スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.70
  • (65)
  • (194)
  • (139)
  • (21)
  • (3)
本棚登録 : 1419
レビュー : 170
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800234131

作品紹介・あらすじ

日本一の歴史をもつミステリーファンクラブ「SRの会」にて国内1位に選ばれた『ボランティアバスで行こう! 』著者の最新刊は、美味しくて心温まるスープ屋ミステリーです!
東京のとある一角。どこの店も「close」の看板がかかる早朝に、スープ屋「しずく」は、こっそり営業している。フリーペーパー制作の仕事をする理恵はある朝、しずくでポトフを口にした途端に、しずくの虜になった。
職場で起きた盗難事件と対人関係で悩み、食欲も減退していた理恵。店主の麻野に悩みを抱えていることを見抜かれて話すと、麻野は推理を繰り広げ、鮮やかに解決する!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • スープって、弱った心や身体をやさしく温めて救ってくれる魔法のメニューなんだなぁって。

    ふくちゃんの摂食障害、麻野の過去(生い立ちや店名しずくの由来、野菜スープにこだわるわけ)とかずっしりくる内容も、読み終えてみれば、温かいスープを飲んだあとのようにぽっかぽか。

    ただ、夜寝る前にベッドで読むのはやめたほうがいいです。
    お腹が空いて、眠れなくなること請け合いです(笑)

  • ずっと気になっていたシリーズ。
    本当に素敵なカフェだと思う。月並みだけど、近所にあったら行きたい。
    最後の話は「スープ屋しずく」が出来るまでの過去の話。意外と重い成り立ちだった。
    スープのレシピが載っていたらいいな、と思っていたら参考文献が辰巳芳子のスープの本だった。本格的なヤツか…


    49

  • 早朝ひっそりと営業しているスープ屋の店長によって
    胃も心も満たされていく連続短編。

    最初の主人公が次の主人公の知り合いで
    更にその次の主人公も…と知り合いが登場。
    年の差カップルが出てきたり、好きな人のために
    前から後押ししてみたり、年頃の女の子の体重に
    友人からの嫉妬、それから驚きの人間関係。

    最後の話も、一体どこに登場? と思っていたら
    まさかの人物でした、な状態。
    最初の話にヒントがあったにもかかわらず
    そちらの事は解決したものだ、と記憶の彼方。
    年の差があると、どうしてもそこが悩み処ですが
    幸せならばいいのでは、と思うのは駄目でしょうか。

    女性として、人として、格好いいな、なのが2話目。
    これほど後押ししてくれる『友人』も貴重ですが
    そこまで頑張ってくれた女性も貴重です。
    騙された感があったのが3話目。
    途中から、もしかしたら…というのはありましたが
    疑いつつ、でした。
    問題あり、なのは4話目。
    そりゃ当然友人は疑わないでしょうが
    女性は嫉妬深いもの。
    魔がさす、という事もあるのですから。

  • タイトルや、最初の数話を読んだ限りではすごく軽い感じをイメージしていたので、読み進めていくうちに、結構重めでびっくりした!
    読むのが嫌だな、と思うほど重めだったけれど、こういうことも世の中あるのですよね。

    母と子がテーマの作品でしたが、お料理好きな私の母のごはん、本当においしくて好きだな、と改めて思えました。

  • 2017年11月12日

    読み終わりました。
    この本も30まじかの登場人物が・・・
    「あまからカルテット」と同様、
    色々な言葉にハッとさせられました。

    なぜか最近読む本が30近いという。。
    私もそのぐらいの年になってしまったので
    色々と考えさせられました。苦笑


    280 今はまだ、自分の居場所はない。でも、いつかきっと。


    247 弱い子供には、親の事情なんて関係ないはずだ。親のせいで苦しむ子供は世の中にたくさんいる。


    107 でも運命とまで信じた相手のことは、簡単に忘れられないらしい。

    伊予と椎名先輩のお話、切なかった。。
    切なかった・・・(>_<)報われない恋はつらい。。

    忘れられない気持ち分かります。



    理恵と麻野さん露ちゃん。。
    露ちゃんかわいくて
    3人で一緒にご飯を食べるシーン
    ほほえましかったです//ω//

    理恵と麻野さんの関係にも、これから注目したいです!
    好きということに気づいたその後が気になります。


    麻野さんの過去のエピソードもあって
    色々な事が明かされていって・・・驚くこともしばしば

    細かく丁寧に描かれていますね。



    静句さんと慎哉くんの関係にもびっくり
    会ってたんですね。。


    麻野さんのエピソードの話は
    確か慎哉くんのことを内藤さんで。。
    どこか雰囲気が同じだからそうなのかなと
    薄々思ってたけど。。当たった~





    お話も見逃せないですが、食べ物も魅力で。。
    クラムチャウダーとかポタージュとか、
    身体に優しいものまで、みんな美味しそうでした。

    スープ屋さんってほんとにあったらいいなとか
    通いたいなとか思いました。


    ふくちゃんのお話、最初はどうなるかと思いましたが
    最後良かったな。。

  • 2017.11.11読了 図書館
    美味しいスープと日常の謎。
    わりとよくあるパターンかと思いきや、最後にいい意味で騙されました!
    読み終わったあと、スープを作りました

  • 温かい話。こんなお店があったらいいなぁとか
    思う。それぞれみんな、色んな悩みはあるけれど、みんな持っているのだから1人で抱え込まないで。
    露ちゃんが良い♡

  • 早朝出勤の途中で
    手作りが自慢のスープ屋「しずく」が
    ひっそりと早朝営業しているのを偶然に知る
    OL・理恵。

    温かでほのぼのとした日常ミステリの中には
    ほっこり温かなスープの香りが漂います。が....
    最後に店主の思わぬカミングアウトが待ち受けていました。
    露ちゃんの洞察力もキラリと光ります。^^

    そろそろスープが恋しくなる季節。
    今夜はスープにしよう♪

  • 読むとお腹が減る一冊。食べ物と日常ミステリという本は他にもあった気がするが、スープに絞って書かれたものはこれだけではなかろうか。スープと言えばポタージュとコーンスープくらいしか知らなかったため様々なスープの描写に心が躍る。ついでに胃袋が鳴りそう。スープ専門店に行ってみたいが、残念なことに近くにはない。地方の辛さよ。
    暖かくて何度も読み返したくなるお話。

  • 穏やかな時を慈しめるのは変わらない日常がかけがえない時だと身にしみてわかっているから。
    「ヴィーナスは知っている」で伊予がすごくいい子だと悲しくなりました。
    理恵も応援したくなるし麻野と露の親子はあったかい。
    いろんなナゾを解きながら心から温まるお話です。

全170件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

友井 羊(ともい ひつじ)
1981年生まれ、群馬県高崎市出身の小説家・推理作家。國學院大學文学部哲学科卒業。2011年『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、同作でデビュー。2014年『ボランティアバスで行こう』は「SRの会」が選ぶ2013年ベストミステリー国内第1位に選出。
その他代表作に、『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』のシリーズ。各作品、ストーリー構成と意外性のあるラストなどに定評がある。

友井羊の作品

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)を本棚に登録しているひと

ツイートする