- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800225504
作品紹介・あらすじ
90年代半ばの東京・山の手-。襲撃、報復、抗争、資金源獲得。東京の不良少年の世界で、「食物連鎖」の頂点を目指した関東連合「伝説」の幹部が、少年期の野望と転落を綴った、前作をしのぐ悔恨の回想録!
感想・レビュー・書評
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★「時代」ではな個人史★前著「歪んだ絆」より読みごたえがあった。少年は更生のために地元を離れ地方に送られることがあるのは初めて知った。著者の家庭環境について、夫婦喧嘩をしているのだと思っていたが、母による「一方的な感情の爆発」だったと気づいた書く。その客観性はすごい。ならばなぜ選んだのが不良の道だったのかをもう少し知りたかった。当時への反省は端々に書かれているが、受けた方の憎しみは消えないだろうし、関係者の家族はみなどうしているのだろう。
不良後の生活を考えてK(川名)へのあこがれと接近を成し遂げた転身力には驚く。その時代感は正直なところ、分かるようで分からない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み物としては面白いが、やはり自己賞賛が目立ち少し不快。
内容を自分の回想だけに頼ってるので、少し信憑性にかける。
もういい年なのに、やっぱりどこかで、「悪いのに硬派な俺かっこいいでしょ」感が滲み出てて少し残念。
これを読んでやはり少年でも厳罰に処さないと、周りの為に、何より本人の為にならないということとを改めて確信した。 -
金属バットで相手が気を失うまで頭をガンガン殴ってるシーンが多々出てきますが、本当に彼らには後遺症が残ってないのでしょうか、それが心配で心配で。
で、朝青竜に殴られたKという人物の話が特に興味深かったですねー。いやー何と言うか、芸能界、スポーツ界、ビジネス界の大物と言われる方々の実にスケベーなこと。それを利用してのし上がるK。参考になります(笑) -
2014年8月9日読了。
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本作で書かれていることは私の住む世界と異なる世界の出来事かなと思うぐらい驚きました。また読み終えて悲しい気持ちになりました。自分の子どもが起こしたことを保護者の方はどのように思っているのでしょうか。とても気になります。
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筆者が本格的に関東連合に関わる前の、暴走族の抗争のプロセスが中心になっていて、イマイチだったなあ。
関東連合ウオッチャーの俺としては、関東連合の芸能界とか格闘技界との太いパイクにもっぱら関心があるわけで、宮前愚連隊では昭和53年世代がどうこう、とかいうエピソードには惹かれないのですよ。
ただ、名前をはっきり記していないものの、一読して「ああアイツとあいつね」とすぐに分かる程度の薄いボカシを入れた形で描かれている有名吉本芸人のヤバいエピソードとか、K-1の元館長の夜の顔とか、そのあたりはツボを押さえてくれてはいました。