ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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レビュー : 1132
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800226105

作品紹介・あらすじ

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて-。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。

感想・レビュー・書評

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  • 京都の美大に通うぼくは、電車の中で一目惚れをする。意を決して彼女に声をかけ、やがて付き合うようになった二人だが、彼女にはある秘密が隠されていた…。

    最初の方から幾度となく繰り返される仄めかしに、「あー、これは、タイムトラベルと不治の病なんだろうな…タイトルもそんな感じだし」と思ったけれど、それが明かされた時は、

    おぉーそうきたか!
    おぉーそうきたか!!(2回目)

    とびっくりした。タイトルは思った以上に『まんま』だったのか。ちょっとその発想は浮かばなかった。
    しかしSF要素はあれど(というかこれがないと成り立たないが)、とても純度の高い恋愛ものだった。

    私が青臭い(青春とも、黒歴史とも呼ぶ)学生時代を過ごした京都がそのまま舞台ということもあり、懐かしくもあった。
    涙脆い彼女の涙の意味がわかるととても切ない。
    運命ってあるのかな、なんて二人の心境を思うとしんみりし、純粋で一途な彼らの恋の行方から目から離せなくなる。

    • マリモさん
      kuma0504さん

      こんにちは!私は映画は観ておらず、四年前公開なのですね。完全に乗り遅れました(笑)
      予告編を探して見たら、小松菜奈ち...
      kuma0504さん

      こんにちは!私は映画は観ておらず、四年前公開なのですね。完全に乗り遅れました(笑)
      予告編を探して見たら、小松菜奈ちゃんは、私の抱いた愛美のイメージにあっているような感じがしました。kuma0504さん的にはイマイチでしたか?
      この話は、恋愛が主題なので、理屈は抜きにして(この世界を理解させるための理屈はそもそも考えられていないと思うし)、「そういう世界」として楽しむ本なのでしょうね。私が中高生のときに読んでいたら、もっとはまっていただろうなぁと思います^_^
      2020/11/18
    • kuma0504さん
      マリモさん、
      そうか、原作でも理屈は書いてなかったのか。
      TOHOシネマズは去年までマイレージ制度を作って600時間映画観たら、1ヶ月無料パ...
      マリモさん、
      そうか、原作でも理屈は書いてなかったのか。
      TOHOシネマズは去年までマイレージ制度を作って600時間映画観たら、1ヶ月無料パスを出すことをしていて、それをゲットしたら、「プリュキュア」含めて普段は観ないような作品を観ることを楽しみにしていました。この作品は、普段は観ない作品です。私は、ファンタジーだとしても、しっかり世界を構築していないものは嫌いです。それからやっと、2人の心理の機微に関心がゆく。まぁ典型的な女の子に嫌われる性格なので、暖かく見守ってください。

      「渇き」でモデルから衝撃なデビューを果たした小松菜奈は、2016年年3作主演、2作助演を果たしていて、大活躍でした。ところが、次の年の「沈黙」の出演で化ます。調べたら、彼女の出演作は8割ぐらい観ていることがわかりました。最近は「閉鎖病棟」や「糸」など、はっとする演技が多く、私的には注目株です。多分2015年にチラッと映画ロケ現場を観たことがあって、その時、普通の少女とは全く違う美少女だったことと、終始役になりきっていて好感を持ったことが影響していると思う(作品はつまらなかったけど)。
      2020/11/19
    • マリモさん
      kuma0504さん
      あはは、なるほど!
      確かに、なんとなくそういうもの?というぼんやりした説明では足りない人には楽しめないかもしれません。...
      kuma0504さん
      あはは、なるほど!
      確かに、なんとなくそういうもの?というぼんやりした説明では足りない人には楽しめないかもしれません。kuma0504さんの意中の人が、「典型的な女の子」なのであれば、その面前でばっさり切り捨てない方がよいでしょうが、好き嫌いはあって当然かと思います。え、なんで?と思ったら、その先に進めない作品はありますよね。

      私も、ファンタジーは、世界観が大事だと思います。この小説は、基本は恋愛もの、青春もので、それをちょっと変化球にしたのかなと。だからファンタジー的な世界観には重きを置いていない。さすがにシリーズ化するならば、もっと世界観の説明が欲しいところですね。
      私は、あまり詳しくその理論を説明されても読み飛ばしてしまう方なので、がっつり理論の説明のある山本弘さんの『プロジェクトぴあの』は説明部分を読み飛ばしてしまっていたのですが、kuma0504さんならその部分含めて楽しめるかも?

