珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800235527

感想・レビュー・書評

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  • 短編は苦手なのですが、この本は楽しく読めました。タレーランのメンバーだけでは話に限界があるようで、少し離れた方々の話でした。それでも楽しく読めました。

  • シリーズ第4弾
    今作は、前作までとは少し毛色が違う感じの短編集。
    5つの事件とショートショート1つの構成。

    2つ目と5つ目の話が良かったですね。
    2つ目の話は、理学療法士を目指す学生のお話。
    5つ目の話は、表紙に描かれているタレーランでバリスタをしている、
    切間美星のある事件の折の話で、背表紙のあらすじに書かれた
    メインの話と言っても良いかもしれませんね。

    特に2つ目の話が良かった。
    短編なので多くは語れませんが、どんでん返しがあり、
    ってネタバレするなよと思わずに、ぜひ読んでほしいと思います。
    ほろっとする心温まるミステリーでした。

  • スピンオフ短編集なので美星さんとアオヤマくんは出てきたり、出てこなかったり。

    語り部がアオヤマくんでは無いのが新鮮でした。特に『パリェッタの恋』と『純喫茶タレーランの庭で』が好きです。

    読み終わったあとに心の奥がふわふわと温かくなりました。私にもそんな相手が見つかるといいなぁと。

    『午後三時までの退屈な風景』は意外な語り部で最後までアオヤマくんだと思い込んでました。『消えたプレゼント・ダーツ』でダーツの知識を知れました。今度機会があったらしてみたいな。全編を通して楽しかったです。

  • 編集方針によっては「番外編」扱いにするレーベルもありそうな短編集。
    アンソロジーに寄せた作品をまとめたもので、統一的なテーマだとか、本編の隙間を埋めるといったコンセプトがあるわけでもないので、正直に言うと読みづらい印象の方が先立つ。

  • パリエッタの恋は伏線があって、コーヒーの歴史もあって面白かった。小説ならではのところで面白かった。他の短編はなんとなく予測はできたが穏やかな話という感じだろうか。

  • 短編小説でとても読みやすかった!
    まさかまさかの展開になることが多くて、前に戻って読み返すほど!!!笑
    謎を解いていく感じの内容がいつも面白い☺︎☆


  • それでもわたしは、パリェッタが本気で恋をしていたのだと信じている。

    今回は美星さんとアオヤマさんを取り巻く人達の視点から描かれてて短編集的な感じで面白かった。
    .
    「午後三時までの退屈な風景」も「パリェッタの恋」も小説ならではの仕掛けがあって楽しい。書き下ろしショート・ショートは一気に感情移入出来て泣ける。
    .

  • 相変わらず意外性ありありで面白い。
    短編集なのでいろんな人が主役です。

  • (軽いネタバレあり)
    ・あい変わらずのミスリードを誘う記述、あるいはあえて記述されてなかったことを楽しむ本。
    ・「パリエッタの恋」はとある「葉桜~」を早いうちにたまたま思い出したのでひっかかれなかった。
    ・行方不明になったダーツはどうやらあのアオヤマが、たぶん美星からプレゼントされたものらしい。
    ・スランプに悩む美大生のクロッキー帳に突如現れた小人の絵は?
    ・タレーランの庭にある木と、亡くなった奥さんが美星を救う。
    ・他に小さい話が二つ。


    ▼タレーランに関する簡単なメモ(いくらか累積)

    【アオヤマ】理想のコーヒーをタレーランに見た青年。後に美星と互いに憎からず思うようになる? ブルマンにちなむ?
    【奥さん】藻川又次の亡くなった妻。タレーランを実質的に切り盛りしていた人。美星の恩人とも言える。
    【切間美空】切間美星の妹。
    【切間美星/きりま・みほし】タレーランのバリスタ。バリスタと名乗りたいのでエスプレッソマシンを導入した。アオヤマの理想のコーヒーを淹れてくれる。見た目は高校生だが初登場時点で23歳。謎解きするときコーヒー豆をひく。キリマンジャロにちなむ?
    【健斗】10歳くらいの小学生。父親がアメリカ人で、見た目は外国人だが中身は純日本人。
    【小須田リカ】アオヤマの母がたの親戚らしい。コスタリカ。
    【コーヒー豆の種類】この本とか諸々の本によるとによると、種類としてはアラビカ、ロブスタ、リベリカの3種類。今はアラビカ種が一般的らしい。銘柄としてはイルガチェフェ(エチオピア)、キューバ、キリマンジャロ(タンザニア)、グァテマラ、ケニア、コスタリカ、コナ(ハワイ)、コロンビア、サントス(ブラジル)、ジャワコーヒー(インドネシア)、トラジャ(インドネシア)、パプアニューギニア、ブラジル、ブルーマウンテン(ジャマイカ)、ベネズエラ、マンデリン(インドネシア)、メキシコ、モカイスマイリ、モカシダモ(エチオピア)、モカハラー(エチオピア)、モカハラーズ(イエメン)、モカマタリ(イエメン)。など、調べたのを並べただけですが。個人的にはモカ系はちょっと苦手で、苦味が強い系が好みかなあ。
    【胡内波和】美星のことをよく知っているみたいなエリートっぽい眼鏡の青年。コナコーヒーにちなむ?
    【佐野】京都国際医療福祉学院の男性講師。伊達涼子の担任。
    【島善郎/しま・よしろう】京都国際医療福祉学院の講師。ふっくらとして人がよさそう。
    【シャルル】タレーランにいる猫。
    【瀬古秀平】京都国際医療福祉学院の講師。伊達涼子の実技の練習に付き合わさせられることになった。
    【伊達章三】伊達涼子の関係者。デイト薬品の伊達章三といえば財界で名を知らぬ者はないというくらいの人物。離婚している。
    【伊達涼子/りょうこ】理学療法士をめざしている。
    【デカケッター】SNSの一種のようだ。まあ、だいたいTwitter相当かと。
    【戸部奈美子】虎谷真実の友人。
    【虎谷真実】アオヤマが2年ほど付き合った元カノ。通称マミー。柔道愛好会に入ってる。極端な性格でこの作品のギャグ担当? 続編あるなら今後の登場も期待。トラジャコーヒーにちなむ?
    【満田凜】美大生。切間美空の軽音楽サークルの後輩。最近スランプぎみ。マンデリンにちなむ?
    【水山晶子】美星の友人。大学生。クリスタルマウンテンにちなむ?
    【ミスリード】この話はミスリードをさそうような書き方を頻繁に使うので常に注意が必要。いや、騙された方が楽しいので注意する必要もないか。
    【ミナト】ダーツプレイヤー。
    【村治透】美大生。油絵学科。満田凜の元恋人。
    【藻川又次】タレーランのオーナー兼調理担当。アップルパイは絶品。ナポリタンもおすすめ。しゃべらなければ渋い。老人だがナンパが生きがい。モカマタリにちなむ?
    【康士】伊達涼子のとこに飯を食いに来る青年。兄弟とか血縁関係? あるいは幼馴染み? とはっきりしないところでネタが割れたり。サッカーをしていたがケガをしリハビリを受け理学療法士になりたいと考えた。
    【ロックオン・カフェ】アオヤマがよくいる喫茶店。同志社大学の近くと思われるがモデルがあるのかどうかは不明。ロックオンやから鹿苑寺(金閣寺)近くで立命館大学かと最初は思ったのだけど。まあ、同大も遠くはなさそうやしどっちかやろうけど、京都在住ではないのでその辺の感覚はよくはわからない。

  • 今回は連作。サブメンバーがメインになってて、ちょっと趣向が変わった感じ。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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