人喰いの家 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 131
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800226037

感想・レビュー・書評

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  • こわ~!!そしておもしろかった!!
    ありそうでなさそうでありそうな恐ろしさ!

    フリーライターの美優は実家近くのセレブな早瀬家が女性向けのシェルターをしていることを知る。しかし住んでいるのは早瀬家族ではなく占い師の母息子だった。関わり合いになると呪い殺されるという忠告を受ける美優だが…。

    洗脳、占い師、呪い…
    今の時代だからこそリアルに感じる内容だったな~


    そしてここからちょっとネタばれ




    いやはや…まさか蟲毒の話が出るとは…
    マニア(何の!?)としてはおお~!な驚き。

    そしてラストまで驚きの展開
    塔山郁さんの他の作品もぜひ読んでみたい!

  • 貪る読書!気づけば2時間経っていました☆
    グロいのは苦手ですが、それを上回る物語性があると、相乗効果が生まれると実感!
    家モノに目がないので、飛び付きました。
    大当たりの1冊でした(^o^)/
    フィクションですが、似たような事件が過去にあっただけに、本当に恐ろしかったです。
    ぷはーっ、読書欲が満たされ幸せなりー♡

  • 読みたかった本がなかったので同じ作者さんのものを…と安易に手に取ってみたら、いやタイトルで気付くべきだったけど、なかなかにグロい描写が多くてうえぇってなりながら読み終えた。なんかトリックがあるのかと思いきや、根本にあるのは呪いの力で、それだけかと思えばトリックがあって、となかなか読みごたえあった。

  • 興味深い。 嫌いではない。
    ある種のトラウマがある方は読まない方が良い気がする。
    主人公含め、出てくるヤツがみんな歪み過ぎ。
    例の事件をモデリングしているのだろうか?
    最後までムナクソ。そこが凄い。

  • 尼崎事件がモデル?

  • 二段階オチ。洗脳って怖い…。

  • 好みだろうけど、「洗脳」「監禁」が全面に出過ぎると読む気が失せる

  • 一時話題となった女性芸人と占い師の事件を思い出します。題名と「その家からは出られない」という帯から相当なグロイ描写を想像しましたが、そういう描写はほとんどなく、むしろ主人公の家族内での立ち位置や、最低な母親に憤りを感じそればかり気にしながら読んでしまいました。他にも悲しい家族関係が出てきました。そういうところに彼らは上手く潜り込んでいくのですね。ミステリですが理詰めで説明できない怪奇部分もあり、中盤以降一気に惹き込まれて最後まで持っていかれました。好みは分かれそうですがラストまでよくできていると思います。

  • いいこわさ!

  • 息子の豹変っぷりがすごい。

  • 板の間に作られた祭壇。祀られた光沢のある赤い布。あの中に何があるのだろう…。どうです?気になるでしょ?その中身がキーワードとなる本作品は、謎の霊能者が心の弱みにつけ込み、その家族と同居、洗脳、そして監禁と実際に起こり得る怖さに"呪術"という怪奇な要素も組み込まれとても興味深く読んだ。また主人公の女性の家族関係が偏っていて(特に母親)、その理不尽な環境も物語の胸糞悪さに拍車を掛ける。ラストは特にどんでん返しがある訳でも無いが、ハッピーエンドで終わらないオチはこういう作品には必要だ。

  • 気味が悪い一冊。やっぱり呪いの類は怖い。

  • 旅行先にてあと3分で走る電車にナナカを残したままキオスクで買った本。

    あと3分だから大した選びもしないで猛スピードで決めた一冊。

    キオスクなんだから有名な本しか置いてないだろう。とたかをくくったらば、西村京太郎とかしかもなかったさ。。。

    うーーーん。本の少し悩んで、ホラーっぽいのにしよう。
    として買ったけど、サスペンス的要素強かったかな???

    ただ、いつかのオセロ中島?か?のような描写があったりで、なんかネタが最新なのが、やはり新刊だなぁーと感じさせてくれて読んでて楽しかった!ハラハラドキドキはさせてくれるけど、ホラー要素はないな。

    霊能者うんぬん。呪いうんぬん。です。

    これなら西村京太郎でもよかったかも?という感じの一冊!!

  • 尼崎の事件と中島知子の占い師の事件を一つにしてホラー仕立てにした小説。小説が現実を後追いしてどうする。現実より先にこの小説が発表されていたのなら凄いと思うが、逆だから大したことないという感じが残念ながら強い。

  • 一気読み・・・。オチは想像してたけど・・・嫌だ・・・。
    オチさえなければ・・・。
    主人公の母親のエゴと妹の身勝手さにイライラしました。。
    幸枝なんて、他人なのに体を張って助けてくれたんだじぇー。
    八坂が殺されず良かったです。死亡フラグ立ちまくってたけど大丈夫で良かった。ww

  • 強烈なホラーサスペンス。謎の家の恐ろしさもさながら、主人公の家庭環境があまりに怖すぎました。嫌だ、こんな家!
    謎の占い師を巡るさまざまな疑念。徐々に明らかになる事実と、不穏な呪い。オーソドックスなミステリかと思いきや、実在したとんでもない呪いの正体がなんとも恐ろしく。それぞれの事象を繋ぎあわせて浮かび上がる真実の構図も見事!
    そしてまさかのラストでのとんでもない展開。スリリングでスピーディで、一気読みでした。

  • 近年話題になった某事件群を連想させる現実に起こり得るリアリティのある恐怖と、古来から伝わる呪術による殺人といったオカルト的な恐怖、2つが重なり強烈な衝撃を与える 事件発生の要因ともなった人間の心や社会に蟠る暗い闇の部分や、呪術のための儀式の残酷さと猟奇性を描いた場面を読むのに、あまりにも辛い気持ちにさせられた ミステリー小説としての要素は然程強くないと感じるというか、中盤には既に事件の概要とその後の展開の予想がつくようになっているので、そのこともあって続きを読むのがしんどくなる こういった系統の小説が好きな人には面白く感じる作品であろうと思うのだが、自分はこの手の話が苦手なのだなと気付かされることになった

  • 自分の鏡のようだという漠然とした理由の母親からの疎外感が読んでいて苦しかった。羽田親子の言動も恐ろしいが、こんな母親に育てられるのは辛いの一言。でも、この美優の強さはその状況下で育まれたとしたら何とも皮肉。
    悪魔は天使の顔をしてやってきて、気づいた時には全てが手遅れという状況が現実の事件と重なり、背中に冷や水を浴びせられたようにゾッとする。
    ヨシエの生い立ちや動機はやはり謎のままか~。

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著者プロフィール

1962年、千葉県生まれ。第7回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞、『毒殺魔の教室』にて2009年デビュー。

「2020年 『甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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