      小松さんご本人を見たことがあるのですね。それは美少女だったことかと思います(o^^o)
      私は映画を観ていないのでなんとも言えませんが、気になる女優さんとして覚えておきますね!
      2020/11/19
  • 作品の冒頭がクライマックス。初めて読んだ際には、まさかここがそんな重要な場面だとは気づくこともありませんでした。一つの場面でもその意味するところを知っているか知らないかでは、全く別物になるということを実感させられました。また、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」この書名、確かに作品の内容を的確に言い表しているとは思いますが、人によっては、あまりに軽くあまりに軟派な印象を受け、手に取ることすら躊躇してしまうのではないかとも思いました。

    この本では、かなり大胆なSFの設定を用いています。これには驚きました。でもさらに驚くことはその大胆な設定を前面に押し出すことなく、あくまでその設定はただの舞台であって、その上でごく普通の日常にある恋愛物語を淡々と描くことに徹しているところだと思います。その結果、空前の切なさを感じる作品になりました。全ての想い出が共有できたその時にはもう恋人同士としては二度と会えなくなる。こんな切なすぎる設定ありえないです。よくも考えたものだと思います。

    実のところ映画を先に観ました。観終わった後、あまりの切なさに耐えきれなくなり、すぐに見返して、さらにこの本も手にしました。
    二人の想いを考えれば考えるほどに究極の切なさを味わえる作品です。

    本を読んでみて、私的には映画の方がより洗練されていて二人の30日(本では40日)の二度と訪れることのない愛おしくかけがえのない日々を身近にリアルに感じられると思いました。一方で本の方はどちらかと言うと原石のような素朴で落ち着いた輝きを発しているように思います。こちらはこちらでとても好きです。

    ネタバレしても何度も楽しめる。良い作品に出会えました。

  • 最近映画の方を観て感動し、是非とも原作の小説を読みたくなった。やはりと言うか、映画では表現しきれていない切ない心理描写、舞台の京都の詳細な情報が書かれており、予想通り感激してしまった。

    この物語は単なるラブストーリーではなく、パラレルワールドに住む二人が時間を逆に生きていくという運命の中でお互い愛し合っていくという、とても切ない、しかし胸がときめくファンタジック・ラブストーリーです。

    強烈に惹き合う二人、しかし運命には逆らえずに二人とも定めに逆らわず受け入れていく、、胸がときめき、切なさで涙してしまいます。

    個人的に、京都出身の僕は、もうかなり昔の事だけど、三条大橋で待ち合わせしたり、宝ヶ池でデートした記憶が蘇ってきました。鴨川の川岸で、今でも等間隔でカップルが座っているんだなぁ、って感慨深くなりました。

    自分の青春の地、京都と、素敵なファンタジック・ラブストーリー、涙なくしては見れません。素敵な小説でした。

    • まことさん
      私も若いころ、修学院に住んでいました。
      映画では、やはり泣けました。
      私も若いころ、修学院に住んでいました。
      映画では、やはり泣けました。
      2019/02/25
    • kanegon69 さん
      まことさん、麻理さん、コメントありがとうございます。この物語、京都が舞台ってのがたまらなく郷愁をくすぐります。まことさんも一緒かな。ストーリ...
      まことさん、麻理さん、コメントありがとうございます。この物語、京都が舞台ってのがたまらなく郷愁をくすぐります。まことさんも一緒かな。ストーリーも素敵ですよねー。

      しかし、そうですかぁ、何何、中学生がおススメしていたですと、、おおお、こんなおじさんが同じ本で胸ズキュンしていいのかしら、、と思ったり、、ま、いいや、深く考えるのやめとこ。笑
      2019/03/01
  • やばい、これは一気読みするべきだった。
    何日もかけて、ちょっとした合間に読むものじゃなかった。
    女性は絶対好き。この手の話。
    もう1回読み直したい。だけど図書館で借りたから返さなきゃ。
    って事は、この本、買います!
    すっごい好き!

  • 愛美の秘密?が分かった時、ちょっと無理のある設定じゃ?と思ったけど、読み進むうちに切なくなってきた。こんなバカップルな恋愛って学生の頃しか出来なかったなーと恥ずかしくも懐かしかった。

  • ん?え??あれ??んん??あーーーー…
    みたいな感じだったかな…(笑)
    最初はしばらく理解出来なくて、こんがらがったけど、納得は出来てもなんだか。
    "あーそうだったんだー"ってゆう感想かな。

  • 期限があるから、これが最後だから、という生き方を改めて考えさせられました。自分は期限のない中でだらだらと生きているな、それではいけないな~。もっと人生を大事に生きなくては。

  • タイトルからおおよその設定が予想できてしまって何度も本屋でスルーしていたのですが、いざ読んでみると「この本のタイトルはこれじゃなきゃ」と思わせられました。

    するすると一気読みできる読みやすさ。
    読み終わってすぐにもう一度エピローグを読み返しました。
    これからどんな純愛物語が始まるのだろうと楽しみに読んだエピローグが、全てを知ってしまってから読むとこんなにも切ないものだなんて。

  • 青い、青い、青い。前半までのエピソード、その語りがおじさんには若く、気恥ずかしさに溢れていて、どうしようか(読み続けようか)迷うものだった。

    そうしたエピソードに少しづつ秘密の端々が見え隠れし始め、その謎めきが後半は一気に読ませた。

    タイトルから映画「50回目のファーストキス」のような展開を予想していたところ、驚くようなSF的仕掛け。そうした設定の上に築かれる切ない思い。

    なんだか新海誠の映画のように感じたのは自分だけか。

  • 京都でデートしたくなる。
    付き合いたての甘酸っぱさ。
    全部悟った後の主人公と彼女の切なさ。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。ライトノベル、一般文芸などジャンルを超えて幅広く活躍。 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』がミリオンセラーとなり話題を集める。 その他の著書に『君にさよならを言わない』『ケーキ王子の名推理』『天使は奇跡を希う』などがある。

「2020年 『ぼくときみの半径にだけ届く魔法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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