクログの両立も可能で、新しいレビューも書けそうです。
      ただし、海外旅行が増えるので、無理矢理そちらにかこつけたレビューが多くなるかもしれません。
      それでも、読んで楽しくなるようなレビューを書き続けたいと思いますので、読書仲間として末永くよろしくお願いいたします。<(_ _)>
      masatoさんのレビューも楽しみにしております。

      この「いつまでもショパン」文庫化された当時の帯には、単行本時に書いた私のレビューが抜粋されていました。ブクログから依頼があり、OK出したら、中山七里さんのサイン入り文庫本をもらいました。サインの字はあまり上手ではなかったですが(笑)。
      2023/04/07
    • masatoさん
      koshoujiさん、コメントありがとうございます。
      新しいレビュー楽しみにしております。
      こいらこそ、これからもよろしくお願いします。
      koshoujiさん、コメントありがとうございます。
      新しいレビュー楽しみにしております。
      こいらこそ、これからもよろしくお願いします。
      2023/04/08
  • 橋本愛主演の映画化で話題、「さよならドビュッシー」シリーズの最新刊が登場!
    ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生。
    遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。
    コンクールに出場するため会場に居合わせた岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。
    さらには会場周辺でテロが多発し……。


    岬洋介シリーズの一冊。
    もう順番ぐちゃぐちゃになっちゃってますが、どれから手を付けても面白いものは面白い!!

    舞台はポーランドのショパンコンクール。
    大きな舞台だけあって、ピアノ演奏者のレベルも違いますね!
    どの人の実力もずば抜けている。
    このずば抜けた実力の持ち主たちの中で、岬さんはどのような評価になるのか?
    でもって、これはピアノの話だけでなく、しっかりミステリなんですよ(笑)
    これが凄い。

    ピアノの演奏だけで、震えが来るほどの描写なのに、しっかりミステリでも読者を楽しませてくれる。

    本書最後のノクターン、鳥肌が立って、目に涙が溜まりました。


    ショパンは、何年も前だが、平野啓一郎先生の「葬送」を読んでいた為、
    ショパンにまつわる人の名前が出てきても、大抵は把握できていた(*^-^*)
    あの本も凄い熱量だったなぁ・・・。

  • テロを起こすこととピアノを演奏すること。どちらも人間の手による行為でありながら、それぞれが人々に与えるものは絶望と希望という相反する深い感情。絶望は憎しみや悲しみ、怒りを生み出し、希望は慈しみや感動、力強さを生み出す。絶望の縁からは何も生まれない。幾度となくそう思ってしまう瞬間がある。けれども、夜の闇が深いほど数え切れない星の瞬きが綺麗に見えるように、どれだけ深い絶望に飲み込まれたとしても希望は容易く消えることはないのだと、その度に一筋の光に助けられるのだ。人だけは闇の中で消えそうで消えない火を灯し続けることが出来る。

    ピアノから離れられなくなるピアニストたちは、ある者は何か大切なものを見失ってしまい、そしてある者は何か大切なものを思い出させてくれる。その旋律は時に戦場で奇跡となってキラキラと降り注ぐことさえある。例えお伽話のようなものだとしても、絶望の果ての痛みから生み出された音楽だからこそ、傷つけ殺し合う人間たちの上に尊い光となって射し込むこととなる。音楽の力だけでテロや戦争はなくならない。そんなことは分かってるのだけれど、音楽には人間の心を取り戻す力があることは信じてたい。信じている。

  • 前作のドビュッシーと比較するとミステリーとしての結末は簡素だった(犯人の予想ができてしまった)が、物語としての結末が美しく読了後の満足感は前作以上だった。
    音楽の強さや存在意義を改めて感じられた一冊だった。クラシックでは無いが音楽関係の職業についている自分にとっては、より一層仕事を頑張ろうとも思えた。

    そしてプー◯ン大統領よ、ノクターンを聴いてくれ。

  • 岬洋介さんシリーズではあるけど、今回はあまり登場せず、主人公のピアニストとしての成長の話&テロの話。

    ミステリーの要素少なくて音楽描写が多かったので、私の好みではなかった。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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