珈琲店タレーランの事件簿 3 ~心を乱すブレンドは (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 3785
感想 : 287
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800224439

作品紹介・あらすじ

実力派バリスタが集結する関西バリスタ大会に出場した珈琲店"タレーラン"の切間美星は、競技中に起きた異物混入事件に巻き込まれる。出場者同士が疑心暗鬼に陥る中、付き添いのアオヤマと犯人を突き止めるべく奔走するが、第二、第三の事件が…。バリスタのプライドをかけた闘いの裏で隠された過去が明らかになっていく。珈琲は人の心を惑わすのか、癒やすのか-。美星の名推理が光る!

感想・レビュー・書評

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  • 「珈琲店タレーランの事件簿」の3冊目ですね。
    今回はバリスタコンペティションを巡る事件がテーマ。
    美空のバリスタの成り立ちや師匠が鍵を握る。
    キャラクターもしっかり描かれて、筋書きがシリーズをもり立てて行くようにリードしてきていますね。
    主人公と美空の接近も深まる気配。
    バリスタコンペティションも取材が確かで珈琲ファンにも楽しい物語でした。
    まだまだこのシリーズは面白く成りそうです。

  •  ターレランシリーズ3部作目です。私は本書のような少しライトな推理小説が好きでよく読んでいます。言葉が適切かどうかわかりませんが、私にとってターレランは箸休め的な位置付けです。登場人物も魅力的でコーヒーに対する知識も色がり、推理小説としても楽しめる本書は私にとって最適なシリーズものです。

     ここからは3部作目についてのレビューになります。正直に言って3部作目である本書は私のイメージと乖離している部分が多かったです。

     先に述べた通りサクサクとした推理が魅力だと感じていたのですが、本書は1つの事件を1冊丸々使って推理していきます。登場人物もかなり増えて箸休めにしては少々ボリューミーな一冊でした。

     このボリューミーさを長所と捉えることもできるかと思いますので、人によっては1部、2部よりも良いと感じる人も多いと思います。

  • シリーズ3作目。
    バリスタコンペティションで起こる事件の真相究明に、出場者でありながら奔走する美星さん。そのために最終種目を棄権するなど、自己犠牲を伴いながらも解決に導く。
    お互いに好きだと言っているようなものなのに、アオヤマとの関係が一切進展しない
    のは相変わらずもどかしい。

  • 事件簿も 三回目。

    今回は 大会ですね。

    毎回 コーヒーの話題だけで

    ここまで ふくらませることに

    感心します。

    コーヒー好きには たまりませんね。

    かく言う 私は 違いますが。

    今回の 犯人を 私は わかりませんでした。

    だまされましたね。

    皆さんは どうでしたか。

    事件簿 まだまだありますから

    当分 楽しめそうです。

  • 今回の長編は通してひとりの天才バリスタ千家諒の悲劇と転落。
    加えて大会の栄光の裏にある嫉妬と遺恨。
    憧れである場所が堕ちていくような感じ。
    最後は僅かながらでも救われる展開でよかった。
    何気に自分的に丸底芳人がいい味のキャラクターだった(笑)
    彼に憧れ、同じ職業となった山村あすか。そして切間美星のこれからのバリスタ人生に幸多からんことを…。

  • 前2作よりも設定に強引なところがあり、読みにくかった。途中で矛盾に気がついてしまうポイントも多々あり、物足りない。次巻に期待。

  • ポップな表紙の割に重たくて後味の悪さでお馴染みのこのシリーズ。今回はバリスタコンテストの最中に異物混入事件が続く。
    序盤のキャラ萌え小説を期待した方は脱落しそうな印象。ミステリとしてどうか?という視点では、トリックがややガバガバで物足りない。

  • コーヒー好きな人や、まさにカフェとかされてる方が読んだら専門的な事も書かれてるし、とっても面白いのでしょうね。

  • ずっと読みたかったんですけど、ようやくです(*´ー`)ゞ

    今回は前作に比べると、犯人は分かり易かったように思います。
    だけど、山村あすかさんの真相は意外でした。

    そしてなにより、早く告白しちゃいなよとか思いました。笑

    個人的には、美星さんの、"諍いはいけませんよ。誰も幸せになりません。"って言葉と、第六章での青山さんの、考え方がぐっと来ました。

    何はともあれ、また良い本に出会えました(*^^*)

  • バリスタの大会に出場し、3つの怪事件を解く切間美星。密室です。読み終わって感じたのは、この作者は短編の方が良いということ。ただ長いだけでトリックとかも、それほどではない。謎解きものとして楽しめるが、いつものヘビー級のキャラ押し展開もなりを潜め。何となく消化不良に感じたのは、着地点の心地悪さ。大会は隠ぺい体質で、あれだけのことをしても警察沙汰にしないし、甘い対応にはウンザリする。やってることは極悪なのではないかと思う。こんな奴らの作る珈琲は飲みたくない。

    • moboyokohamaさん
      そうですね〜
      バリスタという縛りの中での作品作りに苦しんでいるのでしょうか?
      そうですね〜
      バリスタという縛りの中での作品作りに苦しんでいるのでしょうか?
      2019/06/11
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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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