公開処刑人 森のくまさん ―お嬢さん、お逃げなさい― (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.38
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本棚登録 : 785
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800229083

作品紹介・あらすじ

ネットに実名が晒された犯罪者を殺していく殺人鬼"森くま"。結衣が転入した高校では、生徒が自殺した責任を問われて、教師の江沢がTVやネットで騒がれていた。結衣は江沢のために級友のつばきとある行動に出る-。いっぽう、恋人を何者かに強姦された高校教師の優平は、恋人の弟らと仇を討つべく動き出した-。ラストで新たな世界が現れる、二度読み必至のサイコパス・サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 前作森クマモンがちょっと一息にドぴったりの重量だったので、今回も休憩がてらに手に取った。

    前作の登場人物の名称はすっかり忘れていたものの、すぐ記憶を引っ張り出してくれたお陰で脳内構築に四苦八苦する事は無かった。安定の二代目森クマモン、一直線な王道ストーリーでしたが初代のゆるりさに完全にしてやられた。しっかり騙されました。初代森クマから数冊を経て進化した二代目森クマモン... 楽しかったです。

    前作を好んでいた身なので、あしだかおる の存在はもっと突っ込んでいただきたかった。更に言うと二代目森クマの出生秘話がやや弱く感じる。
    欲を言えばくまさんに森のくまさんをもっと歌ってもらいたかった...

  • R3.11.9 読了。

     読み始めてすぐ、動物虐待の凄惨な場面の描写にゲンナリした。公開処刑人のくまさんのような人を許せるのか許せないのかまで考えさせてくれたことは良い事だと思う。
    殺してしまいたい程憎い悪人でも、覚悟して抹殺したとしても、その後の人生は後悔しか残らないと私は思う。
    貧富、妬み、恨み、疎外感、優劣などが世の中にあるうちは、森くまさんのような存在が、どこかにいるかもしれませんね。

  • 森のくまさんの続編!
    こんなん本に出したら真似されそうで怖い:(;゙゚'ω゚'):
    小説とか読む人に、ネット民がおるか知らんけど。
    内容も誰にでもなり得るやん!森のくまさんに!こっち側か?あっち側か?知らんけど、こっちでも、あっちでもアカン事はアカンで〜!!!
    っと理想は、そうやけど、いるもんね!どうしようもない奴って。ニュースとかで見るし。
    今回の2代目くまさんは、紳士系と言われてて、何か仕事人のような感じになって来てる。
    仕事人みたいに、お金を貰うとかの歯止めがないので怖い!
    あくまでも「くまさん」ってのは、固有名詞ではなく、総称なんで、1人でなくても良い…
    なので、どんどん増えて…嫌や〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

  • 森くま第2弾。グロテスクなシーンが好みではないので、そこらへんは軽く飛ばし読み。前作のほうが森くまの狂気が伝わってきた感じがした。

  • 冒頭の動物虐待の描写が辛すぎて一旦 諦めてしまったものの、そこを乗り越えたら一気読みでした。

    二代目森のくま は誰なのか?
    動揺 森のくまさんを口づさむ 不審者の正体は?

    バスケ部顧問 江沢惣一郎殺害を追う結衣とつばさ
    レイプ犯を追う優平-まさる-慎之介

    2つの事件を軸に物語が進んで行く中 終盤に!
    「前回の森くま事件の描写が…」
    そして 明らかになる二代目森くま そこには悲しい事件が……

    負の感情がもたらす「森くま」という呪い。
    結衣は森くまの呪いを解く事が出来るのか?
    が、3部として作れそぅ?
    楽しみにしてます。

  • 堀内さんの本は2冊目ですが、コミカルなタイトルや表紙のわりに、結構本格の作家だなと感じます。しかも結構救いのない話を書く。食わず嫌いはよくない。
    勧善懲悪の殺人鬼 森のくまさんに兄を殺された少女と、恋人をレイプされた教師の2場面展開。この仕掛けは叙述だなぁとは察しながらも、スリリングのあるストーリーで、最後まで楽しめる。ネタは途中でどうしても分かりますが、、、
    ただ、ハサミ男とか殺戮に至る病とか、どうしてもそういった作のフォロワー感が強く、既視感のあるストーリーかなとは感じました。面白いんですけどね、なんか見たことある感じ。 
    て他の投稿見て最後に気づいたけどこれ続編なんだ、、、順番間違えた。

  • 読みやすかった。
    途中からこの人達は誰を追ってるのかが曖昧になってしまったのでそこをはっきり認識した状態で読んでいたらもっと楽しめたと思う。

  • タイトルや帯のコメントからもっとグロい感じのお話しだと思っていました。でも、それほどでもなく、多少モヤモヤが残るものの面白かったです

  • 犯罪者を次々に殺していく「森のくまさん」二代目。森くまに殺された教師のためにその真相を探る結衣とつばきの話と、恋人を強姦され、復讐を考える優平と恋人の弟マサルの話。

    森くまが許されることではないけど、でもそういうダークヒーローの存在をどこかで願ってしまうような事件も多いなと思う。

  • 前回のシリーズの二作目にあたるのかな。
    物語のつながりが若干あるので、前作を読んだ後に今作は読むのをオススメする。

    だいたい二作目は一作目よりもインパクトは薄くなるイメージだが、私的には今作の方が衝撃度は大きかった。後半になると展開が読めてしまう箇所もあるのだが、最後の仕掛けまでは辿り着けなかった。

    登場人物なども前回のつながりがあったりと、シリーズものとしても非常に面白い。
    なによりも森のクマさんという、殺人鬼設定が非常に上手い。可愛いキャラクターが猟奇的な設定って、けっこうあるけどもれなくハマるのはなんでなんだろ。やはりギャップが大きいのかな。

    個人的にはこの作者の文章は非常に読みやすくて物語設定も面白いので、他の作品も読んでいくつもりだ。

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