蘇る伊藤計劃

  • 宝島社
3.07
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800233080

作品紹介・あらすじ

伊藤計劃-全仕事と生涯。『虐殺器官』に連なる未収録短編「海と孤独」、本人による未発表コミック「ネイキッド」収録。

感想・レビュー・書評

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  • 日本SF界に大きな影響を与えた夭折の作家・伊藤計劃の各作品から、彼の謎めいた全体像に迫る。本人による未発表コミック「ネイキッド」や、未収録短編「海と孤島」も収録。巻末に個人年表&作品年表つき。
    (2015年)
    — 目次 —
    第1部 伊藤計劃全解剖
     『虐殺器官』/『ハーモニー』/『メタルギアソリッドガンズオブザパトリオット』/『屍者の帝国』/サブカル解剖/追想の伊藤計劃
    第2部 伊藤計劃「まだ見ぬ鉱脈」
     未開の鉱脈 未発表作品概略1996-06/作家が語る伊藤計劃/未来の伊藤計劃
    short story
    「海の孤島」ー伊藤計劃
    「グローバルファイナンスと愛の園」ー伊藤計劃
    「伊藤計劃全容」
    essey
    「不毛のタイトル地獄」ー伊藤計劃
    「SF、中学生、郊外住宅地」ー伊藤計劃
    comic
    『ネイキッド』ー伊藤計劃
    Interview
    伊藤計劃 最新の『ハーモニー』を語る
    大森望「伊藤計劃と〝伊藤計劃以後〟」
    「MG」in My Life
    虚淵玄「ついに語ることのなかった二人」

    個人年表
    作品年表
    著者紹介

  • SF作家の伊藤計劃を特集した雑誌。
    いろんな他の作家や評論家が伊藤氏を評した文章や作品紹介が載ってる。

  • 古本屋で偶然見かけて購入。今まで『虐殺器官』と『ハーモニー』しか読んでなかったけど、伊藤計劃がどういう作品に触れてきてこれらの作品に至ったのか少しわかった気がして良かった。
    この本に紹介されてた本を少しずつ読んでいきたい。エヴァとかでもそうだけど、「こういう本が背景にある」と言われると読みたくなる。
    本当に神格化みたいになってる中、一人批判的な見方をしてるのも、なんか良かった。

  • 2015-9-11

  • 夭折の作家で、その才能は惜しまれる。しかし、少々持ち上げ過ぎのきらいがある。

  • 凄い人だったんだ、ということだけはわかった。

  • 超新星のような作家、伊藤計劃。普遍性において手塚治虫や星新一に匹敵し、永遠に生きる。
    ことあるごとに思い返す定期的なよすがになる一冊。
    作品解説にインタビュー。SF面は大森望、ゲーム面は多根清史。藤井大洋・虚淵玄とのニアミス。

  • 伊藤計劃って

     すごいやつだなって思ってたけど、それに加えて普通の男だったんだなって感じるムックである。映画化を中心としたおちゃらけ風のムックなんだが、巻末の年表みると闘病の凄まじさを感じる。虐殺器官、ハーモニーの2作再読したくなった。

  • "「今日は貴様らにバナナで襲ってくる敵から身を守る方法を教えてやる」
    と<ほとんど首なしニック>は言った。ハーマイオニーが露骨にうんざりした顔をするので、ぼくは彼女をひじでつっついてたしなめる。"[p.98_「グローバルファイナンスと愛の園」第7回]

    「海と孤島」
    「グローバルファイナンスと愛の園」
    「伊藤計劃全容」
    「ネイキッド」

    「未発表作品概略」

  • ・伊藤作品についての考察、解説等が充実している。伊藤作品への理解が深まる一冊。

    ・伊藤氏の学生時代の短篇や、漫画作品も載っているので買って損なしかも。借りたけど。。

    ・表紙のトァンとクラヴィスがかっこよかった。

  • 最近、「屍者の帝国」を劇場で見てから、伊藤計劃氏の作品世界にどっぷりしてます。
    小説は「ハーモニー」以外は読んだことがなく、そういうにわか者には、本書はすこしハードル高かったです。
    「虐殺機関」も「屍者の帝国」もいずれ読もうと思っているのでネタバレしたくないんですが、解説とかあるし。そうすると、やっぱさらっとでも読んでしまいますよね。

    伊藤計劃氏の思想?というか嗜好?が好きで、そういうのをビンビンに感じてみたかったのですが、うーんやっぱり全部の著作に触れてからもう一回再読したいと思います。

    大森さんや虚淵さんへのインタビューは良かったです。

  • 映画化なんだよねー!
    というわけでザッとわかるとこだけですが(本格的なSF論とかは、残念ながらわかんねえ!)図書館で借りて勉強してみました。
    計劃さん、マンガも書いてたんだねえ。
    ううん、ホントに夭逝が惜しまれる……。

    映画化楽しみだ!

  • 早逝のSF作家伊藤計劃の作品ガイド。初期のころはマンガも書いていて、その作品も掲載されている。

  • ※本書は様々な記事を含みますが、このレビューでは本人執筆のものだけを取りあげます。
    ※性、暴力、流血表現の含まれる作品です。

    【印象】
    蘇る6つの化石。
    「海と孤島」「不毛のタイトル地獄」「SF、中学生、郊外住宅地」「グローバルファイナンスと愛の園」「伊藤計劃全容」「ネイキッド」。
    1つの漫画、2つの随筆、3つの掌編小説。

    【類別】
    掌編小説、随筆、漫画。
    SF、ファンタジー、不条理、二次創作、他。

    【備考】
    収録された作品は元々、同人誌や過去運営ウェブサイト、投稿漫画等であったものです。本来、現在はもう触れるのが困難だったはずのものばかりですので、伊藤計劃に興味関心が深い人へは本書を強くお薦めします。
    巻末の「個人年表」と「全作品リスト」は情報豊富です。
    要素において、漫画よりも文章の方が多いので、カテゴリは「文」とします。

  • 伊藤計劃の作家論集。映画公開を前にしたファンブックと言った方がより正確だろうか。
    作品紹介、作家論、未発表原稿の収録など、基本的なところは網羅されている。これを読んだ後で長編をもう1度読み直すと新しい発見もありそうだ。
    それにしても随分判型が大きいなぁ……てっきりA5サイズぐらいだと思っていたので驚いたw

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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