女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.49
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本棚登録 : 1340
感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800235473

作品紹介・あらすじ

「女王はかえらない」は降田天さんが書かれたミステリー小説です。第13回このミステリーがすごい大賞受賞作品です。片田舎の小学校に東京から転校してきたエリカ。エリカは今までクラスの女王として君臨していたマキの座を脅かすようになる。そしてクラスメイト達を巻き込んで少女達の権力闘争が巻き起こる。残酷な学園ミステリー小説です。

感想・レビュー・書評

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  • 3.4
    このミス大賞作品です。
    一話目と二話目の話がなかなか繋がらなくて、これ関係あるんだよね?と思いながら読み進めて行ったらなんとなんと、まさかの展開で、、
    いやぁ、そう来ましたかって感じでしたね、全く想像出来ませんでした。固定観念を利用されました、、
    でも意外性はあったけど、話としてはさほど好きな感じではなかったですね。
    意外性も狙いすぎというか、意外性を作ろうとした意図が強すぎて無理やり感が出てたと思います。
    読後感もあまりよくなく、これが大賞って、私はセンスが無いのかなぁと。
    でもまぁ、趣味で読んでるだけなので、楽しめればいいんです!(≧▽≦)ゞ

  • 北関東田舎町のスクールカースト。4年1組女王マキと転校生エリカの醜い争いの末,夏祭りの悲劇が起きる。
    20年後,同小学校の生徒エリカも失踪。叙述トリックあり。石と学級歌で共犯者が増殖する過程が怖い

  • 作者のミスリードにまんまと嵌められて、読者が「はい!見切った!」と思わせてからのオーバーキル。超必殺技方式かな。

    ただ、第一部の長さよ…必要なのはわかってるけどそれにしても…
    ページ数的にはそんなに長くはないから単純に私が内容的に読みにくかったのかもしれないけど。

    まあでも終盤の畳み掛けは素晴らしかった。

  • 小学校4年生の女子の権力争いからまさかの事件へと進む。
    第一部から胸糞悪い内容だったので、途中で止めようかなとも思ったけど。
    第一部終わりにかけての出来事。そこから二部、三部へ。
    こういう繋がり、結末。一部の主人公と思われた男子、女子の関係。
    すっかり騙されたという感覚になりました。
    一組メンバーの結束はこれからも。人生で永遠に続いていくんでしょうね。
    それでも、女王はかえらない。

  • 予備知識なくジャケ買いで読了。
    新人かと思いきや、鳩岡二人のように、二人三脚している作家さんだった。
    出版業界厳しくなってきてると思う。
    その中で、腐らず原点に帰れたのは独りじゃ無かったからではないだろうか?
    創る人たちは孤独と向き合わなくてはいけないと思うが、自分だったらどうする?を語れる同志がいたらすごく伸びると思う。
    しかも二人は、売れてるジャンルを見放し、尚且ついつかはやりたかったジャンルに着手する。
    ここがターニングポイントだと思う。
    評価されなった時の恐怖を超えて挑戦する背中。是非後続及び学生にインタビューでいいからアツク語って欲しい。
    そういう意味で、「作家の在り方」にのびしろをつくってくれた、平成女流作家の先駆者の名作を予備知識無いまま読了し、悔しく全貌を理解して伏線をすべて回収する勢いで再読してほしい。
    そうアツク思うほど再読を希望する作品。
    何故なら、技法や設定より、人間の情がここまで深くわかりやすく描かれているのが秀逸だからだ。

  • TVにて第13回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作と紹介されていたので興味が湧き、購入し読了。

    最近よく見るスクールカーストを題材にしたミステリー作品で内容はミステリーとしては定番中の定番。
    小学校という舞台が設定が良く、文章内容共に飽きさせる様な作りでは無かったのが好印象です。
    私自身普段からミステリーを嗜んでいない身なので展開にワクワクしながら楽しんで読めましたが、往年のミステリー小説ファンの方からは退屈な作品かもしれません。
    ハードカバーの値段では手が出しづらいって方は文庫化等した場合に是非読んで見ると値段相応以上の楽しみを得れると思いました。

  • この作品、以前読んだことあった…。
    なのに、全く展開が読めなかったー笑
    最初読んでて、何かどこかで聞いたことのある内容だなー
    なんて思ってたけど、いやー、読んでましたー笑

    4年1組には、女王が2人いる。
    昔からいるマキと東京から転校してきたエリカ。
    お互いが相手を意識しており、いろいろな手を使って
    相手を蹴落とそうとしている。
    そんな中、夏祭りで事件が起きてしまう。

    今で言うスクールカーストを表現しており、
    ちょっとスクールカースト感やりすぎーって
    思ってしまったよー。
    逆にあそこまで必死になって相手を蹴落とす感じが
    スゴいー!!って思ってしまった

    子どもたち、教師、真相、の章で進んでいくけど、
    騙されることがたくさんだったー。
    けど、4年1組の秘密がちょっと無理やり感あるかなー。

  • マキとエリのバトルがすごすぎる。というかあまりにもすごすぎて、ありえるか??って感じ。ちょっとリアリティーがないかな。実際こんなだったら怖い。

    先が気になって一気に読んでしまった。
    「真相」はかなり怖かった。

  • 途中でトリック分かったー。昔読んだ小説にこんなトリックあったなぁー

  • 最後と、目次を結びつけたとき、
    なるほど、ってなる。
    ちょっと難しいからレベル高いかも。
    もう少しエグく書かれていてほしかった。

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著者プロフィール

(ふるた・てん)プロット担当の萩野瑛(はぎの・えい)と執筆担当の鮎川颯(あゆかわ・そう)による作家ユニット。少女小説作家として活躍後、「女王はかえらない」で第13回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、同名義でのデビューを果たす。「小説 野性時代」掲載の「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。同作を収録した短編集『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』を2019年に刊行した。他の著書に『匿名交叉』(文庫化に際して『彼女は戻らない』に改題)『すみれ屋敷の罪人』がある。

「2021年 『朝と夕の犯罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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